好きなシチュで小説書くやつ(不定期更新)

れのん

文字の大きさ
1 / 1

弟×姉

「姉さん。逃げないでよ……」
「ひゃっ」

私が耳が弱いってわかっていて耳元に熱い吐息をかけてくるこの男は、大切な大切な……

「ふふ、どうしたの、姉さん?」

ああもう!
耳元で囁かないでほしい。一体全体、なんで姉弟でこんなことになっているかと言えば、話は3日前に遡る。


★☆★

 
「ねぇ、姉さん。」
「どしたの、鶴鳴たずな
「俺、さ」

姉さんのこと、好きなんだ……。

部屋にノックして入ってきた弟が第一声で発したのは、衝撃の告白だった。

「?あ、ありがと?」

どういう意図が計りかねて、当たり障りの無い言葉を告げる。
でも、弟は真剣な顔で。

「家族としてじゃなくて!……1人の、女性として!姉さんを愛してるんだ!」
「えっと?冗談か、なにか、だよね?」
「俺がそんな冗談、言うと思ってる?」

いまなら引き返せる、そういう気持ちを込めて言葉を告げた。だが弟は泣きそうに告げてきた。

「好きだよ、好きなんだ。本当の家族じゃない俺たちはここから離れたら……っ。ここからいなくなる前に、俺が…」
「いなくなる?何を言って……」

言葉を遮られた。それも、口付けで。

「なに、を、だめ…っ」
「黙ってて」

ちゅ、と水音が響き、くらくらする。

「だめ、やめ」
「やめないよ、姉さん。」
「わた、たち、きょ、だい、なの、にぃ」

息が苦しい。びっくりして、ドキドキして。

「俺、我慢してた。」
「ぇ……?」
「ずっと、ずっと!姉弟だから、って」
「……」
「でも、姉さんは婚約するんでしょ…?」
「……?」

婚約……?なにそれ知らない、なにそれ!

「え、ちょっとまって……それほんとに知らない」
「え??いやだって、金持ちの男と婚約するって父さんが」
「え?」







★☆★



「唯、ただいま」
「鶴鳴、おかえり」
「おとーさん!おかえりなさーい!」
「ただいま、結凪。」
「おとーさん、これね!きょうおかーさんとつくったのよ!」
「すごいな!よしよし」


鶴鳴が勘違いしたあの後、お父さんに確認を取って。
酒の席、その場のノリで進んでしまった婚約話だった事を知った鶴鳴が大暴れ。
お父さん、号泣。
お母さん、爆笑。
カオスな状況下で、鶴鳴が唯を嫁にする!なんて宣言して。
色々あって、本当に色々あって、鶴鳴と無事結婚した。
今は可愛い娘も1人、そして……お腹にもう1人。
戯れる旦那と子ども見つめていると、鶴鳴が急にこちらを向いた。


「唯、よしよし」
「な、なに?」
「可愛いね」
「!?」
「おとーさん、ゆなはー?」
「可愛いよ」

可愛い子供と、可愛い夫。なんやかんやあったけど……私は幸せものである。
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた

アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。 高校生くらいから何十回も告白した。 全て「好きなの」 「ごめん、断る」 その繰り返しだった。 だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。 紛らわしいと思う。 彼に好きな人がいるわけではない。 まだそれなら諦めがつく。 彼はカイル=クレシア23歳 イケメンでモテる。 私はアリア=ナターシャ20歳 普通で人には可愛い方だと言われた。 そんなある日 私が20歳になった時だった。 両親が見合い話を持ってきた。 最後の告白をしようと思った。 ダメなら見合いをすると言った。 その見合い相手に溺愛される。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

婚約破棄?いいですけど私巨乳ですよ?

無色
恋愛
 子爵令嬢のディーカは、衆目の中で婚約破棄を告げられる。  身分差を理由に見下されながらも、彼女は淡々と受け入れようとするが、その時ドレスが破れ、隠していた自慢のそれが解き放たれてしまう。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。