【完結】雇われ勇者の薬草農園 ~チートスキルで薬草栽培始めます~ 【累計13万PT & 123大賞4一次通過】

近衛 愛

文字の大きさ
13 / 188
第1章 初めての異世界探索 雇われ勇者のニート生活脱出編

【雇用№012】雇われ勇者 農園を始めるのまき

しおりを挟む
「さて天気も良いし、農園でも始めますか。目指せ、仕事しなくても生きていける不労所得生活!!
さて、薬草を植えるために、畝を作ります。水はけをよくするためにね。」

『耕せ土よ。アース』

さてこれで畝は出来た。後は肥料を入れて、成長を促進したい。
先日、魔物を焼却したときに、出来た灰をここに混ぜる。後は、森で採取した腐葉土も入れる。
これで準備は完了。ここに採取してきた、アップルミント草二つと、ローズマリー草を植える。

入替したばかりだと水分の吸収が悪いから、根に水分を含ませてと。
『水球よ。ウォータ』
う~ん、魔法って便利だわ。水運びしなくてもいいのが楽ちんだわ。

森だと、風があまりふかないから、風よけも作っておこう。
『我を守る盾よ。アースシールド』
!          !
!    ○     !
! !----!   !

よしこれで、完璧。ビニールハウスみたいに、保温性能も作った方がよいのかね。
といってもガラスは作れないし、ビニールもないから。うん、保留だね。
それにしても体感的に魔法のノリがよいね。
こう、あれだな、魔素の収束時間が早い気がする。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それから数日が経過した。
この世界ってこんなにも植物の育成が早いものかな?
と思うほどに薬草は畝全体に広がっていた。
いくら株分けで増える薬草とはいえ、わずか数日でここまで増えるものかね。
もしかして、魔物の灰が影響してるんですかね。

ちょっと畝を増やして、
・灰あり、腐葉土あり
・灰のみ
・腐葉土のみ
・通常の土のみ
の4種類の畝を作って、栽培した薬草を移設した。

えっ、薬草でポーション作らないかって?初めに作ったものを使っちゃうと薬草園の拡大が遅くなるので、始めは我慢我慢なのですよ。ある程度大きくなったらわさ~~っと収穫出来て、わさ~~っと売上が上がるのです。

それから数日後、畝の状況はどうなったかな?
・灰あり、腐葉土あり
  ・・・畝一杯に薬草が生えている。
・灰のみ      
  ・・・畝の8割ほどに薬草が増えている
・腐葉土のみ    
  ・・・畝の2割ほどに薬草が増えている
・通常の土のみ   
  ・・・前とまったく変わり映えしない。
       ちょっと大きくなったかな

ふ~む。結構灰が影響しているみたいですね。この灰が魔物の灰だからか、他の灰でもなるのかは微妙なとこで確認が必要ですが。

とりあえず、灰のある分で畝を増設して、薬草をもっと増やしてみますか。
現状の4畝に10畝増やして、残った灰を全部投下です!!

灰もなくなったし、畝も拡大しすぎて、畝を作る土地が余ってないので、これ以上拡大するなら土地を買いにいかなければね~~。

という感じでしばらく暮らしていたのですが、魔法の使い方がメキメキ上達してきました。
というのも毎日お昼は、魔猪のステーキを食ってたからです。

どうも、魔素を持っている魔物の肉を食すことで、微量ながら、食べた人の魔力が上がることがわかったからです。

自分の魔力は確認しづらいのですが、チルがお肉を食べに遊びに来るので、食べたら微妙に魔力の大きさが大きくなっていることがわかったのです。

びっくりです。これだと、庶民は高くて、魔猪は食べられないので、魔力は上がらない。魔法もあまり使えない。

逆に貴族たちは、食べられるので、魔力が上がりやすく、魔法の扱いが上手く、宮廷魔術師や冒険者として活躍できるようです。

農園用に魔法をいくつか改良したので、水やりも畝作りも一回魔法を唱えれば、『バリッ』と終わっちゃうのですよ。遂に無詠唱もできるようになったのです。初めの頃みたいに何度も唱えていたのが嘘みたいです。

そして、また数日後、薬草が畑一杯に増えることになった。
「ふ~~、や~~っとここまで来たわ。後は薬草を採取してっと。」

魔法の風を使って、薬草の葉だけを切断し、手元に飛んでくるように操作。
結構な量が集まったな。清流水は、これまでに魔法で沢山作ってあるし、準備は万端。

風魔法で収穫した薬草を切り刻みそのまま清流水の中へGO。火魔法で、樽の中の清流水の温度のみを上昇させるっと。



しばらくたって、完成だね。
透き通るような初級ポーションの青色と、中級ポーションの緑色。ほれぼれするくらいの出来具合だ。

これを水と風の複合魔法を使って、ウォーターイリュージョン。
と樽から出てきた水が綺麗な噴水のように周りに用意されたポーション瓶の中に吸い込まれるように入っていく。その後継はまさにイリュージョンでした。
観客がいないのが残念ですがね。

これでできたポーションは
初級ポーション
  ・・・80本・・・24万ループ
中級ポーション
  ・・・53本・・・79.5万ループ
            となりました。

ポーション瓶代が66,500ループなので、差し引き、96万ループの利益となりました。さすがに持って行ったら、ガンツさん驚いてましたよ。

「おいおい、リュウよポーション屋でも始める気か。この量は一人で作るにしても、複数人で作るにしても異常だぞ。あっ、秘密だな。すまん。ま~詳しいことは聞かん。これだけきても、ぜんぜん掃けるし、また出来たら持ってこい。」

「そうだ。リュウよ。そろそろまた、魔物の襲来があるかもしれないし気を付けとけよ。」
「もうそんな時期なんですね。了解しました。気を付けておきますね。前の時とは違いますから僕一人でも魔物と戦えますよ。」
「お~、言うね~期待しているよ」
 
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

処理中です...