32 / 79
21-Aa・紅太郎君とサキュバス/前編
しおりを挟む
「世莉っ!」
ベットでゴロゴロしているうちに、黒のタンクトップにデニム姿の紅太郎君が現れた。
戸締りはちゃんとしていたから、墨羽さんが招き入れたのだろう。
彼女の姿は消えている。
「大丈夫か?」
大きくて熱い手に抱き上げられて、私は腕の中に倒れ込んだ。
「紅太郎くぅん……」
「妖に憑かれたそうだな。墨羽め、すぐ近くにいながらなにをしていたのだ。苦しいのか、世莉。なにか欲しいものはないか? なにがして欲しい?」
「んーとね、私はせーえきが欲しいです」
「せーえき?」
「そうなの。サキュバスになっちゃったから、せーえき飲まないと戻らないの」
「せーえき……精液、か」
紅太郎君の顔が真っ赤になった。
「サキュバスとは西洋の妖、男の精を啜る淫魔であったな。……世莉、もしかしてそういう血筋だったのか?」
「んーん。呪いです」
言いながら、私は紅太郎君の逞しい胸に顔を擦り付けた。
うちのマンションの南にある赤城邸から急いで来てくれたのだろう、汗の匂いがする。ふんふん、いい匂い。
「呪い? 呪いなら妖の望むことをしないほうが良いのではないか?」
「でもぉ、ゲームではせーえき飲んだら治ってたよ?」
「ゲーム?……っ! 世莉やめろ、はしたない」
怒られたのは、私が紅太郎君の股間に手を伸ばしたからかもしれない。
デニムのボタンを外してファスナーを降ろす。
下着の下で怒張して脈打つものが現れた。我慢汁で下着が濡れている。
「……見るな。お前に抱き着かれただけで勃起してしまったんだ」
「美味しそう……」
体を落として濡れた下着をぺろりと舐めると、紅太郎君が小さく喘いで仰け反った。
「く……っ! 世莉。お前、どこでそんなこと覚えた」
「ゲームで見たし、サキュバスのほんのーでわかるの。紅太郎君のせーえきは濃くて美味しいって。……飲んじゃダメ?」
「そんな可愛い顔で見上げるな。お前の望みならなんでも叶えてやりたいが、精液を求めているのは世莉ではなくサキュバスなのだろう?」
紅太郎君は溜息をついて、私を抱き上げた。
大きな熱い手が背中の羽に触れる。
「あぁんっ!」
「世莉?」
「羽……羽、紅太郎君に触られると気持ちイイぃ」
ゲームでもそういう設定だった。
呪いはフェラチオでもセックスでも治るのだが、選択肢はない。
男性主人公の股間に顔を埋めた攻略対象(名前考えてリアルの顔思い出したくない、悪いから)の羽や尻尾をクリックすると、彼女達が興奮してセックスを求めてくるのだ。
「そ、そうか」
「でもね、羽だけじゃイケないの。胸も触って?」
私はパジャマの前を開けて胸を見せた。
ふたつの膨らみの間にはピンクのハートのアザがある。
紅太郎君がゴクリと唾を飲んだ。
「……世莉の胸、乳首……どんなに頼んでも墨羽は世莉の裸の写真や動画を送ってくれなかったが、夢にまで見たものが生で……いやいや、今の世莉はまともではない。前を閉じるんだ、世莉!」
「やぁんっ! あのね、羽を弄りながら胸を触ってくれると、すっごく気持ちイイの。紅太郎君の大きくて熱い手で、シて?」
「俺を惑わすな、妖め」
「妖じゃないよー。自分の意識はちゃんとあります!……紅太郎くぅん、ダメぇ?」
「くっ……世莉ーっ!」
胸を触って欲しかったのに、ベッドに私を押し倒した紅太郎君は唇を貪ってくる。
でも大きな舌で口腔をグチャグチャにされて気持ちが良かった。
「はあ……はあ……世莉、お前が妖に変じてしまったら、俺も妖となろう。愛している」
唇を離した紅太郎君は、そう言いながら着ていたタンクトップを引き千切った。
……力強いなあ。
「世莉、世莉、俺の世莉……」
呟きながら顔へ、顔から首へ、首から胸へとキスを落としていく。
乳首を軽く噛まれながら背中の羽を撫でられて、初めての快感に体が仰け反る。
「ふみゃあん……」
「ふふふ、世莉は猫のような声で啼くな。とても愛らしい」
「紅太郎君は猫好き?」
「好きだ」
「私はねぇ、犬のほうが好き」
「そうか。では俺は犬になろう」
言いながら彼は私のパジャマのズボンを降ろし──降ろそうとして破り、すまないと苦笑した。
下着だけは妙に丁寧に脱がした後で、茂みをかき分けて顔を落としてくる。
正気なら汚いからやめろと言っていただろうが、サキュバス化しているので気にしない。むしろ嬉しかった。
「あっあんっ、あぁんっ! 紅太郎君の舌、熱くて気持ちイイぃ」
「世莉のここは蜜壺だな。舐めれば舐めるほど蜜が湧いてくる」
「ん、イイ。もっと、奥……あ、尻尾。ふみゃあぁぁっ!」
濡れた部分を舐められながら尻尾を掴まれて、私はイッてしまった。
ベットでゴロゴロしているうちに、黒のタンクトップにデニム姿の紅太郎君が現れた。
戸締りはちゃんとしていたから、墨羽さんが招き入れたのだろう。
彼女の姿は消えている。
「大丈夫か?」
大きくて熱い手に抱き上げられて、私は腕の中に倒れ込んだ。
「紅太郎くぅん……」
「妖に憑かれたそうだな。墨羽め、すぐ近くにいながらなにをしていたのだ。苦しいのか、世莉。なにか欲しいものはないか? なにがして欲しい?」
「んーとね、私はせーえきが欲しいです」
「せーえき?」
「そうなの。サキュバスになっちゃったから、せーえき飲まないと戻らないの」
「せーえき……精液、か」
紅太郎君の顔が真っ赤になった。
「サキュバスとは西洋の妖、男の精を啜る淫魔であったな。……世莉、もしかしてそういう血筋だったのか?」
「んーん。呪いです」
言いながら、私は紅太郎君の逞しい胸に顔を擦り付けた。
うちのマンションの南にある赤城邸から急いで来てくれたのだろう、汗の匂いがする。ふんふん、いい匂い。
「呪い? 呪いなら妖の望むことをしないほうが良いのではないか?」
「でもぉ、ゲームではせーえき飲んだら治ってたよ?」
「ゲーム?……っ! 世莉やめろ、はしたない」
怒られたのは、私が紅太郎君の股間に手を伸ばしたからかもしれない。
デニムのボタンを外してファスナーを降ろす。
下着の下で怒張して脈打つものが現れた。我慢汁で下着が濡れている。
「……見るな。お前に抱き着かれただけで勃起してしまったんだ」
「美味しそう……」
体を落として濡れた下着をぺろりと舐めると、紅太郎君が小さく喘いで仰け反った。
「く……っ! 世莉。お前、どこでそんなこと覚えた」
「ゲームで見たし、サキュバスのほんのーでわかるの。紅太郎君のせーえきは濃くて美味しいって。……飲んじゃダメ?」
「そんな可愛い顔で見上げるな。お前の望みならなんでも叶えてやりたいが、精液を求めているのは世莉ではなくサキュバスなのだろう?」
紅太郎君は溜息をついて、私を抱き上げた。
大きな熱い手が背中の羽に触れる。
「あぁんっ!」
「世莉?」
「羽……羽、紅太郎君に触られると気持ちイイぃ」
ゲームでもそういう設定だった。
呪いはフェラチオでもセックスでも治るのだが、選択肢はない。
男性主人公の股間に顔を埋めた攻略対象(名前考えてリアルの顔思い出したくない、悪いから)の羽や尻尾をクリックすると、彼女達が興奮してセックスを求めてくるのだ。
「そ、そうか」
「でもね、羽だけじゃイケないの。胸も触って?」
私はパジャマの前を開けて胸を見せた。
ふたつの膨らみの間にはピンクのハートのアザがある。
紅太郎君がゴクリと唾を飲んだ。
「……世莉の胸、乳首……どんなに頼んでも墨羽は世莉の裸の写真や動画を送ってくれなかったが、夢にまで見たものが生で……いやいや、今の世莉はまともではない。前を閉じるんだ、世莉!」
「やぁんっ! あのね、羽を弄りながら胸を触ってくれると、すっごく気持ちイイの。紅太郎君の大きくて熱い手で、シて?」
「俺を惑わすな、妖め」
「妖じゃないよー。自分の意識はちゃんとあります!……紅太郎くぅん、ダメぇ?」
「くっ……世莉ーっ!」
胸を触って欲しかったのに、ベッドに私を押し倒した紅太郎君は唇を貪ってくる。
でも大きな舌で口腔をグチャグチャにされて気持ちが良かった。
「はあ……はあ……世莉、お前が妖に変じてしまったら、俺も妖となろう。愛している」
唇を離した紅太郎君は、そう言いながら着ていたタンクトップを引き千切った。
……力強いなあ。
「世莉、世莉、俺の世莉……」
呟きながら顔へ、顔から首へ、首から胸へとキスを落としていく。
乳首を軽く噛まれながら背中の羽を撫でられて、初めての快感に体が仰け反る。
「ふみゃあん……」
「ふふふ、世莉は猫のような声で啼くな。とても愛らしい」
「紅太郎君は猫好き?」
「好きだ」
「私はねぇ、犬のほうが好き」
「そうか。では俺は犬になろう」
言いながら彼は私のパジャマのズボンを降ろし──降ろそうとして破り、すまないと苦笑した。
下着だけは妙に丁寧に脱がした後で、茂みをかき分けて顔を落としてくる。
正気なら汚いからやめろと言っていただろうが、サキュバス化しているので気にしない。むしろ嬉しかった。
「あっあんっ、あぁんっ! 紅太郎君の舌、熱くて気持ちイイぃ」
「世莉のここは蜜壺だな。舐めれば舐めるほど蜜が湧いてくる」
「ん、イイ。もっと、奥……あ、尻尾。ふみゃあぁぁっ!」
濡れた部分を舐められながら尻尾を掴まれて、私はイッてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日7時•19時に更新予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
【全16話+後日談5話:日月水金20:00更新】
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
黄泉がえり陽炎姫は最恐魔王に溺愛される
彪雅にこ
恋愛
「ああ、私、とうとう死んでしまうのね…」
侯爵令嬢フェリシアは、命の危機に瀕していた──。
王太子の婚約者だったフェリシアは、何者かの手にかかり、生死の境を彷徨い黄泉へと渡りかける。奇跡の生還を果たしたものの、毒の後遺症で子を成せなくなったと診断され、婚約は破棄に。陽炎姫と呼ばれる日陰の存在となっていた。
まるで邸を追い出されるかのように隣国の好色伯爵の元へ嫁がされる途中で馬車が暴漢に襲われ、再び命の危険に晒されたフェリシアを救ったのは、悪魔のような山羊の頭蓋骨の面を被った魔王だった。
人々から最恐と怖れられる魔王は、なぜフェリシアを助けたのか…?
そして、フェリシアを黄泉へと送ろうとした人物とは?
至宝と称えられながらも表舞台から陽炎のように消えた侯爵令嬢と、その強大すぎる魔力と特異な容姿により魔王と恐れられる公爵の、恋と成長の物語。
表紙は友人の丸インコさんが描いてくださいました!感謝♡
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる