4 / 20
第一章
第四話
しおりを挟む
「What up man (元気か)」
かなり緊張していた俺は、Coryが友人に声をかけながら中に入って行くのを黙ってついて行った。
中はクラブのようになっていて薄暗く、リビングには本格的なDJブースまで作ってあり、真ん中は20人ほど踊れる広さのダンスフロアになっていた。
当時Twerk (トゥワーク)というダンスが流行り始めた頃で、フロアで女の子が男の股間にお尻をくっつけ踊っている姿に、緊張は全て吹き飛んでいった。
フロア全体に充満する大麻の煙、アップテンポな音楽、身体をくっつけ踊る男女、まさに妖艶な空間ができあがっていた。
Coryはアメフトのチームの中でメインのラインマンということもあり、顔が広かった。
彼は「He is my boy (こいつ俺のダチだよ)」と言いながら、友人たちに俺を一人ずつ紹介してくれた。
同時、My boyがダチという意味のスラングと知らなかった俺は、Boyって子供かよと少し不機嫌になりながらも、仲間として受け入れてもらえたことに悪い気はしなかった。
アメリカは今でも人種差別が根強く残っている。それに加え、目に見えぬ強いカースト制度が存在する。特にこのようなパーティーに参加する時は、誰の連れなのかが最も大事だった。
俺に対し、明らかな敵意と好奇の目を向けていた連中も、Coryの友人ということで一旦は納得していたが、後に彼らとはモメることになってしまう。とにかく、これでナンパの準備が整った。
当時彼女がいたCoryは女の子に興味はなく、フロアの隅で友人と大麻を吸いながらくつろいでいるだけだった。
「You gotta show me how to talk to girls. (どうやって女の子に話しかけるのか見してよ。)」
「Just show them your big thing (お前のでかいイチモツ見してやれよ。)」
自分で言ってゲラゲラ笑っていた。最悪だ。
とにかく座っていても仕方ないので、一服するためバルコニーに出ることにした。この時、後に友梨との接点を持つきっかけとなる人と出会うことになる。
彼女の名前はYeseniah (イェッサニア) 、アメリカでできた初めての女友達だった。
かなり緊張していた俺は、Coryが友人に声をかけながら中に入って行くのを黙ってついて行った。
中はクラブのようになっていて薄暗く、リビングには本格的なDJブースまで作ってあり、真ん中は20人ほど踊れる広さのダンスフロアになっていた。
当時Twerk (トゥワーク)というダンスが流行り始めた頃で、フロアで女の子が男の股間にお尻をくっつけ踊っている姿に、緊張は全て吹き飛んでいった。
フロア全体に充満する大麻の煙、アップテンポな音楽、身体をくっつけ踊る男女、まさに妖艶な空間ができあがっていた。
Coryはアメフトのチームの中でメインのラインマンということもあり、顔が広かった。
彼は「He is my boy (こいつ俺のダチだよ)」と言いながら、友人たちに俺を一人ずつ紹介してくれた。
同時、My boyがダチという意味のスラングと知らなかった俺は、Boyって子供かよと少し不機嫌になりながらも、仲間として受け入れてもらえたことに悪い気はしなかった。
アメリカは今でも人種差別が根強く残っている。それに加え、目に見えぬ強いカースト制度が存在する。特にこのようなパーティーに参加する時は、誰の連れなのかが最も大事だった。
俺に対し、明らかな敵意と好奇の目を向けていた連中も、Coryの友人ということで一旦は納得していたが、後に彼らとはモメることになってしまう。とにかく、これでナンパの準備が整った。
当時彼女がいたCoryは女の子に興味はなく、フロアの隅で友人と大麻を吸いながらくつろいでいるだけだった。
「You gotta show me how to talk to girls. (どうやって女の子に話しかけるのか見してよ。)」
「Just show them your big thing (お前のでかいイチモツ見してやれよ。)」
自分で言ってゲラゲラ笑っていた。最悪だ。
とにかく座っていても仕方ないので、一服するためバルコニーに出ることにした。この時、後に友梨との接点を持つきっかけとなる人と出会うことになる。
彼女の名前はYeseniah (イェッサニア) 、アメリカでできた初めての女友達だった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる