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Another①:桜山沙姫は夏に備える。※GLです。
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毎年の夏、親せきの農場を手伝いに行くのは嫌いじゃなかった。
頭を空っぽにして体を動かしていたら、嫌なことも忘れられるから。
だけど今年は少し嫌だと思ってる。世莉ちゃんと離れたくない。
世莉ちゃんは可愛い。
私がそう言うと、沙姫ちゃんのほうが可愛いよ、と彼女は笑う。
ふにゃっとした笑顔がとっても可愛い。世莉ちゃんはものぐさなゲーマーで、女子力がちょっと低め。彼女の可愛さに気づいているのは私だけ──だったら良いのに。
よりによって、しつこく私に近寄って来ていたストレス要因の葵とこの町の人間ならだれも逆らえない赤城が世莉ちゃんに魅せられている。……クソがっ! いくらイケメンの金持ちでも好きでもない相手にデートに誘われても嬉しかないんだよ!
あら、いけない。中学校のとき、校内のウザ女子どもに絡まれるイライラを外で発散して『血塗れ桜』と呼ばれてたときのくせが出ちゃったわ。ウザ女子どもと縁を切りたくて学園に入ったのに、そこには葵がいたのよね。葵財閥はこの町の重鎮だから、本人相手に拳で話をつけることは出来なかったのよねえ。
世莉ちゃんに怯えられたら嫌だから、ちゃんと女の子しなくっちゃ!
女の子……私と世莉ちゃんは女の子同士なのよねえ。
そのおかげであのクソどもより親しくなれてる感触はあるけれど、私には世莉ちゃんをあんあん言わせることは出来ない。
はっちゃけてたころ慕ってくれてた妹分達は可愛かったけれど、世莉ちゃんに対するような気持ちを抱いたことはなかった。男は全部大嫌い。特に葵が鬱陶しい。死ねばいいのに。葵って最初から、私を好きなんじゃなくて執着してるだけって感じだったのよねえ。
世莉ちゃんは女子力低めなんだけど、ときおり凄く艶っぽい。
残念ながら私だけでなく、クソどももそれに気づいている。
もしかしたら葵は私と同じように、初めて会ったときから世莉ちゃんを好きだったのかもしれない。だったらなんで私に寄ってきたんだよ、クソがっ! とはいえ、世莉ちゃんが私に関わってくれたのは葵から助けようとしてだったのだから、複雑な気分だわ。
赤城もそうなんでしょうねえ。
私達三人が囲い込んでいるものの、ほかにも世莉ちゃんに興味津々な人間は多い。葵をストーキングしてた後輩女子なんかも、対象を世莉ちゃんに変えたみたい。まあ二度と世莉ちゃんに近づかせないけどね。
あのバカが世莉ちゃんに絡んだことを私の親衛隊から聞いたときは、久しぶりに拳を赤く染めようかと思ったわ。
赤城を狙ってたっぽいクラスのメガネ委員長もときどき世莉ちゃんを見てる。
隣の副担任のロリ巨乳教師もだ。
ふたりとも世莉ちゃんと接点ないはずなんだけどなあ? 考えてもわかることではないので、私はパソコン画面の通販サイトに目を走らせる。
ローション。
ローター。
バイブレーター、ほかにもいろいろ──
私が世莉ちゃんをあんあん言わせるためには、どうしても器具が必要なのよねえ。
もちろん抱き合って愛撫し合うだけでも楽しいと思うけれど可愛い世莉ちゃんを開発しちゃったら、大きくて太くて長いのが欲しい、なんて思われちゃうかもしれないもの。その辺りも私がカバーしてあげなくちゃね。
十八歳以上だから、こういった商品もちゃんと購入出来るのよ。まあ家族には知られたくないけれどね。両親はもちろん、暴れてた私を神格化して、親衛隊の特攻隊長をやっている弟には特に知られたくない。あの子のことだから、世莉ちゃんに絡んでいきかねないもの。
農場から戻ったら、世莉ちゃんのお家に泊まりに行きたいって言ってみようかしら。
うふふ、そのときはまだ器具を使う気はないけれど、お風呂やベッドでじゃれるくらいはしちゃいましょう。ふざけた振りして世莉ちゃんの胸を触っちゃお! 女の子同士だからいいわよね。
器具が届いたら、まずは自分の体で試さなくちゃね。
「はあ……」
可愛い可愛い世莉ちゃん……なんだってひとりで葵のマンションに行ったりしたのかしら。これから裏庭自販機のお茶が欲しいときは私に言ってくれるといいのに。
可愛い可愛い私の世莉ちゃん。私に責められて、あんあん喘ぐ世莉ちゃんを想像しているだけで体が熱くなっていく。
早くまた、世莉ちゃんに会いたいわ。
頭を空っぽにして体を動かしていたら、嫌なことも忘れられるから。
だけど今年は少し嫌だと思ってる。世莉ちゃんと離れたくない。
世莉ちゃんは可愛い。
私がそう言うと、沙姫ちゃんのほうが可愛いよ、と彼女は笑う。
ふにゃっとした笑顔がとっても可愛い。世莉ちゃんはものぐさなゲーマーで、女子力がちょっと低め。彼女の可愛さに気づいているのは私だけ──だったら良いのに。
よりによって、しつこく私に近寄って来ていたストレス要因の葵とこの町の人間ならだれも逆らえない赤城が世莉ちゃんに魅せられている。……クソがっ! いくらイケメンの金持ちでも好きでもない相手にデートに誘われても嬉しかないんだよ!
あら、いけない。中学校のとき、校内のウザ女子どもに絡まれるイライラを外で発散して『血塗れ桜』と呼ばれてたときのくせが出ちゃったわ。ウザ女子どもと縁を切りたくて学園に入ったのに、そこには葵がいたのよね。葵財閥はこの町の重鎮だから、本人相手に拳で話をつけることは出来なかったのよねえ。
世莉ちゃんに怯えられたら嫌だから、ちゃんと女の子しなくっちゃ!
女の子……私と世莉ちゃんは女の子同士なのよねえ。
そのおかげであのクソどもより親しくなれてる感触はあるけれど、私には世莉ちゃんをあんあん言わせることは出来ない。
はっちゃけてたころ慕ってくれてた妹分達は可愛かったけれど、世莉ちゃんに対するような気持ちを抱いたことはなかった。男は全部大嫌い。特に葵が鬱陶しい。死ねばいいのに。葵って最初から、私を好きなんじゃなくて執着してるだけって感じだったのよねえ。
世莉ちゃんは女子力低めなんだけど、ときおり凄く艶っぽい。
残念ながら私だけでなく、クソどももそれに気づいている。
もしかしたら葵は私と同じように、初めて会ったときから世莉ちゃんを好きだったのかもしれない。だったらなんで私に寄ってきたんだよ、クソがっ! とはいえ、世莉ちゃんが私に関わってくれたのは葵から助けようとしてだったのだから、複雑な気分だわ。
赤城もそうなんでしょうねえ。
私達三人が囲い込んでいるものの、ほかにも世莉ちゃんに興味津々な人間は多い。葵をストーキングしてた後輩女子なんかも、対象を世莉ちゃんに変えたみたい。まあ二度と世莉ちゃんに近づかせないけどね。
あのバカが世莉ちゃんに絡んだことを私の親衛隊から聞いたときは、久しぶりに拳を赤く染めようかと思ったわ。
赤城を狙ってたっぽいクラスのメガネ委員長もときどき世莉ちゃんを見てる。
隣の副担任のロリ巨乳教師もだ。
ふたりとも世莉ちゃんと接点ないはずなんだけどなあ? 考えてもわかることではないので、私はパソコン画面の通販サイトに目を走らせる。
ローション。
ローター。
バイブレーター、ほかにもいろいろ──
私が世莉ちゃんをあんあん言わせるためには、どうしても器具が必要なのよねえ。
もちろん抱き合って愛撫し合うだけでも楽しいと思うけれど可愛い世莉ちゃんを開発しちゃったら、大きくて太くて長いのが欲しい、なんて思われちゃうかもしれないもの。その辺りも私がカバーしてあげなくちゃね。
十八歳以上だから、こういった商品もちゃんと購入出来るのよ。まあ家族には知られたくないけれどね。両親はもちろん、暴れてた私を神格化して、親衛隊の特攻隊長をやっている弟には特に知られたくない。あの子のことだから、世莉ちゃんに絡んでいきかねないもの。
農場から戻ったら、世莉ちゃんのお家に泊まりに行きたいって言ってみようかしら。
うふふ、そのときはまだ器具を使う気はないけれど、お風呂やベッドでじゃれるくらいはしちゃいましょう。ふざけた振りして世莉ちゃんの胸を触っちゃお! 女の子同士だからいいわよね。
器具が届いたら、まずは自分の体で試さなくちゃね。
「はあ……」
可愛い可愛い世莉ちゃん……なんだってひとりで葵のマンションに行ったりしたのかしら。これから裏庭自販機のお茶が欲しいときは私に言ってくれるといいのに。
可愛い可愛い私の世莉ちゃん。私に責められて、あんあん喘ぐ世莉ちゃんを想像しているだけで体が熱くなっていく。
早くまた、世莉ちゃんに会いたいわ。
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