貴方の思い描く、異世界とは違う物語が存在します。格好の良い勇者も魔王もいない世界の物語を綴った本棚にお越しください。

南悠

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「冷血」辛過ぎるスキル

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後の事は、頼んだ。必ず魔王を倒してくれ!」

四天王の一人と死闘を繰り広げた剣豪が倒れた。


これで二人の仲間が死に、一人は重傷で倒れたが、置いて行かざるをえない。一時の哀しむ間もなく 次々と戦いが始まる。この非情な行動にスキルが生まれた。


たび重なる魔物との戦いで、また一人、ひとりと倒れて行く。

やがて、魔王との死闘が始まり・・・。そして終わった。


「賢者よ。生き残ったのは二人だけか。」満身創痍の勇者が呟く。

「余りにも、犠牲が多すぎた。」

賢者は、嘆きながら堪えている。

「チクショー。スキルの所為で涙も出やしない。」勇者の表情は、一点を見詰める能面の様に悲しみを表す事すら出来なかった。


彼らは王都に凱旋した。沿道を囲む民衆の大歓声も 王よりの莫大な褒美も、彼らに喜びは無かった。いや、表現はする表情を失っていた。


彼らの態度は、初めは 仲間を失った為と好意的に見られていたが、度重なる毎に 変化の無い表情が、冷たいと勘繰られて、国民の歓声も消えて、周囲の人々の態度も徐々に冷めていった。


いつの間にか、彼らは家に閉じ籠り、訪ねる人も希に そして絶えた。

ただ、賢者のみに語り掛けていた。

「夕べも夢で、彼奴に会った。楽しく笑っていたが、俺は 笑いたくても笑えない。泣きたくても泣けないんだ。」苦しさを訴える。


勇者の口数も徐々に減った頃、突然に「魔王の最期の言葉が、今になって気に掛かる。」との一言。

「魔王の言葉て? 」賢者の回答を待たずに 勇者は呟いた。

「お前は、昔の俺さ。孤独に堪えきれなかった俺は、力を選んだ。理不尽な態度に堪えきれずに、魔王を選んだ。まあ、死ぬのは孤独より怖かったがな。お前らは、どれを選ぶかな。」

「あぁ!俺は やっと仲間の元に行ける。ありがとうな!」

賢者は、ただ呆然としていた。

その後の勇者は狂った様に、真剣に悩み続けた。

このスキルさえ無ければと賢者は一言呟いた。今の勇者には聴こえない様だが・・・。


読んで下さり、ありがとうございます。
まとまりの無い文章になりました。
申し訳なく、思っております。
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