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第2章 矢作、村を出る?!
奇跡なのか、それとも?!***村長視点***
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繭。
そんな事が起きてしまうとは。
あの時…。
ジルに命じて、すはやく矢作から繭と男を引き離す事には成功した。男の方はジルの方で利用価値があるらしくそのまま引き渡して繭はこちらに引き取った。
そして期待を込めて異空間への扉を開き、繭をそっと置いて様子を見た。
息を潜めるように見つめる事、暫し。
しかし。
やはり動かない…か。
勝手な奴だとは思っていた。思い込みの激しさはイライラするばかりだし、飛び抜けた行動力は迷惑な方向が殆どだ。
でも、こんな姿での再会など望んで無かったのだ。
。。。
『そんなにも追い詰められていたとは。しかし、矢作でなければ消えていたかもしれぬのだぞ。。まあ今のお前にはこの声は届かぬか。』
ふぅ、これでは矢作の元に戻るのは更に遅れる事になるな。それでも。
仲間をこれ以上失う訳にはいかない。
いかない…のだ。
***村長視点***
矢作さんが探している【ルカサ語】の痕跡の調査は実は着々と進んでいた。
街のアチコチにある傷に似た模様が、まさかの【ルカサ語】の欠片だったのだ。それを集める調査だ。
ラッセルさん拉致暴行事件から、調査どころでは無くなった矢作さん。そこでラッセル商会立ち上げに必死の矢作さん達に代わり、別働隊としてジルさんの配下やギルドの仲間達が依頼を受ける形にして動いてくれていた。
その資金は矢作さんが全て出したものだ。
実は、まだこの首都に来て間もない頃に、矢作さんの異常な(種類の)備蓄品はギルドで高額な買取をされていた。
その品物と金額を見て驚愕のあまり、ひっくり返りそうな我々を他所に矢作さんには動揺は見られなかった。そして一言。
『ふむ。商品の価値観が難しいですね。ここまでの高値がつくとは。ならばこれを基にしてまた価格台帳を新たにする事にします。』
その言葉にその場にいた全員が驚いた。
矢作さんの備蓄スキルは制限のある今ですら我々には脅威と言って良いほどの凄さだが、それ以上に彼の持つ考えや行動は我々にとって意識を一心させる価値溢れるものばかりなのだ。
その彼の考えに基づいて作ったもの達。
①言語帳
②商品台帳
③地図(通った道は全て記載されていた)
④地域別植物台帳
⑤地図別動物台帳(魔物や精霊も含む)
⑥身分制度や法律関連
⑦価格台帳
etc.
以前紙を作り買って欲しいと差し出された事がある。彼の驚くべき品々とは思えない
草をもとにしたかなり雑な仕上がりだった。その為、買取価格がかなり低くせざるを得かった。
私が買取価格を伝えた時の彼のショックを受けた表情は未だに忘れられない。
それでも彼はタダで転ばない。起き上がる時には、例え草一本でも必ず掴むのだ。
その紙は売らないと言った彼は、それを今のような台帳にし、その価値は爆上がりしたのだ。
いや、値段すら付けられない国宝級と言って良いだろう。
更には印刷技術の提供もあるのだから、この世界を根底から変えるものであるとすら私は思ってしまう。
しかし、本人は『備えだから。』の一言。
更に…。
『村長。このお金は【ルカサ語】の調査費用として使ってください。経済は貯める一方では崩れますから。
どんどん使いましょう。大丈夫です。まだ売るものはありますから。』
あの時の笑顔が【石鹸】【のど飴】【薬】などを生み出し続けるとはこの時の私は予想してなかった。
まあ。。矢作さんの事で予想出来る事など無いが(全員が少なからずドン引きしているのもお構い無しの矢作さんだ。)
その後のショッキングな事件は、またもや意外な方向へと進んでいた。
最終的には、現在目の前にある湯気の出る大穴に至った訳である。。。
そもそもあの場所は、沢山ある危険な立ち入り禁止地区でも最も厄介なひとつ【ソルン地区】。
まあ、1区画が全てほぼ立ち入り禁止になっているのがその危険度が最高値だと証明しているだろう。
それなのに、そんな場所を矢作さんが購入したと聞いた時は誰の目にも矢作さんの初の失敗は明らかだった。
だからこそ私は落ち込む矢作さんの姿が思い浮かび、どんなフォローをしようかと悩んでいたのだ(全く無駄だったが。。私も学習していないな。)
誰にでも失敗はある。異世界人である矢作さんなら当たり前だ。
そんな風に声掛けするつもりだったのに、本当は少しの別の期待もしていたのも事実だ。
もしかしたら、矢作ならと。
正教に頼る🟰浄化
それを変えたいという思いは各国共通の悲願だ。正教は超高額費用を浄化の度に請求するのにも関わらず、暫く経てば再びその土地はもとの穢れた状態に戻る。
また頼らざるを得ない。
その繰り返しだ。
正教は本当に信用出来ない。
しかし穢れた土地が悩みの種であるのは変わらない。その矛盾。
だからもしかしたら矢作さんなら。
期待は裏切られなかった。
この大穴と湯気。
更にはあの不気味な街並みは全て消え去り跡形もない。
まさかの事を再び矢作さんはやり遂げてくれたのだ(実はそれ以上の事になるのだが。。。)
私はそれを目にした瞬間(最近は良くある)【目が点】の状態で固まってしまったのも無理はないと思う。
この大穴の中の水は【温泉】と言う名らしい。それは薬の代わりとなると。
???
さすがに矢作さん。それは…。
皆が首を捻ったその時、珍しく草薙さんが大きな声で矢作さんを庇った。
『先輩はへん。まちかいなし。
でも、温泉は正義。まちかいなし。入れはしあわわ。』と、ニッコリ。
次の大騒動はココから始まるのか。
全員の心の声が揃った瞬間だった。
そんな事が起きてしまうとは。
あの時…。
ジルに命じて、すはやく矢作から繭と男を引き離す事には成功した。男の方はジルの方で利用価値があるらしくそのまま引き渡して繭はこちらに引き取った。
そして期待を込めて異空間への扉を開き、繭をそっと置いて様子を見た。
息を潜めるように見つめる事、暫し。
しかし。
やはり動かない…か。
勝手な奴だとは思っていた。思い込みの激しさはイライラするばかりだし、飛び抜けた行動力は迷惑な方向が殆どだ。
でも、こんな姿での再会など望んで無かったのだ。
。。。
『そんなにも追い詰められていたとは。しかし、矢作でなければ消えていたかもしれぬのだぞ。。まあ今のお前にはこの声は届かぬか。』
ふぅ、これでは矢作の元に戻るのは更に遅れる事になるな。それでも。
仲間をこれ以上失う訳にはいかない。
いかない…のだ。
***村長視点***
矢作さんが探している【ルカサ語】の痕跡の調査は実は着々と進んでいた。
街のアチコチにある傷に似た模様が、まさかの【ルカサ語】の欠片だったのだ。それを集める調査だ。
ラッセルさん拉致暴行事件から、調査どころでは無くなった矢作さん。そこでラッセル商会立ち上げに必死の矢作さん達に代わり、別働隊としてジルさんの配下やギルドの仲間達が依頼を受ける形にして動いてくれていた。
その資金は矢作さんが全て出したものだ。
実は、まだこの首都に来て間もない頃に、矢作さんの異常な(種類の)備蓄品はギルドで高額な買取をされていた。
その品物と金額を見て驚愕のあまり、ひっくり返りそうな我々を他所に矢作さんには動揺は見られなかった。そして一言。
『ふむ。商品の価値観が難しいですね。ここまでの高値がつくとは。ならばこれを基にしてまた価格台帳を新たにする事にします。』
その言葉にその場にいた全員が驚いた。
矢作さんの備蓄スキルは制限のある今ですら我々には脅威と言って良いほどの凄さだが、それ以上に彼の持つ考えや行動は我々にとって意識を一心させる価値溢れるものばかりなのだ。
その彼の考えに基づいて作ったもの達。
①言語帳
②商品台帳
③地図(通った道は全て記載されていた)
④地域別植物台帳
⑤地図別動物台帳(魔物や精霊も含む)
⑥身分制度や法律関連
⑦価格台帳
etc.
以前紙を作り買って欲しいと差し出された事がある。彼の驚くべき品々とは思えない
草をもとにしたかなり雑な仕上がりだった。その為、買取価格がかなり低くせざるを得かった。
私が買取価格を伝えた時の彼のショックを受けた表情は未だに忘れられない。
それでも彼はタダで転ばない。起き上がる時には、例え草一本でも必ず掴むのだ。
その紙は売らないと言った彼は、それを今のような台帳にし、その価値は爆上がりしたのだ。
いや、値段すら付けられない国宝級と言って良いだろう。
更には印刷技術の提供もあるのだから、この世界を根底から変えるものであるとすら私は思ってしまう。
しかし、本人は『備えだから。』の一言。
更に…。
『村長。このお金は【ルカサ語】の調査費用として使ってください。経済は貯める一方では崩れますから。
どんどん使いましょう。大丈夫です。まだ売るものはありますから。』
あの時の笑顔が【石鹸】【のど飴】【薬】などを生み出し続けるとはこの時の私は予想してなかった。
まあ。。矢作さんの事で予想出来る事など無いが(全員が少なからずドン引きしているのもお構い無しの矢作さんだ。)
その後のショッキングな事件は、またもや意外な方向へと進んでいた。
最終的には、現在目の前にある湯気の出る大穴に至った訳である。。。
そもそもあの場所は、沢山ある危険な立ち入り禁止地区でも最も厄介なひとつ【ソルン地区】。
まあ、1区画が全てほぼ立ち入り禁止になっているのがその危険度が最高値だと証明しているだろう。
それなのに、そんな場所を矢作さんが購入したと聞いた時は誰の目にも矢作さんの初の失敗は明らかだった。
だからこそ私は落ち込む矢作さんの姿が思い浮かび、どんなフォローをしようかと悩んでいたのだ(全く無駄だったが。。私も学習していないな。)
誰にでも失敗はある。異世界人である矢作さんなら当たり前だ。
そんな風に声掛けするつもりだったのに、本当は少しの別の期待もしていたのも事実だ。
もしかしたら、矢作ならと。
正教に頼る🟰浄化
それを変えたいという思いは各国共通の悲願だ。正教は超高額費用を浄化の度に請求するのにも関わらず、暫く経てば再びその土地はもとの穢れた状態に戻る。
また頼らざるを得ない。
その繰り返しだ。
正教は本当に信用出来ない。
しかし穢れた土地が悩みの種であるのは変わらない。その矛盾。
だからもしかしたら矢作さんなら。
期待は裏切られなかった。
この大穴と湯気。
更にはあの不気味な街並みは全て消え去り跡形もない。
まさかの事を再び矢作さんはやり遂げてくれたのだ(実はそれ以上の事になるのだが。。。)
私はそれを目にした瞬間(最近は良くある)【目が点】の状態で固まってしまったのも無理はないと思う。
この大穴の中の水は【温泉】と言う名らしい。それは薬の代わりとなると。
???
さすがに矢作さん。それは…。
皆が首を捻ったその時、珍しく草薙さんが大きな声で矢作さんを庇った。
『先輩はへん。まちかいなし。
でも、温泉は正義。まちかいなし。入れはしあわわ。』と、ニッコリ。
次の大騒動はココから始まるのか。
全員の心の声が揃った瞬間だった。
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