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ネットの大海を泳ぐ4

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「ふふん、それはね。確か、なるDBで検索して、作者名を栞のペンネームを入力したと、さらに、ランキング表示をクリックすると………、ほらっ、日間ランキングのファンタジー部門で、37位にランクインしてるわ。」

「ほえー、37位???って凄いの?初めてだからこの順位が、いいのか、悪いのか、さっぱり分かんないよ。」

「何言ってんのよ。栞、凄いに決まってんじゃないの。小説家になるの投稿作品がどれほどあると思ってるのよ。1万じゃきかないのよ。10万以上よ10万」

「10万の中の37位って、かなり凄いんじゃないな。」

 心臓がドキドキバクバクいってきた。いや、本当にちょっと、いや、かなりびっくりしちゃった。

「凄いのよ。というかね。小説家になるのファンタジーのジャンルって、結構ハードルが高いのよ。」

「そうなんだ。ネット小説だとファンタジーが強いのかな?」

「そういう訳でもないわよ。他の所だと、恋愛や推理のジャンルが強いとこもあるからね。ただ、小説家になるはファンタジーが強いのよ。でね、強いからこのジャンルだけ、日間ランキングが300位までになってるのよ。他のジャンルだと100位までよ。いかにファンタジーが優遇されているか分かるでしょう?」

「うん、そうだね。3倍はかなり凄いと思うよ。」

「でしょ。で、他のジャンルだとブックマークや評価が一人だけ入ったら、日間ランキングになることもあるのよ。」

「うんうん、ということは、ファンタジーだとそれだけでは、ランキングには入らないってこと?」

「そうよ、栞分かってるじゃないの」

  神奈が調子良さそうに背中をペンペンと叩いてくる。

「ファンタジーのジャンルでは、大体ボーダー入る評価点が22ポイントなのよね。今の所。この評価自体は、一人の人がブックマークして、☆5の評価を入れても12ポイントだから、一人が評価しただけでは、無理なのよね。最低でも2人が評価しないと。別に☆がなくても、ブックマークで11人してくれれば、問題なく入るのよね。」

「そうなんだね。でも、11人のブックマークってかなり厳しいんじゃないの?昨日の初投稿でも7人くらいだったと思うよ。」

「そうなのよ。それだけ投稿しても、7人だけ。しかもその人達全員がブックマークつけてくれる訳じゃない。大体体感で15人に一人ブックマークしてくれたらいいものよ。評価にしたら、その更に20人に一人くらいのものよ。」

「やっぱり。途方もないポイントなんだね。22ポイントの数値って。」
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