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第1章〜アインザッツ
出会い
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俺は清原 拓人。
合唱の強豪校、聖和高校の一年生だ。
俺は昔から音楽が好きだ。
音楽は辛い事を忘れさせてくれる。
音楽は人を繋いでくれる。
音楽なくして俺は生きていない。
合唱強豪校と呼ばれているこの学校に入ったのも、立派な音楽家になる為だ。
だかしかし、ある時俺に災難が降りかかる。
入学して一ヶ月、いつも通り部室に来たのだが、何故か楽譜が無い。
俺は慌てて探したが、結局見つかる事無かった。仕方なく他の人から見せてもらおうと思ったが、どうもみんなの態度がおかしい。
最初は気にしていなかったが、段々にこれは虐めだと分かった。
次第にエスカレートしていき
部活外でも虐めを受け、
不登校になった。
同級生から聞いた話によると、先輩達は俺の事を良く思っていないらしい。
後輩が先輩より上にたつのが
気に食わなかったとの事。
このやり場のない怒りを何処へぶつければいいか分からなかった。
翌年4月。俺は隣町の蘭梅高校という高校へ転校した。
特に何かある訳でもない、只の田舎の学校だ。あれから一度も音楽に触れていない。あれだけ好きだった音楽に。
ある日、いつもの様に俺は授業を終え校舎を出た。俺はこれからどう生きればいいか、壊れたレコードのようにあのトラウマが蘇る。そんな事を考えていたら、
何処からか歌声が聞こえてきた。
プレハブの建物からだった。
気になってこっそり窓を覗くと、
何人か生徒がいて、歌を歌っていた。
合唱部の部室だと気付いた。
しかし、聞くに耐えない合唱。
すぐさま俺は立ち去った。
翌日、俺はいつも通り登校していた。
その時、誰かに肩を叩かれた。
慌てて振り返ると、うちの制服を着た見知らぬ女が立っていた。
「…誰ですか?」
「君、昨日うちの部室覗いてたよね。
バレバレだったよ。」
「私は合唱部部長、夏音。宜しくね」
「合唱部の部長が何のようです?
ただ覗いていただけで話しかけて来ますか?」
「君、うちに興味あるんじゃ無いの?
だから覗いてたんじゃ無いの?」
「確かに覗いてはいましたけど…
もう興味はないですよ…」
「もうって何?何かあったの?」
口を滑らせた。めんどくさい事になる前に逃げようとしたが、彼女は俺の腕を掴んで急に泣き出した。
「ちょ、泣かないでください!こんな所で!話なら聞きます!」
そう言うと彼女は泣き止み笑顔になった。嘘泣きだったのだろうか。
話を聞くと、この学校の合唱部はいわゆる弱小校という奴らしい。
県大会でも奨励賞より上の賞を取った事もなく、一時期部員が全く居ない時期もあったらしい。
「私ね、昔から音楽が好きで、合唱部に入ったの。コンクールで上を目指すのが夢だった。でも現実は違った。
部員は少ない。何なら顧問もいない。
定期演奏会すら開催できない弱小校だって。」
「今年こそは何とかるかなって思ったけど、入った部員は3人。全てがうまくいかない。」
「そんな時、君を見つけた。」
「あのね、
うちの合唱部に入って欲しいの」
合唱の強豪校、聖和高校の一年生だ。
俺は昔から音楽が好きだ。
音楽は辛い事を忘れさせてくれる。
音楽は人を繋いでくれる。
音楽なくして俺は生きていない。
合唱強豪校と呼ばれているこの学校に入ったのも、立派な音楽家になる為だ。
だかしかし、ある時俺に災難が降りかかる。
入学して一ヶ月、いつも通り部室に来たのだが、何故か楽譜が無い。
俺は慌てて探したが、結局見つかる事無かった。仕方なく他の人から見せてもらおうと思ったが、どうもみんなの態度がおかしい。
最初は気にしていなかったが、段々にこれは虐めだと分かった。
次第にエスカレートしていき
部活外でも虐めを受け、
不登校になった。
同級生から聞いた話によると、先輩達は俺の事を良く思っていないらしい。
後輩が先輩より上にたつのが
気に食わなかったとの事。
このやり場のない怒りを何処へぶつければいいか分からなかった。
翌年4月。俺は隣町の蘭梅高校という高校へ転校した。
特に何かある訳でもない、只の田舎の学校だ。あれから一度も音楽に触れていない。あれだけ好きだった音楽に。
ある日、いつもの様に俺は授業を終え校舎を出た。俺はこれからどう生きればいいか、壊れたレコードのようにあのトラウマが蘇る。そんな事を考えていたら、
何処からか歌声が聞こえてきた。
プレハブの建物からだった。
気になってこっそり窓を覗くと、
何人か生徒がいて、歌を歌っていた。
合唱部の部室だと気付いた。
しかし、聞くに耐えない合唱。
すぐさま俺は立ち去った。
翌日、俺はいつも通り登校していた。
その時、誰かに肩を叩かれた。
慌てて振り返ると、うちの制服を着た見知らぬ女が立っていた。
「…誰ですか?」
「君、昨日うちの部室覗いてたよね。
バレバレだったよ。」
「私は合唱部部長、夏音。宜しくね」
「合唱部の部長が何のようです?
ただ覗いていただけで話しかけて来ますか?」
「君、うちに興味あるんじゃ無いの?
だから覗いてたんじゃ無いの?」
「確かに覗いてはいましたけど…
もう興味はないですよ…」
「もうって何?何かあったの?」
口を滑らせた。めんどくさい事になる前に逃げようとしたが、彼女は俺の腕を掴んで急に泣き出した。
「ちょ、泣かないでください!こんな所で!話なら聞きます!」
そう言うと彼女は泣き止み笑顔になった。嘘泣きだったのだろうか。
話を聞くと、この学校の合唱部はいわゆる弱小校という奴らしい。
県大会でも奨励賞より上の賞を取った事もなく、一時期部員が全く居ない時期もあったらしい。
「私ね、昔から音楽が好きで、合唱部に入ったの。コンクールで上を目指すのが夢だった。でも現実は違った。
部員は少ない。何なら顧問もいない。
定期演奏会すら開催できない弱小校だって。」
「今年こそは何とかるかなって思ったけど、入った部員は3人。全てがうまくいかない。」
「そんな時、君を見つけた。」
「あのね、
うちの合唱部に入って欲しいの」
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