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夏だ 海だ 宿題は竜退治だ~~ うえぇぇぇぇえ!!!!
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「三年四組の諸君、明日から夏休みだが。C班、お前らには追加の宿題をだす。ちなみに拒否権はない」
担任である辰野から拒否権がないと言われ、俺達C班は「は?」と顔を上げた。
「『竜退治』に行ってこい」
俺は耳を疑った。違う、先生の脳を疑った。なぜ竜退治。何かの隠語かそれとも冗談か。
──いったいどっちなんだ。
だが知ったら負けな気がする。なんせ俺は班長だ。「班長の君に任せた」と言われたら困る。
「先生! 意味がわかりません」
突然、C班の眼鏡女子『勉子』が手を挙げ、抗議の姿勢を見せた。
──いいぞ! 勉子さん! 学年1位の頭脳で止めてくれ。日本人お得意スキル『なんかいい感じ』に断るんだ。
「私、国立大学志望ですので、退治系はちょっと……それより『単語帳で勉強』にしませんか?」
──ちがう! そうじゃない。退治もだが、竜に突っ込みを入れろ。
「卑怯だぞ勉子。進学を理由に逃げる気か。頭脳に頼るな! 筋肉を躍動させろ」
辰野が答える前に、C班ムードメーカ『無道』が反論した。勉子は無道を睨みつけたが、怯むどころかムキムキの筋肉を見せつけ戦闘態勢に入っている。
──あぁ駄目だ。だれか、正しい突っ込みをいれてくれ。
「ちょっと無道く~ん、喧嘩はやめて。それより竜退治なんてありえないって言ってよ~。竹刀のお手入れ大変なんだから」
学年一美少女『きらら』が、正しい突っ込みを入れた。さすがきららさん!! あとなんで竹刀のお手入れを。
「僕も、きららさんに賛成です。ナナリンが汚れますし。え? 「織田君なら大丈夫❤」だって? ナナリ~ン僕を過大評価しすぎだよ」
少女のフィギアをなでながら学年一残念なイケメン織田がいう。ちなみにナナリンとは人気アニメ『魔法少女ナナリン』の主人公だ。
そんなC班を見た辰野は大きくため息をついた。
「半田、お前はこの状況をどう思う? 進学、筋肉、竹刀、人形だぞ?」
「え?」
半田=俺は辰野に聞かれて困った。
「まとまりがなさすぎる。高校三年生の夏休み。最後の夏休みだぞ? 心を一つにできないのか?」
心を一つに竜退治を拒否してますが……と突っ込みたい俺は人として間違っているだろうか。
「ええい! 先生は鬼になる。今すぐいってこい」
またご冗談を。
と思った俺は甘かった。気が付いたら俺達は異世界の孤島に飛ばされていた。
担任である辰野から拒否権がないと言われ、俺達C班は「は?」と顔を上げた。
「『竜退治』に行ってこい」
俺は耳を疑った。違う、先生の脳を疑った。なぜ竜退治。何かの隠語かそれとも冗談か。
──いったいどっちなんだ。
だが知ったら負けな気がする。なんせ俺は班長だ。「班長の君に任せた」と言われたら困る。
「先生! 意味がわかりません」
突然、C班の眼鏡女子『勉子』が手を挙げ、抗議の姿勢を見せた。
──いいぞ! 勉子さん! 学年1位の頭脳で止めてくれ。日本人お得意スキル『なんかいい感じ』に断るんだ。
「私、国立大学志望ですので、退治系はちょっと……それより『単語帳で勉強』にしませんか?」
──ちがう! そうじゃない。退治もだが、竜に突っ込みを入れろ。
「卑怯だぞ勉子。進学を理由に逃げる気か。頭脳に頼るな! 筋肉を躍動させろ」
辰野が答える前に、C班ムードメーカ『無道』が反論した。勉子は無道を睨みつけたが、怯むどころかムキムキの筋肉を見せつけ戦闘態勢に入っている。
──あぁ駄目だ。だれか、正しい突っ込みをいれてくれ。
「ちょっと無道く~ん、喧嘩はやめて。それより竜退治なんてありえないって言ってよ~。竹刀のお手入れ大変なんだから」
学年一美少女『きらら』が、正しい突っ込みを入れた。さすがきららさん!! あとなんで竹刀のお手入れを。
「僕も、きららさんに賛成です。ナナリンが汚れますし。え? 「織田君なら大丈夫❤」だって? ナナリ~ン僕を過大評価しすぎだよ」
少女のフィギアをなでながら学年一残念なイケメン織田がいう。ちなみにナナリンとは人気アニメ『魔法少女ナナリン』の主人公だ。
そんなC班を見た辰野は大きくため息をついた。
「半田、お前はこの状況をどう思う? 進学、筋肉、竹刀、人形だぞ?」
「え?」
半田=俺は辰野に聞かれて困った。
「まとまりがなさすぎる。高校三年生の夏休み。最後の夏休みだぞ? 心を一つにできないのか?」
心を一つに竜退治を拒否してますが……と突っ込みたい俺は人として間違っているだろうか。
「ええい! 先生は鬼になる。今すぐいってこい」
またご冗談を。
と思った俺は甘かった。気が付いたら俺達は異世界の孤島に飛ばされていた。
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