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ウェブサイトへの作品の投稿4

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「神奈がそういうならあげてみようかな。」

「タイトルは、うーん、ちょっとインパクトに欠けるかな。確かネットで、ラノベ系のタイトルやあらすじを判定するAIプログラムのサイトがあったと思うんだけど……。あっ、あったこれよこれ、このサイトだよ。ここにタイトルとあらすじを入力して、判定ボタンをポチくりっと。」

「・・・・・・」

「Cランクだよ。もう少し頑張ってタイトル考えましょうね。だって。」

「ええーーっ、そんなの判定出来ちゃうの。でも、ちょっとショックだなー。結果自信あったんだけど。でも、そもそもタイトルっそんなに重要なの?やっぱり小説って中身が大事じゃない?」

 神奈がおもむろに胸元から取り出したハリセンで私の頭をスパコーンといきなり叩いてきた。

「痛いよー。神奈いきなり何するのよ。」

「いやね。栞があんまり小説家の卵として、寝ぼけたことを言っているから、ちょっと刺激を入れてみたの。」

「私眠ってないよ。」

「なら、余計タチが悪いわよ。大賞の紙での応募はどうか知らないけど、沢山の小説が集まって来てもどれが面白い作品か中身読まないとわかんないでしょうが。いい、読者はね。自分が読みたい作品しか読みたくないの。ジャンル分けはされているから、それである程度は判断出来るけどね。そこから先は、タグつけされたキーワードやタイトル、あらすじを見て決めるのよ。多分これは、実際に書店で手を取ってくれる人にも言えることよ。」

「あーそうかも。でも、私はどちらかと言えば、作者さん推しで、好きな先生の作品を片っ端から読んでるかな。」

「じゃー、その作家さんの作品を全部読み終わって、なにか読みたくなったらどうするの?」

「うーん、そうだね。その時は、趣味の合う知り合いに聞いて面白かった小説を借りるか、図書館で、試しに読んで面白かったら、新作からは書店で購入だな。」

「そうそう。それでその図書館で手に取る時ってどうやって探してるのよ。」

「えっとね。図書館て、本屋さんと違って平置きしてないじゃない。だから、背表紙ししか見えないから、タイトルで、面白そうなものを選んで、後は冒頭10ページ読んで読めたら続きを読むし、読めなかったら残念だけどご縁がなかったと思って諦めるわ。」

「そうよそうよ。そうなのよ。分かってるじゃないの栞。だからタイトルは重要なのよ。人は、新しいものを手に取る時の判断材料の一つとして、タイトルをまずみるのよ。ここで興味を引かないと、手にとってもらうことすら、出来ないのよ。」

「おおーっ、そう言えばそうだね。なら、より興味のあるフレーズにして、手にとってもらえる様にしないとね。」
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