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弟×姉
「姉さん。逃げないでよ……」
「ひゃっ」
私が耳が弱いってわかっていて耳元に熱い吐息をかけてくるこの男は、大切な大切な……弟。
「ふふ、どうしたの、姉さん?」
ああもう!
耳元で囁かないでほしい。一体全体、なんで姉弟でこんなことになっているかと言えば、話は3日前に遡る。
★☆★
「ねぇ、姉さん。」
「どしたの、鶴鳴」
「俺、さ」
姉さんのこと、好きなんだ……。
部屋にノックして入ってきた弟が第一声で発したのは、衝撃の告白だった。
「?あ、ありがと?」
どういう意図が計りかねて、当たり障りの無い言葉を告げる。
でも、弟は真剣な顔で。
「家族としてじゃなくて!……1人の、女性として!姉さんを愛してるんだ!」
「えっと?冗談か、なにか、だよね?」
「俺がそんな冗談、言うと思ってる?」
いまなら引き返せる、そういう気持ちを込めて言葉を告げた。だが弟は泣きそうに告げてきた。
「好きだよ、好きなんだ。本当の家族じゃない俺たちはここから離れたら……っ。ここからいなくなる前に、俺が…」
「いなくなる?何を言って……」
言葉を遮られた。それも、口付けで。
「なに、を、だめ…っ」
「黙ってて」
ちゅ、と水音が響き、くらくらする。
「だめ、やめ」
「やめないよ、姉さん。」
「わた、たち、きょ、だい、なの、にぃ」
息が苦しい。びっくりして、ドキドキして。
「俺、我慢してた。」
「ぇ……?」
「ずっと、ずっと!姉弟だから、って」
「……」
「でも、姉さんは婚約するんでしょ…?」
「……?」
婚約……?なにそれ知らない、なにそれ!
「え、ちょっとまって……それほんとに知らない」
「え??いやだって、金持ちの男と婚約するって父さんが」
「え?」
★☆★
「唯、ただいま」
「鶴鳴、おかえり」
「おとーさん!おかえりなさーい!」
「ただいま、結凪。」
「おとーさん、これね!きょうおかーさんとつくったのよ!」
「すごいな!よしよし」
鶴鳴が勘違いしたあの後、お父さんに確認を取って。
酒の席、その場のノリで進んでしまった婚約話だった事を知った鶴鳴が大暴れ。
お父さん、号泣。
お母さん、爆笑。
カオスな状況下で、鶴鳴が唯を嫁にする!なんて宣言して。
色々あって、本当に色々あって、鶴鳴と無事結婚した。
今は可愛い娘も1人、そして……お腹にもう1人。
戯れる旦那と子ども見つめていると、鶴鳴が急にこちらを向いた。
「唯、よしよし」
「な、なに?」
「可愛いね」
「!?」
「おとーさん、ゆなはー?」
「可愛いよ」
可愛い子供と、可愛い夫。なんやかんやあったけど……私は幸せものである。
「ひゃっ」
私が耳が弱いってわかっていて耳元に熱い吐息をかけてくるこの男は、大切な大切な……弟。
「ふふ、どうしたの、姉さん?」
ああもう!
耳元で囁かないでほしい。一体全体、なんで姉弟でこんなことになっているかと言えば、話は3日前に遡る。
★☆★
「ねぇ、姉さん。」
「どしたの、鶴鳴」
「俺、さ」
姉さんのこと、好きなんだ……。
部屋にノックして入ってきた弟が第一声で発したのは、衝撃の告白だった。
「?あ、ありがと?」
どういう意図が計りかねて、当たり障りの無い言葉を告げる。
でも、弟は真剣な顔で。
「家族としてじゃなくて!……1人の、女性として!姉さんを愛してるんだ!」
「えっと?冗談か、なにか、だよね?」
「俺がそんな冗談、言うと思ってる?」
いまなら引き返せる、そういう気持ちを込めて言葉を告げた。だが弟は泣きそうに告げてきた。
「好きだよ、好きなんだ。本当の家族じゃない俺たちはここから離れたら……っ。ここからいなくなる前に、俺が…」
「いなくなる?何を言って……」
言葉を遮られた。それも、口付けで。
「なに、を、だめ…っ」
「黙ってて」
ちゅ、と水音が響き、くらくらする。
「だめ、やめ」
「やめないよ、姉さん。」
「わた、たち、きょ、だい、なの、にぃ」
息が苦しい。びっくりして、ドキドキして。
「俺、我慢してた。」
「ぇ……?」
「ずっと、ずっと!姉弟だから、って」
「……」
「でも、姉さんは婚約するんでしょ…?」
「……?」
婚約……?なにそれ知らない、なにそれ!
「え、ちょっとまって……それほんとに知らない」
「え??いやだって、金持ちの男と婚約するって父さんが」
「え?」
★☆★
「唯、ただいま」
「鶴鳴、おかえり」
「おとーさん!おかえりなさーい!」
「ただいま、結凪。」
「おとーさん、これね!きょうおかーさんとつくったのよ!」
「すごいな!よしよし」
鶴鳴が勘違いしたあの後、お父さんに確認を取って。
酒の席、その場のノリで進んでしまった婚約話だった事を知った鶴鳴が大暴れ。
お父さん、号泣。
お母さん、爆笑。
カオスな状況下で、鶴鳴が唯を嫁にする!なんて宣言して。
色々あって、本当に色々あって、鶴鳴と無事結婚した。
今は可愛い娘も1人、そして……お腹にもう1人。
戯れる旦那と子ども見つめていると、鶴鳴が急にこちらを向いた。
「唯、よしよし」
「な、なに?」
「可愛いね」
「!?」
「おとーさん、ゆなはー?」
「可愛いよ」
可愛い子供と、可愛い夫。なんやかんやあったけど……私は幸せものである。
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