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第7章 ひとときの日常休暇編
【雇用№95】リュウと精霊樹の斧
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次の日、簡単にセバリンに薬儒の森でのことを説明した後、マインちゃんの武器屋に行った。
「マインちゃんこんにちは」
「あっ、リュウさんいらっしゃいませ。今日はどのようなご用件ですか?ご注文の武器に関してはまだ出来上がっておりませんよ。」
「今日はね~武器の製作を追加で頼みに来たんだ。」
「ありがとうございます。オーダーの方は、注文が滞っておりまして。ものにもよりますが、仕上がりは一ヶ月後くらいになりますよ」
「あ~それで構わないよ。それで作って欲しいものというはこれなんだ。」
といって、僕は、木板に精霊樹様より聞いていた斧の製作内容を記載したものを出してみせた。
「ふむふむ、結構特殊な材料を使用しての製作ということですね。材料は持ち込みですか?」
「そこに書いてある木材と、水に関してはこちらで用意してある。ただ、この材料に関しては、製作過程ででた不要物に関しては全て返却してもらいたいのと、この製作と材料に関しては、すべて秘密でお願いしたいんだ。」
「わかりました。それでは専属のものを用意して、その方に全ての作業を行ってもらうことにします。」
「んっ、いいのかい?出どころが不明な特殊な材料ばかりだよ、それに役所の人間も欲しがっているものだし。」
「あ~~、もっと出どころを探ってくるかと思ったんですね。リュウさん。こっちも商売ですから、そこまで野暮なお話はしませんよ。気になると言えば気になりますし。役所に聞かれたら、答えづらい案件になりますが、オーダーメイドのものではよくあることですから。
そこは気にしなくて結構ですよ。うちも守秘義務がありますから、ペラペラとお客様の個人情報を流したりはしませんよ。最も国の査察などが入ることになったら、その時は勘弁して下さいね。」
「あ~そこまで行っては、武器屋の存続にも関わるからね。そこまでは求めないよ。なら、お願いしますね。不明点があれば、聞いてください。あと料金はおいくらほどで、予算がないんだけど、材料でも問題ないかな?」
「そうですね。特殊材料での特殊工程の上に専属ですから、材料費を金属代だけにしても、30万ループ程かかりますね。こちらで必要な材料があれば、買い取らせてもらいますよ。どんなものがありますか?」
「あ~これも詳細は話せないが入手ルートに関しては聞かないで欲しい。魔熊の皮、骨、魔石だな。」
「なるほど、それほどの高ランクの魔物の材料ですか。魔石は残念ながら、うちでは買取できませんね。役所での一括買取という形になってますので、自家消費ならともかく、商売で使用するものはダメですわ。皮や骨に関しては、お勉強させて頂きますよ。」
とりえあず、お金を工面するために朝早く、魔熊を小さいのを一体急いでばらして、材料になりそうなものだけ、袋に入れて持ってきたんだ。
「これだね」
と言って、カウンターの上に持ってきた、皮や骨を出していく。武器屋なのでお肉などは持ってきていない。流石に肉を出すと色々な所にばれそうな気がしたので。
「皮などは損傷が激しいですが、それでも強度が高いものですね。これなら、10万は出せますね。骨は」
『コンッコンッ』
「うん、強度は問題なく高いですね。これなら、15万は出せそうですね。全部買取させてもらえるなら、合計で25万ループとなりますが、いかがしますか?」
「あ~それで頼む、それと不足分のお金だ。これで宜しく頼む」
「毎度ありがとうございます。でっ、リュウさん。ここからは個人的な質問ですが、これのお肉ってあまったりしてませんか?」
「あ~~あることにはあるよ。もしかして欲しいの?」
「ええ、お祖父ちゃんが武器の製作を頑張ってくれているので、何か美味しいものを食べさせてあげたいなと思っているので、あったら買取させてもらいたいんですよ。武器屋としてではなく、個人的に。。。最近は魔猪のお肉も、狩れる人が少ないために高騰しちゃって、お金を出しても入手しずらい状況ですので。。。」
「う~~~ん。流石にお肉はね~~~。食べた人が出どころを聞いて来たらすぐさまばれそうな気がするんだよね。流石にお祖父ちゃんだけが食べるわけではないんだろう」
「はい、食べるときは家族のみんなが食べることになりますね。それでは難しいでしょうか?入手先は秘密厳守にしますので、どうか、お願い出来ないでしょうか?これに関しては、査察が入ってきても、個人で購入したものですから話す必要はありませんし。家族にも詮索しないことを言い含めますからお願いします。」
念入りに頭を下げてお願いされてしまった。はぁ~~、僕はこういう所で脇が甘いような気がするな。やっぱり一人で来ないで、セバリンさんか、ウェルザさんと一緒に来ればよかったか。
「わかったよ。モニカちゃん。後でお肉はブロックで持ってくるけど、内緒でお願いね。」
「やった~~。ありがとうございます。リュウさん。大好きです」
と言って、モニカちゃんが僕の手を両手でとって、ブンブンと上下に振るのであった。喜んでもらえてよかったよ。面倒なことにならなきゃいいな~
「マインちゃんこんにちは」
「あっ、リュウさんいらっしゃいませ。今日はどのようなご用件ですか?ご注文の武器に関してはまだ出来上がっておりませんよ。」
「今日はね~武器の製作を追加で頼みに来たんだ。」
「ありがとうございます。オーダーの方は、注文が滞っておりまして。ものにもよりますが、仕上がりは一ヶ月後くらいになりますよ」
「あ~それで構わないよ。それで作って欲しいものというはこれなんだ。」
といって、僕は、木板に精霊樹様より聞いていた斧の製作内容を記載したものを出してみせた。
「ふむふむ、結構特殊な材料を使用しての製作ということですね。材料は持ち込みですか?」
「そこに書いてある木材と、水に関してはこちらで用意してある。ただ、この材料に関しては、製作過程ででた不要物に関しては全て返却してもらいたいのと、この製作と材料に関しては、すべて秘密でお願いしたいんだ。」
「わかりました。それでは専属のものを用意して、その方に全ての作業を行ってもらうことにします。」
「んっ、いいのかい?出どころが不明な特殊な材料ばかりだよ、それに役所の人間も欲しがっているものだし。」
「あ~~、もっと出どころを探ってくるかと思ったんですね。リュウさん。こっちも商売ですから、そこまで野暮なお話はしませんよ。気になると言えば気になりますし。役所に聞かれたら、答えづらい案件になりますが、オーダーメイドのものではよくあることですから。
そこは気にしなくて結構ですよ。うちも守秘義務がありますから、ペラペラとお客様の個人情報を流したりはしませんよ。最も国の査察などが入ることになったら、その時は勘弁して下さいね。」
「あ~そこまで行っては、武器屋の存続にも関わるからね。そこまでは求めないよ。なら、お願いしますね。不明点があれば、聞いてください。あと料金はおいくらほどで、予算がないんだけど、材料でも問題ないかな?」
「そうですね。特殊材料での特殊工程の上に専属ですから、材料費を金属代だけにしても、30万ループ程かかりますね。こちらで必要な材料があれば、買い取らせてもらいますよ。どんなものがありますか?」
「あ~これも詳細は話せないが入手ルートに関しては聞かないで欲しい。魔熊の皮、骨、魔石だな。」
「なるほど、それほどの高ランクの魔物の材料ですか。魔石は残念ながら、うちでは買取できませんね。役所での一括買取という形になってますので、自家消費ならともかく、商売で使用するものはダメですわ。皮や骨に関しては、お勉強させて頂きますよ。」
とりえあず、お金を工面するために朝早く、魔熊を小さいのを一体急いでばらして、材料になりそうなものだけ、袋に入れて持ってきたんだ。
「これだね」
と言って、カウンターの上に持ってきた、皮や骨を出していく。武器屋なのでお肉などは持ってきていない。流石に肉を出すと色々な所にばれそうな気がしたので。
「皮などは損傷が激しいですが、それでも強度が高いものですね。これなら、10万は出せますね。骨は」
『コンッコンッ』
「うん、強度は問題なく高いですね。これなら、15万は出せそうですね。全部買取させてもらえるなら、合計で25万ループとなりますが、いかがしますか?」
「あ~それで頼む、それと不足分のお金だ。これで宜しく頼む」
「毎度ありがとうございます。でっ、リュウさん。ここからは個人的な質問ですが、これのお肉ってあまったりしてませんか?」
「あ~~あることにはあるよ。もしかして欲しいの?」
「ええ、お祖父ちゃんが武器の製作を頑張ってくれているので、何か美味しいものを食べさせてあげたいなと思っているので、あったら買取させてもらいたいんですよ。武器屋としてではなく、個人的に。。。最近は魔猪のお肉も、狩れる人が少ないために高騰しちゃって、お金を出しても入手しずらい状況ですので。。。」
「う~~~ん。流石にお肉はね~~~。食べた人が出どころを聞いて来たらすぐさまばれそうな気がするんだよね。流石にお祖父ちゃんだけが食べるわけではないんだろう」
「はい、食べるときは家族のみんなが食べることになりますね。それでは難しいでしょうか?入手先は秘密厳守にしますので、どうか、お願い出来ないでしょうか?これに関しては、査察が入ってきても、個人で購入したものですから話す必要はありませんし。家族にも詮索しないことを言い含めますからお願いします。」
念入りに頭を下げてお願いされてしまった。はぁ~~、僕はこういう所で脇が甘いような気がするな。やっぱり一人で来ないで、セバリンさんか、ウェルザさんと一緒に来ればよかったか。
「わかったよ。モニカちゃん。後でお肉はブロックで持ってくるけど、内緒でお願いね。」
「やった~~。ありがとうございます。リュウさん。大好きです」
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