友達と異世界に飛ばされてハッピーエンドがクリア条件！？

ローズマリア場合

１

目が覚めると頭痛がして頭を押さえようと身体を起こしたら、知らない部屋にいた。

（此処、何処！？未来は？私、一人！？）

髪の色も瞳の色も身体も変わっていた。

ドアをノックされて入って来たメイドと目が合った。

メイドが持って来た物を落とした。

「お嬢様！お気付きになられたのですか？私が誰だか分かりますか？」

私は分からないはずのメイドの名前を言った。

「エリー？」

「はい、エリーでございます。旦那様と奥様を呼んで参りますのでお待ち下さい。」

エリーは飛び出して行ってしまった。

その間に私は、何か無いか周りを見渡すとサイドテーブルに真っ白い手紙があるのに気がついた。

『親愛なる有紗へ

驚かせてしまってすまない。私はこの世界の神だ。今の君の身体はこの世界の君自身だ。その子は生まれた時から魂が無い状態だった。同じ魂である君を入る事にしたんだ。その子の身体で幸せになれば元の世界に戻れるようになってるから頑張って。

後、君と一緒にいた子もこの世界に居るからね。

この世界の神より』

手紙を読み、有紗は凄く不安になった。

「未来は今この世界にいる。（すっごい心配なんですけど！）」

溜息をついていると、部屋の扉が開いた。

そこには綺麗な人達が立っていた。

そして直ぐに二人が自分の親であるとわかった。

「ローズちゃん、怪我は、痛いところはもう無い？」

「はい、大丈夫ですわ、お母様。」

席に案内されて三人で食事をした。

マナー違反していないか緊張しながら食べていた。

「ローズ、明日なんだが……」

「明日？」

私はよく分からず、首を傾げた。

「覚えていないか。明日、第一王子の婚約者候補を集めたパーティーが開かれる。ローズも行く様になっていたが、今回は中止しようと思っているのだが、どうする？」

「私は大丈夫です。」

（もしかしたら、未来に会えるかもしれないし。）

ローズマリアは参加を望んだ。