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帝国編
令嬢、帝国にたどり着く
しおりを挟むいつもお読み頂きありがとうございます!
遂に帝国に到着します!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
サントピューレ王国の中心街で帝国行きの馬車に乗った私は、2日かけて漸く帝国の周りに点在するクーラ領まで来ていた。
「うわぁ!水の宝石だわ!!」
目の前にはどこまでも続く大きな海が広がっていた。
空色を映した水は太陽の光に反射してキラキラと光り輝いていた。
まさか、本物の海が見られる日が来るなんて思いもしなかったわ...!
これもある意味ジルクレイド様に感謝ね...不服だけど...。
「それでもやっぱり綺麗だわぁ...!」
「嬢ちゃん、あんまり飛び出すと危ないぞ!」
あんまりはしゃぐものだから怒られてしまった......なんか、地味に恥ずかしいわね...
そんな風に、長かった旅も遂に終わりを迎える。
キィと扉が開けられれば嫌でももう旅が終わりなんだと教えてくれた。
「さぁ、着いたぜ!」
私はゆっくり馬車から降りると周りを見渡した。
「うっわあぁ!!」
「どうだ?凄いだろ?」
「はい!とっても!!」
まだ入口近くにも関わらず活気のある店が立ち並び、大勢の人達が皆思い思いに練り歩いている。
右を向けば、華やかながらも誰でも入れるような馴染み深いカフェテリアや服屋、装飾店など、左を向けば立ち並ぶレンガの街づくり。
これはもう、凄いとしか言えないわね...
「こうして見ていると凄いが、あそこにいる殆どの奴はこの国の者じゃない...嬢ちゃんみたいな旅のもんが多いんだ」
「そうなんですの!?」
そんな感じに少しだけ業者の人と話した私は馬車を離れ帝都に向かった。
帝都に着く頃になると流石に日中のような活気は無くなってしまったが変わりに街の中が淡い街灯の光に照らされ幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「...ぐぅ」
お腹、空いたわ...。
そう言えば帝都に着くことに必死でお昼も忘れていたっけ...
何かいいお店はないかしら?
出来ればお安めの...
「~♪︎」
ん?何かしら?
何処かから楽器の音色が......
これは、ヴァイオリンとピアノね...どこかで演奏でもしているのかしら?
それにしても、結構近くから聞こえてくるわね...
お店探しの序にちょっと聴いてみようかな。
え~と、ここかな?
目の前にはガラス張りのドアが全開に開かれ店内が見渡せるようになっていた。
そしてその中央でピアノ二ストとセッションをしている若い女性のヴァイオリニストを見つけた。
音に釣られてきてみたけど...ここ、飲食店だわ!
もう、当たりも暗くなってきたし、ここでお夕飯を頂くことにしましょうか。
「すみません、此方で作られる料理を教えてもらいたいのですが...」
「はい、料理ですね。こちらでは軽い軽食からガッツリした本格的な料理が食べれることを売りにしています。そうですね、今のおすすめはクーラ領産の貝を使ったパスタでしょうか?」
「では、そのパスタを1皿お願いします」
そうして私は無事近くにいた店員さんに、緊張を押し隠しながら、それでも緊張がバレないように初めてのお使いならぬ、初めてのお料理の注文という偉業を成し遂げたのだった!!
普通のことなんだけどね!元お嬢様には難しいのよ!!
「それにしても、お料理を食べながら演奏が聴けるなんてまるで貴族のようね...」
そう、普通ならば平民達はこの様な豪華な食事は出来ない、ましてや演奏者達は皆こぞって貴族に名を売りに行くため、平民たちに演奏するなんて事は自分の名が平民に売れても儲からないため、普通なら有り得ないのだけど...
それなのにこのお店......やっぱり国が違うと色々勝手が違うことがあるのね......勉強になったわ。
「さてと、料理が来るまで演奏を楽しもうかしらね?」
その時だった_________
バンッ!!
「...!!」
店内に、耳を聾する破裂音が響き渡った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
毎日投稿って大変ですね。
気づいた時には予約投稿中の話が無くなってますよ......(´^ω^`)ナンテコッタ ~パンナコッタ~
※本編中にボケれなかった時は大抵ここでボケます
(ご了承ください)
慣れてください...これがヤマメです。
そしてツッコミをください。
お読み頂きどうもありがとうございました。
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