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「……その、今日も竜之介くんと別れるように田所さんに言われて……その時に、それを拒んだら彼が…………」
何て話せばいいのか、それを聞いたら竜之介くんがどう思うのか色々考えると話せなくて言い淀む。
「もしかして、一樹が……アイツが何かしたの?」
そんな私を見て何かを察した竜之介くんは再び怒りを露わにしながら聞いてきた。
「……その、無理矢理……キス、されて……、拒もうとしたけど、出来なくて……ごめんなさい……」
言いたくないけど、でも隠しておくのも嫌だから口にはしたものの、されるがままだった自分自身に腹が立つのと同時に竜之介くんの反応が怖くて下を向く。
そんな私を彼は、
「――そんなの、亜子さんのせいじゃない。謝る必要なんて無いから」
言いながら強く抱き締めてくれたけれど、その手は微かに震えている。
「……竜之介くん……」
身体を震わせる彼の思いが伝わり、切なくなった私が再度口を開くと、
「もういいから、それ以上、何も言わなくていい――」
「――んっ、」
私の身体を離した彼は、何も言うなと言いながら唇を塞いできた。
その口付けは少し強引だけど優しさのあるキス。
未だ罪悪感の拭えない私はいつものように受け入れる事が出来ず、されるがまま。
何度か啄むようなキスを繰り返した竜之介くんは、私の唇を舌で舐めてくる。
「……っん、……ッ」
擽ったさで唇を薄ら開くとそのまま口内へ舌を入れてきて、突然激しい口付けへと変わってくる。
「んん、……はぁッ……ん、」
竜之介くんは私の唇を味わうかのように舐めたり、甘噛みしたりとひたすら口付けを繰り返す。
そして、ようやく唇を解放してくると私を真っ直ぐに見つめてきた彼は、
「これで上書き完了。俺とのキスだけ、覚えてればいいから。今日あった事はもう全て忘れて」
親指の腹で私の唇を撫でるように触れながらそう言ってくれた。
「……うん、分かった」
キスをされてしまった事実は消せないけど、もう気にするのは止めようと思えたのは、竜之介くんのおかげ。
怒りたい気持ちを抑えて私がこれ以上気に病まないように考えてくれたのだと分かったから、素直に頷く事が出来た。
「……竜之介くん」
「ん?」
「……もっと、キス、して欲しい……」
これから先も一緒に居られる事、罪悪感が少し消えた事が嬉しいのと、さっきのキスだけじゃ足りないと思ってしまった私の方からそんなお願いをすると、一瞬驚いた表情を浮かべた竜之介くんはフッと笑い、
「……キス、だけでいいの?」
なんて悪戯っぽい笑顔で聞いてきたので、その問い掛けに私は、
「……嫌、……キスより先も、して欲しい……」
恥ずかしさを感じながらも、素直な気持ちを口にした。
それが合図だった。
再び唇を重ね合った私たちは互いを求め合いながらベッドへ身体を沈ませていく。
何度も何度もキスをして、一旦唇を離した竜之介くん。
「ねぇ亜子さん、一樹にキスされた時、その表情、見せたの?」
「え? そ、んな事、分からないよ……してないと思う……けど」
「本当に?」
「……うん」
「本当かな? こんな可愛い顔は俺以外には見せて欲しくないんだよ? 見せたら俺、すげぇ嫉妬する――」
「んんっ!」
キスされてる時の自分の表情なんて分からないし、可愛いとか言われると戸惑うし、他の人に見せて欲しくないとか、嫉妬するなんて言われてどう反応すればいいのか分からないけど、それだけ愛されていると実感出来る。
キスをしながら服の中に手を滑り込ませて来た竜之介くんは、ブラジャーを捲り上げるとそのまま胸の先端に指を這わせてきた。
何て話せばいいのか、それを聞いたら竜之介くんがどう思うのか色々考えると話せなくて言い淀む。
「もしかして、一樹が……アイツが何かしたの?」
そんな私を見て何かを察した竜之介くんは再び怒りを露わにしながら聞いてきた。
「……その、無理矢理……キス、されて……、拒もうとしたけど、出来なくて……ごめんなさい……」
言いたくないけど、でも隠しておくのも嫌だから口にはしたものの、されるがままだった自分自身に腹が立つのと同時に竜之介くんの反応が怖くて下を向く。
そんな私を彼は、
「――そんなの、亜子さんのせいじゃない。謝る必要なんて無いから」
言いながら強く抱き締めてくれたけれど、その手は微かに震えている。
「……竜之介くん……」
身体を震わせる彼の思いが伝わり、切なくなった私が再度口を開くと、
「もういいから、それ以上、何も言わなくていい――」
「――んっ、」
私の身体を離した彼は、何も言うなと言いながら唇を塞いできた。
その口付けは少し強引だけど優しさのあるキス。
未だ罪悪感の拭えない私はいつものように受け入れる事が出来ず、されるがまま。
何度か啄むようなキスを繰り返した竜之介くんは、私の唇を舌で舐めてくる。
「……っん、……ッ」
擽ったさで唇を薄ら開くとそのまま口内へ舌を入れてきて、突然激しい口付けへと変わってくる。
「んん、……はぁッ……ん、」
竜之介くんは私の唇を味わうかのように舐めたり、甘噛みしたりとひたすら口付けを繰り返す。
そして、ようやく唇を解放してくると私を真っ直ぐに見つめてきた彼は、
「これで上書き完了。俺とのキスだけ、覚えてればいいから。今日あった事はもう全て忘れて」
親指の腹で私の唇を撫でるように触れながらそう言ってくれた。
「……うん、分かった」
キスをされてしまった事実は消せないけど、もう気にするのは止めようと思えたのは、竜之介くんのおかげ。
怒りたい気持ちを抑えて私がこれ以上気に病まないように考えてくれたのだと分かったから、素直に頷く事が出来た。
「……竜之介くん」
「ん?」
「……もっと、キス、して欲しい……」
これから先も一緒に居られる事、罪悪感が少し消えた事が嬉しいのと、さっきのキスだけじゃ足りないと思ってしまった私の方からそんなお願いをすると、一瞬驚いた表情を浮かべた竜之介くんはフッと笑い、
「……キス、だけでいいの?」
なんて悪戯っぽい笑顔で聞いてきたので、その問い掛けに私は、
「……嫌、……キスより先も、して欲しい……」
恥ずかしさを感じながらも、素直な気持ちを口にした。
それが合図だった。
再び唇を重ね合った私たちは互いを求め合いながらベッドへ身体を沈ませていく。
何度も何度もキスをして、一旦唇を離した竜之介くん。
「ねぇ亜子さん、一樹にキスされた時、その表情、見せたの?」
「え? そ、んな事、分からないよ……してないと思う……けど」
「本当に?」
「……うん」
「本当かな? こんな可愛い顔は俺以外には見せて欲しくないんだよ? 見せたら俺、すげぇ嫉妬する――」
「んんっ!」
キスされてる時の自分の表情なんて分からないし、可愛いとか言われると戸惑うし、他の人に見せて欲しくないとか、嫉妬するなんて言われてどう反応すればいいのか分からないけど、それだけ愛されていると実感出来る。
キスをしながら服の中に手を滑り込ませて来た竜之介くんは、ブラジャーを捲り上げるとそのまま胸の先端に指を這わせてきた。
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