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第3章 目的地は、敵地?!
聖国までの道のりは、過酷?!
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『それで、引き下がって来たの?』
静かに、それでも声に篭もる怒りの波動の大きさに部屋の空気が張り詰め続けていた。
身動ぎする者の居ない室内は、既に息をするのさえ、苦しい空気感が続いていた。
重苦しい沈黙の空気があと数分続いたら、部屋の中の人物達が息絶えそうだとまで思える空気を破ったのは、扉を叩く音だ。
トントン
命知らずか。
人払いをした部屋への接近は、ほぼ命取りだ。何者なのか。
『余程の事がなければ近寄るなと言っておいたのに。』更に高まる怒りの波動。
扉を叩いた者の末路は決まった。
部屋の誰もが片隅でそう信じていたその時。
『失礼します。』
ガチャ。
扉が開く音ともに入ってきた者は信じ難い事実を告げた。
『大変です。神様がお逃げになりました。』
!!!!
『今何と…』怒りが霧散し、驚きの表情は強ばってみえた。
『神様がなぜ…。いったい親衛隊は何をしていたの?!』
普段ならすぐさま落ち着くはずの彼女が、ここまで驚愕するのも無理は無い。
我が教団のシンボル、神様が逃げたのだ。
『親衛隊は全員、既に捜索のためおりません。何が起きたのか知るものが誰1人残っていなかったのです。ただ、置き手紙が…』
ひったくるように手紙を持った聖女様が、その手紙を読んでわなわなと震え出した。
何が起きたのか。
事実が非常に気になるも、先程までの怒りの波動を思えば誰も口を開けぬまま固まっていた。
手紙から顔を上げる事もないまま、聖女様らしかなぬ唸るような低い声で叫んだ。
『神様様を召喚するのに、どれほどの苦難があったと思っているの!!
それにこの国を出た神様の御身がどうなるかは…。
早急に全聖国騎士団を総動員しなさい。
た、だ、し!!
隠密に、静かに素早くやること。
さあ、、お前達もさっさと行きすべき事を為すのです。さあ早く行きなさい!!!』
彼女の静かな深い怒気に、部屋にいた全てのもの達が蜘蛛の子を散らすように部屋から飛び出した。
『絶対に、絶対に私は諦めない…』
爪を噛みながら唸るような独り言は、誰の耳にも届かなかった。
しかし、仄暗い彼女の瞳はそのまま燃えるような輝きを放っていた。
***その頃の矢作視点***
王都を出立して、たった1日。
辛うじて整えてある石畳の揺れの激しさは予想外で、せっかく施したショックアブソーバーは100%以上の働きを余儀なくされていた。
舌を噛むような揺れではないが、それでも今夜はここまででギブアップだ。
やはりヤト様の危惧は当たっていた。
たった1日。それでこのヘタレ具合とは。
しかも、この先の道がどれほど荒れた大地となるか、、と考えただけで身震いする。
そんな考えに首を振って気を取り直して、頬に1発!!
今一度身を引き締める。
『矢作さん、今夜はこの辺りで野営します。
魔獣避けは既に四方八方に設置済みです。』
気合いを入れている矢作を他所にサクサクと事を進めるジル。全てを卒無くこなす様はやっぱり任せて安心だ。
鬱蒼とした森の中。
揺れに慣れない俺と草薙はヨロヨロしているだけで、完全なる戦力外だからな。
サッと見張りの1番手に手を挙げたのは村長だ。こちらも頼りになる。
ルフは馬力を出してあっという間に野営地を整える。俺の野営地セットが物を言う所なのに。あぁ、出来れば自分も手伝いたかったが。
尻が。。。うむ、無理は禁物だな。
見張りの村長を除き全員か集まって、今夜の会議が始まった。
ジルが始めにこの先の行程について確認を含めて改めて話をするようだ。
『改めてこれからの順路についての危険性についてお話します。
ここからしばらくは、この様な順調な道のりが続きます。』
(順調?!)
草薙の奴、心の声がダダ漏れだ。話せるようになったのがアダになったな。
まあ、、、気持ちは分かる。アスファルトの東京に住む日本人では無理は無い。
『さて、。この後、数日間は森が続きますが、その後は点在する村村に補給と情報収集のため立ち寄りつつ、先を目指します。
森を抜けると、道のりも若干荒れ出します。』
(ゲッ。)
とりあえず、草薙の頭を叩いておく。
一々反応してては、話が進まない。
『ジル、気にせず続けてくれ。』
『分かりました。
更に進みますと、分岐点に出ます。
商人や聖国騎士団などは右手を進みますが
我々は左手を進みます。
前にお話した通り、右手の道は遠回り。
約8倍の日数がかかるためです。
では、左手は?
こちらも前にもお話したあの過酷な2箇所の難関への突入となるのです。
まず、1つ目は、【虚無の砂漠】です。
文字通り、人だけでなく生物の住まぬ場所と言う意味です。
その昔は、砂漠と言っても点在するオワシスがあり商人の通り道でした。しかし、時と共にオワシスは減少し、更にはその側に猛獣の存在が確認されてからは、難関不落な場所となりました。
この道を、もし超えられても2つ目の難所が待っています。
2つ目は、【永決の山】です。
高山と言うだけでも危険ですが、更には凍える様な寒さとこちらも猛獣の住処という難所です。
この2つを超えた先にこそ、聖国の裏門に当たる街へ辿り着くのです。これで人知れず聖国への侵入が初めて可能になります。それこそが我々の最終的な目標になります。』
分かっていても、ジルの口から何度も難関と聞くと不安が増すな。
『矢作さん』
慣れないな。
ジルへの呼び方は呼び捨てなのに、俺の方だけ【さん】付け。
まあ、、それがリーダーになった証だと言われれば受け入れるしかないけどな。
本当の事を言うと、皆があまりにも、あまりにもゴリ押すしたので仕方なく折れた。。と言うのが正しい。
はぁぁ。俺は全力でジルを押したのだが、【根回しのジル】そのあだ名の存在を忘れていたよ。
結局。。
全員一致、総力上げて【リーダーは矢作さん】と。
負けたよ、はぁぁ。
『矢作さん、聞いていますか?』
あ、いけね。聞いてなかった。何だ?
『本当に砂漠へ突入するのですか?馬車は魔改造したので大丈夫だと思いますが。。』
うん。心配は分かる。
引いている【マンモス】の心配だよな。
そこは大丈夫。
ちゃんと俺の必殺技、備えあれば憂いなし…発動だからな。
対策はした。
。。。
つもりだ。
。。。。。
やるしかないのだ!!
全ては聖国にあるのだから。
静かに、それでも声に篭もる怒りの波動の大きさに部屋の空気が張り詰め続けていた。
身動ぎする者の居ない室内は、既に息をするのさえ、苦しい空気感が続いていた。
重苦しい沈黙の空気があと数分続いたら、部屋の中の人物達が息絶えそうだとまで思える空気を破ったのは、扉を叩く音だ。
トントン
命知らずか。
人払いをした部屋への接近は、ほぼ命取りだ。何者なのか。
『余程の事がなければ近寄るなと言っておいたのに。』更に高まる怒りの波動。
扉を叩いた者の末路は決まった。
部屋の誰もが片隅でそう信じていたその時。
『失礼します。』
ガチャ。
扉が開く音ともに入ってきた者は信じ難い事実を告げた。
『大変です。神様がお逃げになりました。』
!!!!
『今何と…』怒りが霧散し、驚きの表情は強ばってみえた。
『神様がなぜ…。いったい親衛隊は何をしていたの?!』
普段ならすぐさま落ち着くはずの彼女が、ここまで驚愕するのも無理は無い。
我が教団のシンボル、神様が逃げたのだ。
『親衛隊は全員、既に捜索のためおりません。何が起きたのか知るものが誰1人残っていなかったのです。ただ、置き手紙が…』
ひったくるように手紙を持った聖女様が、その手紙を読んでわなわなと震え出した。
何が起きたのか。
事実が非常に気になるも、先程までの怒りの波動を思えば誰も口を開けぬまま固まっていた。
手紙から顔を上げる事もないまま、聖女様らしかなぬ唸るような低い声で叫んだ。
『神様様を召喚するのに、どれほどの苦難があったと思っているの!!
それにこの国を出た神様の御身がどうなるかは…。
早急に全聖国騎士団を総動員しなさい。
た、だ、し!!
隠密に、静かに素早くやること。
さあ、、お前達もさっさと行きすべき事を為すのです。さあ早く行きなさい!!!』
彼女の静かな深い怒気に、部屋にいた全てのもの達が蜘蛛の子を散らすように部屋から飛び出した。
『絶対に、絶対に私は諦めない…』
爪を噛みながら唸るような独り言は、誰の耳にも届かなかった。
しかし、仄暗い彼女の瞳はそのまま燃えるような輝きを放っていた。
***その頃の矢作視点***
王都を出立して、たった1日。
辛うじて整えてある石畳の揺れの激しさは予想外で、せっかく施したショックアブソーバーは100%以上の働きを余儀なくされていた。
舌を噛むような揺れではないが、それでも今夜はここまででギブアップだ。
やはりヤト様の危惧は当たっていた。
たった1日。それでこのヘタレ具合とは。
しかも、この先の道がどれほど荒れた大地となるか、、と考えただけで身震いする。
そんな考えに首を振って気を取り直して、頬に1発!!
今一度身を引き締める。
『矢作さん、今夜はこの辺りで野営します。
魔獣避けは既に四方八方に設置済みです。』
気合いを入れている矢作を他所にサクサクと事を進めるジル。全てを卒無くこなす様はやっぱり任せて安心だ。
鬱蒼とした森の中。
揺れに慣れない俺と草薙はヨロヨロしているだけで、完全なる戦力外だからな。
サッと見張りの1番手に手を挙げたのは村長だ。こちらも頼りになる。
ルフは馬力を出してあっという間に野営地を整える。俺の野営地セットが物を言う所なのに。あぁ、出来れば自分も手伝いたかったが。
尻が。。。うむ、無理は禁物だな。
見張りの村長を除き全員か集まって、今夜の会議が始まった。
ジルが始めにこの先の行程について確認を含めて改めて話をするようだ。
『改めてこれからの順路についての危険性についてお話します。
ここからしばらくは、この様な順調な道のりが続きます。』
(順調?!)
草薙の奴、心の声がダダ漏れだ。話せるようになったのがアダになったな。
まあ、、、気持ちは分かる。アスファルトの東京に住む日本人では無理は無い。
『さて、。この後、数日間は森が続きますが、その後は点在する村村に補給と情報収集のため立ち寄りつつ、先を目指します。
森を抜けると、道のりも若干荒れ出します。』
(ゲッ。)
とりあえず、草薙の頭を叩いておく。
一々反応してては、話が進まない。
『ジル、気にせず続けてくれ。』
『分かりました。
更に進みますと、分岐点に出ます。
商人や聖国騎士団などは右手を進みますが
我々は左手を進みます。
前にお話した通り、右手の道は遠回り。
約8倍の日数がかかるためです。
では、左手は?
こちらも前にもお話したあの過酷な2箇所の難関への突入となるのです。
まず、1つ目は、【虚無の砂漠】です。
文字通り、人だけでなく生物の住まぬ場所と言う意味です。
その昔は、砂漠と言っても点在するオワシスがあり商人の通り道でした。しかし、時と共にオワシスは減少し、更にはその側に猛獣の存在が確認されてからは、難関不落な場所となりました。
この道を、もし超えられても2つ目の難所が待っています。
2つ目は、【永決の山】です。
高山と言うだけでも危険ですが、更には凍える様な寒さとこちらも猛獣の住処という難所です。
この2つを超えた先にこそ、聖国の裏門に当たる街へ辿り着くのです。これで人知れず聖国への侵入が初めて可能になります。それこそが我々の最終的な目標になります。』
分かっていても、ジルの口から何度も難関と聞くと不安が増すな。
『矢作さん』
慣れないな。
ジルへの呼び方は呼び捨てなのに、俺の方だけ【さん】付け。
まあ、、それがリーダーになった証だと言われれば受け入れるしかないけどな。
本当の事を言うと、皆があまりにも、あまりにもゴリ押すしたので仕方なく折れた。。と言うのが正しい。
はぁぁ。俺は全力でジルを押したのだが、【根回しのジル】そのあだ名の存在を忘れていたよ。
結局。。
全員一致、総力上げて【リーダーは矢作さん】と。
負けたよ、はぁぁ。
『矢作さん、聞いていますか?』
あ、いけね。聞いてなかった。何だ?
『本当に砂漠へ突入するのですか?馬車は魔改造したので大丈夫だと思いますが。。』
うん。心配は分かる。
引いている【マンモス】の心配だよな。
そこは大丈夫。
ちゃんと俺の必殺技、備えあれば憂いなし…発動だからな。
対策はした。
。。。
つもりだ。
。。。。。
やるしかないのだ!!
全ては聖国にあるのだから。
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