異世界転生はよくわかりませんし、興味もありません。

青杉春香

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雑に世界観を説明するよ

2話目 

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「ちゃんと説明していただけますか? 早く帰りたいので!」

『よかろう。ではまずはこの世界についてーー』

「ーー帰り方を初めに教えろ!」

『いやいや、なんじゃそれは! 異世界転生した主人公が秒速で帰る作品なんて見たことあるか? まずは世界について知って、ある程度それっぽ~いことしてくれないと、元の世界には返せないんよ。こちらの諸事情で……』

「えぇ~。だって嫌だもん。異世界転生ものって長いじゃないですか。完結までに100万字とか平気で超えてきますし、作品によっては1000万字もありますからね、その間、俺帰れないんでしょ? 嫌ですよぉ~。はやく帰ってゲームしたいですし、もう作家としても終わりを迎えたのでゲーム廃人になるって決めたし……」

『お主は一体なんの話をしておるんじゃ……? まるで小説の中の主人公のような物言いだな。それはいいとして、拉致があかんから話を進めさせてもらうぞ』

「ちょっとだけですよ🤏 早くして下さいね‼️」

『いやいや、小説内に絵文字なんてありえんのよぉ~! 初めて見た。もう時代の最先端どころの騒ぎじゃない。初めてよりも初めてだよ‼︎ ちょっと何言ってるかわからんけども!』

「なんのことですか、小説って……俺はただ早くしてくれと頼んだだけのはずなんだが……」

※この作品の作風は上記の通り、かなり狂っております。気分を害した方やお気に召さない方はただちにブラウザバックをしましょう。byどこぞの神

『急に真面目になるなよぉ~。ってこれじゃ話が進まん! もういい加減、勝手にする。ーーこの世界はお前がいた元の世界のもう一つの存在だ。地球であることは確かなんだが、どこの世界線にも属さない存在なんだ。つまり本来は存在するはずがない世界なのだ。しかしながらこうやって存在している。もっとも、お前の元いた世界であふれる異世界の都市伝説や商業作品なんかはこの世界を模写した内容だ。異世界転生者は、これまでの長い歴史上、数億人にも渡る。其奴らが、元の世界に帰った時に伝承したのだろう。』

「いやまじかよ。数億人てオイ! 異世界ブランドの価値がだいぶ下がるぞ」

『いや、異世界転生なんて生きてれば普通に充分にありえる話だからね、うん。お前が知らないだけ。もっと視野広く行こうや、な?』

「誰ぇ、もう誰ぇ! 俺もだけどアンタも口調がちょくちょくと変わるから読者はキャラが掴めないって! カギカッコの種類でおそらく判断されてるよ!」

『逆にわかりやすいじゃろ? 今回の話なんて地の文章すらないし、会話だけの描写だからなぁ、きっと読みやすいはずじゃよ?』

「それもう小説として終わってるから」

『ーーそして、この世界にはあらゆる種族と職業が存在している』

「いや急に話戻すな! 話が混雑しすぎて、渋谷のスクランブルエッグ状態だから!」

『スクランブルエッグてwww スクランブル交差点な! 間違えんなよ!』

※この作品ではボケにボケでツッコミをする描写が多いため、体調に何かしらの変化が起きた方はただちにブラウザバックを推奨します。なお、何かありましても責任は負えません。


「なんで知ってんだよ。アンタ日本人かよ。それか神様なの? なんでも通じるやん。楽しいんだけど。友達なろ? あとでLIN◯交換しようね。ふるふるで」

『お前のせいで、また説明不足じゃ。今回はここら辺で次回に種族と職業の説明はすることにしよう。一体いつになったら本編らしい本編が始まることやら』

「アンタが言うな!」
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