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第7章 アカネとフルーテスとのお茶会編

【男の娘103】フィナーレ1

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 誘拐事件は、マッシュ兄さんが呼んでいた役所の人が倉庫周りに配備されていた為、レディアント家の方々は海に入ることも出来ず、恐怖に襲われながら連れていかれた様だ。

 実際納豆体についたからって死ぬことも病気になることもないからね。あっ、そこの読んでいる皆さん。良い子は食べ物粗末にしちゃダメですよ。あくまで緊急事態ゆえの最終手段でしたので、食べ物粗末にしたら農家の方に怒られちゃいますよ。

 ちなみに納豆はネバネバのママ拾って持って帰りました。洗えば食べ物使えるし、人が食べなくても動物に食べてもらいますから。ティムは、想定通り、味見をしていたのか、納得を集めている所を遠くから眺めていたね。しかも渋い顔をしながら。

 リリムちゃんは、床に落ちてない納豆の匂いを、嗅ぎつつ、問題ないのか食べてたよ。

「なんです?これすごい美味しいです。本当に病気になるです」

 その言葉を、聞いたティムの顔は、どうしてそんなものが食べらるんだって驚愕の表情を、していたね。ドラゴンだから食べられない訳じゃなかて、ティムだから食べれなかったみたい。ドラゴンにも固体による味覚の差異があるんだね。

 そんな事件が終わって数ヶ月が経過した。ホットケーキミックスの販売会は、好調だったみたいで、フルーテス卿の所に注文が沢山来たんだよ。

 お陰でベジタル領も右へ左への大忙し。結局小麦は、沢山あるんだけど砂糖の輸入の生産が追いつかなかったんだよね。


 そこで、リリスちゃんが大活躍してくれました。一緒にベジタル領入って、お菓子や料理を食べてもらった所偉く気に入って。ドラゴンの島からサトウキビの原材料を運んでくれることに。

 これで砂糖不足は一気に解決しました。勿論サトウキビを、うちのハウスで作るのは継続してますよ…やっぱそういうノウハウも必要なんだよね。

 てなことが色々ありました。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆  ◆ ◆ ◆
そして、運命の日がバタバタしてたらあっという間にやって来ちゃったね。

 やれることは出来る限りやったし、お父様やお母様、マッシュ兄さんにキャロットちゃん、ベリーナや他にも沢山の人に一杯手伝ってもらって進めたんだ…絶対大丈夫って信じてる。


 私は、夕食後にお父様の書斎に呼び出された。書斎には、お父様は勿論、お母様、マッシュ兄さん、キャロットちゃんがいた。それに、何故かティムとリリムちゃんがいる。

 なんでだろう?こういう場には二人は出たことないのに。

「ごほん、ではこれより今期のベジタル領の決算結果を報告する」

  それから、長々とマッシュ兄さん、私、お母様、キャロットちゃんから各々担当している分野での報告を上げていく。

 お父様は従来通りの農作物の担当。これは例年と比較して僅かに上昇しているといった感じだね。お砂糖をそのまま出荷すればかなりの売り上げが見込めるんだけど、それは出来ないからほぼ横ばい状態である。

 お母様が行っているのは、ホッケーキミックスの販売とそれに関する料理の指導なんだよ。これは今期から始めた事業の一つ。ホットケーキミックスが販売されても、レシピがなければただの甘い小麦粉だから、それを有効に活用出来る様に料理人たち相手に料理教室を開いている。

 場所は?お母様は、お家の家事があるから動けないからね。学びたい人がベジタル領に赴いて、学んで帰っている。
帰る時はみんないい笑顔で、ほっぺたが弛んで幸せそうな顔をしているよ。

 マッシュ兄さんは、調理器具の作成の依頼がバンバンやってきて、その製作に追われている。色んな調理器具をこの一年内々に作ってきたが、泡立て器は、調理界を一新するものになった様だ。販売関係の利権は、フルーテス卿に渡してあるものの、それでも納期の対応が厳しい為、本家のマッシュ兄さんに依頼が来ているのが現状なんだよ。

 お断りしたい所、ホットケーキミックスの売り上げに影響してくる為。苦渋の判断で、飲み込んで製作してまらっている。亜人族にも製作をお願いしているが、細かい作業が多い為、獣人は軒並み全滅している。

 鳥人族の女性が僅かにお手伝いしている形なんだよね。女性人は基本内での家事があるため、針金を十分用意して、お渡しして家庭での作業となっている。異世界版内職産業が始まってしまった。こちらも今期からの事業ではあるが着々と売上を伸ばしているんだよ。

 キャロットちゃんは、フルーテス卿との話し合いの末にアボート君と一緒に美容・健康関連の商品の作成とその作物の育成・販売をしている。もっとも、今の主流は、ロイヤルゼリーextraで、こちらは少量ベジタル領で使う分を残して、一括フルーテス卿に買い上げされている。

 こちらは、少量ながら、上流貴族様の商品となるため、売上はおかしなことになっている。キャロットちゃんとアボート君の二人でやっても余裕の事業なんだよね。おかげで蜂蜜も増産され、甘味には不自由しない生活になっている。

 私?私はその他料理や調理器具の開発、砂糖の栽培エトセトラ。多岐に渡り過ぎて細かいため、私の事業と呼べる分の売上報告はないんだよ。
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