貴方の思い描く、異世界とは違う物語が存在します。格好の良い勇者も魔王もいない世界の物語を綴った本棚にお越しください。

南悠

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夜空をふと見上げた勇者

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異世界に勇者として召喚され、はや一年が経過した。
月日の流れは早く、訓練・ダンジョン制覇・魔物退治と数々の事が思い浮かぶ。

ある日、ふと、夜空を見上げた。
「地球では、宇宙があり、恒星・惑星・ブラックホールだの教わったが、異世界の夜空って何?」
「星らしい光は、見えるけど!星なの?誰か教えて?」

王国の学者、賢者曰く[ 夜空に輝く物は、神からの啓示であり、その配置により、神が我々の運命を教えている ] のだと。初期の占星術に近そうだ。
聖教会の聖職者からは[ 神の成せる技 ] 伺いしてはいけない問題らしい。
どれも納得する様な答えは無かった。

気になり出したら???。止まらない。
非公式ながら、伝手を頼りに魔王にも質問してみた。
※回答は期待していなかったが
「この地上を支配する神が居るなら、天空の幾多の星ごとに神が居て支配する世界が有るのではないか。」
ありがたい。少し納得してしまった。

不遜にも女神様にも祈りを込めて質問してみた。
「え~ぇ!何よ!この質問。判らない!!」
「無視よ!無視。え~ぃ思わない程忙しくして、忘れさせるは。」

勇者は、ひとときの想いに更けてみたが、現実が彼を離さなかった。
戦いが、また始まった。
忙しい毎日が始まった。
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