一人ぼっちの少年と白い魔物

妖猫

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気づいてしまった

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この少女が消化しているのは二炭化酸素で作られた玉だ。つまり、人々の生活から二炭化酸素が空を汚すらしいと最近の研究でわかったことらしい。未だに綺麗な空があるのはこの少女のおかげなのだと、しかし、それを引き換えにこの少女は食べれるはずだった食べ物が食べれなくて、友達もそこにいるハクという蛇しかいない、ましてや家の外にも出してもらえないなんて、しかも昔の王様はルカが死なさせないように不老不死の呪いもかけた。つまり苦しくても死ぬことも許されていない。僕だったら恐ろしくて耐えれない耐えれそうにもないと泣いていたらそんな気持ちを察したのか青年をギュッと抱きしめ
「…………………泣いてくれてありがとう。そう泣いてもらえる人がいてくれて私には幸せだよ。でも、もうそろそろ戻らないと日が暮れるから」と青年から体を離すと背を背け冷たくそう言った。
「嫌だ、戻りたくない!ルカとずっと一緒にいたい!一人ぽっちにさせたくない」
「……………それじゃ、仕方ないね。この手を使いたくなかったけど……ごめんね…………少年」
「な、なにをする!やめろおおぉぉぉっつ………………」
少年の頭をすばやく手をかざすと白いモヤが出てきた途端、ガクンと地べたに倒れた。そしてその白いモヤは旅に出た少年の記憶がはいっていた。その白いモヤを玉にすると
「こうでもしないとあなたの心が壊れてしまうから…………んじゃ、あとはお願いね。ハクちゃん……………」
カッカッカッ規則正しい靴の音を立てながらお辞儀をし、
「かしこまいりました」
とそう言った男の人はルカと同じぐらい髪の毛が真っ白で頭から足まで肌が白かった違うとこは髪が短いのと目が蛇みたいに鋭かったとこだ。そしてその格好はまるで執事みたいだった。いや、正真正銘執事なのだ。そう、あの白い蛇が人間になったのだ!
「本当によろしいのですか?」
とハクはそう言ったら
「ええ、少し楽しい時間はもう終わりしないとね」と涙をこぼしそうになりながらそう答えた。
「そうですか…………かしこまいりました。では、また後ほど」
とそう言うと青年の体をサッと抱えて外に出た。
ハクは重たいはずの青年の体を抱えているのにそれを感じさせないほど上手に森の木を避け、やがて降り立った所は青年の住んでいた家がある村だった。ハクは少年の体を地面に下ろすとすばやくどこかに消え去りました。しばらくすると
「ううん、僕、何をしていたんだろう」
と呟きながら体を起こしました。青年は少年の姿に戻っていました。
「なんか、永い夢でも見てた気がするけど、あ、帰るの遅くなったら親戚のおばさんおじさんに怒られる。早く帰らなきゃ!」
と急いで家まで走って帰りました。帰る途中に上を見上げると綺麗な星が広がっていました。

「あなたに会えてよかった…………我が子孫よ」と呟き、そのルカが持っていたのはあの青年が持ってきた絵本でした。そのボロボロになった絵本を愛おしそうに眺めていました。


おしまい


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