吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~ 【累計9.6万pt】

近衛 愛

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【閑話】ハロウィンイベント

【閑話】ハロウィンイベント1

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「ウィーンさんお久しぶり~」

明日は、ダンジョンマートでハロウィンイベントが開催される。と言っても金沢店だけなんだけど。

金沢店て、ダンジョンマートでは、何かやらかす代名詞みたいな感じで使われるようになってきてるんだ。

僕としては、いたって真面目に他の支店と同じようにダンジョンに冒険者を沢山呼で楽しんでもらうことを目的にしてるのに。少し不本意です。

ということで、その不本意な代名詞は僕としては、甚(はなは)だ遺憾である。まー、そんなこともあり、時々あるオーナー会議で、金沢店でハロウィンイベントを開催する予定だと告げると、オーナーのみんなが絶対またなんかやらかすから、応援に行くっていうんです。


そんな流れで、今僕の前には、サクラちゃん、玉藻姉さん、ヨシさん、大輔さんが前にいます。今回は本社から、エリックさんも視察がてら来るみたいですけど、当日に来ます。そして、妲己姉さんは、中国支社なので、本来日本の会議には参加しておらず、このハロウィンイベントも伝えてはいないんだけど、、、、

一足早く、金沢支社について、ダンジョンに潜って温泉を堪能しています。

「いやーもう秋だね。北陸に来ると太平洋側より肌寒く感じるね」

「積もる話もあるでしょうが、まずは、ダンジョンマートに行って、明日のハロウィンイベントの最終打ち合わせをやりましょう!」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  ◆ ◆
「打ち合わせを会議室でする予定がどうしてこうなった?」

僕の前には、温泉に浸かりながら、お酒を飲み、食事をしているオーナー達がいる。うちのスタッフも仕事が終わってから、参戦している。

「ウィーンアホやな、お前。玉藻姉さんやサクラさんの前で、妲己姉さんが温泉に浸かってらので呼んできますって、いうからやぞ。」

「そうでごわすよ。ウィーンどん。女子(おなご)は、温泉って、言葉を放った瞬間に目がキラッと輝いておりましたぞ。」

「こんなんで明日のイベント大丈夫なのかな~。」

この状況を見ると不安になってくる。一応事前に資料は渡しておいたし、皆さんのことだから、ちゃんと熟読して、問題ないとは思う。思うのだが。この光景を見ているとただただ、不安でしかない。

「妲己ちゃん、相変わらずお肌ツルツルだよね。羨ましいな~。化粧品何使ってるの?」

「ねぇ、ミリィちゃん、どっちが早くふもとまで早く滑れるか競走しよっか?」

「小咲ちゃん、ミリィは負けないにゃー」

「ちょっと二人だけで楽しもうとしないで、私も一緒に滑るわ」

一人だけ、雪風呂に浸かってた雪那さんもスキーやスノボを滑るとあって会話に参戦してきた。

「それなら私も参加させて下さい。長野の山育ちを舐めないで下さいよ」

いつもはキッチリとしている天魔さんまで参戦している。カオスだ。もう24時を回っている。明日は、イベント開催日なので、また、オープン初日のように行列が出来るかもしれないから、早めに打ち合わせをして、寝て欲しかったのに。。。

「まー諦めが肝心やで、ウィーン。というか、ここは色々おかしな支店やな。天魔があれほどハメを外すことなんてあんまあらせんのに。

 いつでもどこでも面倒見のいい、お母さん、いや、お兄さんポジションやで。ここにきてあいつも変わったわ。

あっ、いい意味でやってるんやで。」

「そうだったんですね。確かに天魔さんはそんなポジションかも。でも、割りと始めからあんな感じではあった気もしますよ。わかりました。きっとなんとかなるでしょう。でも、私は明日は早く起きるので、失礼させてもらいますね。」

「あーあ、それがええで、わいもこれで上がって休ませてもらうわ。風呂は明日も入れるし、スキーも別に逃げはせんからな。」

「わいもご一緒に引き上げるでごんす」

そうして、男陣は、女性を温泉に置いて、引き上げました。翌日朝7時


◆ ◆  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  ◆ ◆ ◆ ◆
この惨状は一体なんなのだろうか?

ミリィに、小咲ちゃんに、サクラちゃん、玉藻姉さん、妲己姉さん、雪那さんがハロウィンイベント用のコスプレ姿のまま、僕の寝泊まりしている制御室でごろ寝している。

昨日、あれだけ一緒に温泉入って、スキーして、その後にここに場所を移して女子会でもしてたのだろうか?脱いだ服がないので、おそらくロッカーで着替えた後でしていたのであろう。

毛布は、一応、寝泊まり様にいくつかストックしてあったのを使っているようだ。お酒の缶や瓶、お菓子や、カキ氷のゴミがあちこちに散乱している。

僕が寝たのが25時だから、それ以降に来て騒いでいたわけで、恐らく眠りに落ちてから、さほど時間は経っていないではなかろうか?

起こさないようにひっそりと忍び足でゴミを拾っていく、そして、毛布が身体から離れている子にはそっとかけ直していく。

「うっ。うーん。」
と言って、玉藻姉さんが寝返りをうった。玉藻姉さんの毛布をかけ直している僕としては、ヒヤヒヤものである。いや、やましいことは、何もしてない。してません。それに、部屋に侵入したのは、僕ではなく彼女たちです。と主張することになるであろう。

いや、冗談でなくこの状況は男としては、かなり不味いのではなかろうか。というか、男の部屋に入って来てこの無防備な惨状はいかがなものであろうか?

信用されている?それとも男として見られていない。まー、このメンバーに手を出しては、生きてはいられないだろうから、そんな勇敢な男はきっといないだろう。無論僕も命が惜しいので、何かをする気はさらさらない。

そっと、着替えて、外に朝食を買いに出かける。昨日は、仕事中に彼らを迎えに行って、そのままダンジョン雪山に連行され、温泉に入れられたので、朝食の準備を出来ていないんだ。それに彼女たちも朝起きてから、何かお腹の中に入れるだろうし、買い出しは必須なのである。

 男性陣の分は、用意しなくても各自で準備すると思う。ダンジョンマートの外に出た、一応並んでないかこっそりと確認するけど、まだ朝の早い時間帯で並ぶ強者はいないみたいだ。

 コンビニまで歩いて行くが、何やら、すれ違う人、すれ違う人が、僕の方に視線を向けてくる。そして、必ずすぐに顔を背けて、俯いている。これは一体どういうことなんだ?

 コンビニで会計している時も、そうだ周りからの視線に加えて、レジの人の顔が引き攣っている。

「ぷっぷぷ、お、お、かいけ、ぷぷ、はっはっはつ、もうダメです。お仕事中とは、いえ、マジマジと見ながらレジは出来ません。あははっはっはっは。」

レジのお姉さんに笑われてしまった。えっ、なんで?僕の顔ってそんなに面白いの?

「お客さんごめんなさいね。笑ってしまって。お客さんて、ダンジョンマートの人でしょう?確か、今日がハロウィンイベントだったわよね。朝から気合い入ってるから、きっと盛り上がりますよ。」

近いし、もしかしたらこの人来たことあるのかもしれないな。気合いは入れてるけど、イベントの気合いって今見て分かるものなの?

「何がそんなにおかしいんですか?」

「なにって、そりゃお客さんの顔さ。いくら今日ハロウィンのコスプレをするからって、その顔で外出たらダメだよ。その顔を笑わずに過ごすってのは傲慢だね。でも、その調子だと自分でやったわけじゃ無さそうだね。ポッケに手鏡あるから見せてあげるよ。ハイッ」

「えっ、いつの間に。こりゃ念入りにされてますね。なるほど、ここに来るまでの視線はこういうことでしたか。レジのお姉さんありがとうございます。謎が一つ解けました。この顔なら、笑わずにはいられませんね。ははっ。」

「そう言ってもらえると助かるよ。うちもお客さん商売だから、本来どんな人であろうともお客さんの顔見て、笑っちゃうのはいけないことだからね。まっ、書いた人を怒っちゃダメだよ。」

「分かってますよ。ちょっとキツイお仕置きするだけにしときます。」

「ほどほどにね。ありがとうございました。またのご来店お待ちしております」
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