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7話 久しぶりの「妹」
また半月が経ち、深子は2回目の訪問に出た。
身を潜めていたがいつもと違ったのは正門から舞華がズンズン来た事だ。
(見つかった!)
逃げなきゃ!と深子は焦るが日頃から運動量が違う妹に勝てないはずがない。
ガシッと腕を掴まれ
「見たけりゃ見たいとお言い」
と意外にも舞華は友好的だ。
「コソコソ隠れてそっちの方が恥ずかしいわ」
「でも母様は」
「いないわよ。急用で」
必ず彼女は練習に付いていたから意外だ。
「私、結婚するから色々と準備で私より張り切って忙しいみたい」
「!」
妹の発言に深子は驚いた。
(そうか。やっと舞華は猿田彦様と結ばれるのね)
「おめでとう」
舞華は何も言わない。
彼女の性格上、当たり前だ。
「でアンタの事よ。婚礼の舞を習得したいんでしょう?」
(バレていたの!?)
「仕方ないわね。まあ、付き合ってあげるわ」
隣に来なさいと手招きされ
「え!?」
見るだけでも厚かましいのに舞華の人が変わったのかと深子は驚いた。
「いいわよね?先生」
師範は慌てたが舞華の頼みなら断れない。
了承をもらい舞華が舞った後、深子が真似る。
やはり実際に舞華を見た方が振り付けを思い出す。
深子は彼女を真似た。
「まあ、私が初めて舞った時と同レベルってとこかしら?」
妹なりに褒めてるのだろうか?
「そんな・・・」
礼こそ最後まで言えなかったものの小間遣いから姉妹に少し戻れた気がした。
驚いたのは舞華のまた来なさいというか言葉だった。
「でも舞華も・・・」
婚礼が控えてるのに忙しいはずだ。
「別にいいわ。
母様にもこの頃は細かいとこは自分流でって言われているし、ここ最近は練習中も式の打ち合わせやらで外出や別室にいる事が多いわ」
(そういうものかしら?)
細女の婚礼は華やかで1番忙しいと聞いていたし、花嫁が忙しくなるなら分かる。
しかし、舞華が大事な恭華のこだわりが強ければそれも納得だ。
翌週、また実家に行く事を申し訳ないと深子は閃羅に伝えたが彼は深子がようやく屋敷の中に入れたのだと思い一緒に喜んだ。
「では閃羅様、行ってきます」
少し楽しみな様子で馬車で屋敷で向かう深子と山で龍の姿のまま待つ閃羅。
だけど、それは舞華の手の内という事を深子後に思い知らされた。
身を潜めていたがいつもと違ったのは正門から舞華がズンズン来た事だ。
(見つかった!)
逃げなきゃ!と深子は焦るが日頃から運動量が違う妹に勝てないはずがない。
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と意外にも舞華は友好的だ。
「コソコソ隠れてそっちの方が恥ずかしいわ」
「でも母様は」
「いないわよ。急用で」
必ず彼女は練習に付いていたから意外だ。
「私、結婚するから色々と準備で私より張り切って忙しいみたい」
「!」
妹の発言に深子は驚いた。
(そうか。やっと舞華は猿田彦様と結ばれるのね)
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彼女の性格上、当たり前だ。
「でアンタの事よ。婚礼の舞を習得したいんでしょう?」
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「仕方ないわね。まあ、付き合ってあげるわ」
隣に来なさいと手招きされ
「え!?」
見るだけでも厚かましいのに舞華の人が変わったのかと深子は驚いた。
「いいわよね?先生」
師範は慌てたが舞華の頼みなら断れない。
了承をもらい舞華が舞った後、深子が真似る。
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「まあ、私が初めて舞った時と同レベルってとこかしら?」
妹なりに褒めてるのだろうか?
「そんな・・・」
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驚いたのは舞華のまた来なさいというか言葉だった。
「でも舞華も・・・」
婚礼が控えてるのに忙しいはずだ。
「別にいいわ。
母様にもこの頃は細かいとこは自分流でって言われているし、ここ最近は練習中も式の打ち合わせやらで外出や別室にいる事が多いわ」
(そういうものかしら?)
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しかし、舞華が大事な恭華のこだわりが強ければそれも納得だ。
翌週、また実家に行く事を申し訳ないと深子は閃羅に伝えたが彼は深子がようやく屋敷の中に入れたのだと思い一緒に喜んだ。
「では閃羅様、行ってきます」
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