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飛鳥さん卒コン 編
度を越えたピュア
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コン、コン…
私と飛鳥さんがいる楽屋のドアを、遠慮がちに叩く音。
飛鳥「どうぞー」
ガチャ…
「失礼しまーす…」
ドアをそっと開けながら恐る恐る入ってきたのは、かっきー。
ついさっき、飛鳥さんが電話をかけたのだ。
既に私がいることを、飛鳥さんから聞いていたみたい。
こちらをチラッと見てきたけど、特に驚いた様子もない。
(私たちのことは、ちゃんと報告できたよ)
かっきーにアイコンタクトしてうなずくと、同じようにうなずき返してくれた。
どうやら伝わったらしい。
飛鳥「ごめんね、いきなり呼び出したりして」
遥香「いえ、ぜんぜん、大丈夫です!」
飛鳥さんにうながされるまま、私が座っているソファにかっきーも並んで座る。
「私がまだ同じグループにいるうちに、2人が揃ったところを見たくなっちゃってさ」
私とかっきーの顔を順番で見てから、少し恥ずかしそうに斜め下を見ながら飛鳥さんがつぶやいた。
先輩の言葉にどう返せばいいか分からず、2人で目を合わせて照れてしまう。
だって、恋人同士だと認識された上で私とかっきーが誰かと話すのは、ほとんど初めての体験だったから。
飛鳥「それにしても、、知らなかったよ」
遥香「あの、飛鳥さんっ…!いままで隠してて、ほんと、ごめんなさ…」
飛鳥「ううん、そうじゃなくてね…こんな気持ちになるんだな、って」
かっきーの言葉を優しく遮ると、穏やかな笑みのまま飛鳥さんは話してくれた。
「ほら、1期生の同期とかはさ、グループを卒業して恋愛したり、誰かと付き合ったり、結婚したり、、そういう子も結構いるんだよね」
私も、先輩メンバーの卒業後の状況はある程度把握している。
飛鳥さんの言う通り、結婚した先輩も何人かいるはずだ。
「そういう話を聞いた時に、おめでとうって思う気持ちはもちろんあるんだよ。みんないい子だったし、卒業した後も幸せに生きててほしいじゃん。でもね…」
言葉を止めて、思考を巡らせている。
飛鳥さんは、自分の口から発する言葉を慎重に選ぶ人だ。
「うまくいえないけど、どこか別の世界の話に感じる部分もあって、さ…」
そう言う飛鳥さんは、少し寂しそうだった。
きっと飛鳥さんにとっては、どちらも本音なんだろう。
卒業していった仲間の幸せを心から願うのも。
そういう幸せと自分は無縁かもしれないと感じるのも。
そういえば、卒業後に結婚をしたり子供を産んだりっていう、世間一般でいう女性の幸せっていうのかな。
そういう将来の話は、飛鳥さんからただの一度も聞いたことがない。
「でもねっ」
すぅと短く息を吸った飛鳥さんから、さっきの"でもね"とは違う少し明るめの声が出た。
「嬉しいんだね、こういうのって。2人を見てたら思った。2人が幸せそうなのが、ちゃんと嬉しいよ。私にとって大事な人同士が、想い合ってるのを見て、こんなに、嬉しくなれるなんて、知らなかった、、」
あぁ…
ダメだ。
片手で顔を隠し、涙をこらえながら喋る飛鳥さん。
この飛鳥さんに、私はとことん弱い。
さっきのライブ中もそうだった。
「だから、えんちゃん、今日話してくれて、ありがとう。かっきーも、ここに来てくれて、ありがとう。2人とも、ほんとうに、、」
飛鳥さんが言い終わる前に、私とかっきーの瞳からほぼ同時に涙が溢れてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、飛鳥さんのスマホにマネージャーさんから連絡が入った。
関係者の方々への挨拶がそろそろ再開するそうだ。
楽屋の壁時計を見ると、私がここへ来てから10分しか経っていなかった。
なんて濃密な10分間だったのか。
ソファから立ち上がり、私とかっきーが楽屋から出ていこうとした時。
「えっと…かっきー、さぁ……」
「どうしました?」
どこか遠慮がちに声をかけてきた飛鳥さんへ、かっきーが振り向く。
「その、、怖く、なかったの…?えんちゃんに、気持ちを伝えるとき、とか…」
「えっ…?!それって、、こ、告白した時、ってことですか?」
「うん…だってほら、ただでさえ絶対勇気いるのに、性別のこととか、グループのこととか、色々あるじゃん。それなのに、すごいなって…」
たしかに、私もそう思う。
46時間TV2日目の配信終わりで、かっきーが私にキスしてくれた夜。
その翌朝、かっきーは私の部屋まで来てくれて、気持ちを打ち明けてくれた。
かっきーの告白に答える形で、私もどうにかして自分の気持ちを言葉に出来たけど。
先に気持ちを打ち明けてくれたのは、かっきーだから。
その不安や恐怖の大きさは、私のそれとは比べ物にならなかったはず。
「そんな、全然、すごくなんかないですよ……実際、すごく怖かったですし。それに、女の子同士ってことも、同じグループってことも、何度も悩みました。ほんとに、何度も。でも…」
かっきーが私のほうをチラリと見る。
恥ずかしさから躊躇しているみたいだ。
「あ…私、先に出てようか?」
「ううん、いいの」
かっきーは小さく頷くと、覚悟を決めたように飛鳥さんのほうへ向き直すと、目をまっすぐ見ながら言った。
「私もさくちゃんも女の子同士だから同じグループに入って出会えたんだし、そこは悩んでもしょうがないな、って。それに、この気持ちだけはごまかしたり、隠したりしたくないって……素直に、正直にありたいって……とにかく、そう思ったんです」
思わず、目を背けそうになる。
まっすぐにそう答えるかっきーの横顔が、あまりにも眩しかったから。
飛鳥さんに向けられた言葉のはずなのに、私の胸を強く打つ言葉。
「そっか。うん…そうだね。ありがと。ちゃんと答えてくれて。それにしてもかっきー、あなたやっぱり、、度を越えてるよ。ピュアさが。そんなまっすぐした目で言われたら、こっちが照れるわ」
クシャッとしたいつもの笑顔で、飛鳥さんがかっきーの肩をポンポンと叩く。
私が横にいるのに、私への想いをこんなにまっすぐ言葉に出来る人なんているだろうか。
本人は恥ずかしがりながら慌てて否定してるけど、かっきーほどピュアな心の持ち主を私は知らない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さくちゃん、飛鳥さんにちゃんと報告できたんだね」
2人で飛鳥さんの楽屋を出て、メンバーみんなが待つ楽屋へ戻る途中だった。
「うん。ずっと言えなくて、結局今日になっちゃったけど。かっきーも来てくれて、ありがとう」
ゆっくりと歩きながら、かっきーと言葉を交わしていると。
「ううん、私は、全然、、なに、も、、」
隣に並んで歩いていたはずのかっきーが、足を止めた。
「ん、、?かっきー?」
ぐらっ、とかっきーの頭が揺れたと思ったら、私に寄りかかってきた。
咄嗟にかっきーの肩を持って支えると、ようやく異変に気付く。
かっきーは、自力で立っていられないほど意識が朦朧としていた。
「かっきー?!ねぇ、、かっきー!!?」
どうしよう。
そうだ、とりあえず誰か呼ばないと。
目の届く範囲に人の姿はないけど、誰かしら近くにいるはずだ。
「かっきー、待っててね、いまスタッフさんかマネージャーさんを、、」
苦手だけど、大きな声で誰か呼ぶしかない。
大きく息を吸ったところで、かっきーに腕を掴まれた。
「いや、大丈夫、だから、、」
「そんな、無理しちゃダメだよっ!」
「ほんと、ちょっと、立ちくらみ、しただけだから、、それに、飛鳥さんには、、」
飛鳥さんの名前が出ただけで、かっきーの言いたいことはなんとなく分かった。騒ぎを大きくして、それがもし飛鳥さんの耳に入ってしまったら。
飛鳥さんは、きっと責任を感じてしまうだろう。ライブ直後の後輩に無理をさせてしまった、と。
かっきーはそれを心配しているのだ。
(そんなこと言ってる場合じゃないよ!)
そう言いかけたけど、もし逆の立場だったら私も絶対に同じことを考える。
幸い、思ったより意識ははっきりしてるみたいだし、ここはかっきーの意志を尊重しよう。
かっきーを支えながらすぐそこの角を曲がると、人気の少ない自販機コーナーの前のベンチがあった。
まだ心配だったけど、ひとまずここでかっきーを休ませることにした…
~続く~
私と飛鳥さんがいる楽屋のドアを、遠慮がちに叩く音。
飛鳥「どうぞー」
ガチャ…
「失礼しまーす…」
ドアをそっと開けながら恐る恐る入ってきたのは、かっきー。
ついさっき、飛鳥さんが電話をかけたのだ。
既に私がいることを、飛鳥さんから聞いていたみたい。
こちらをチラッと見てきたけど、特に驚いた様子もない。
(私たちのことは、ちゃんと報告できたよ)
かっきーにアイコンタクトしてうなずくと、同じようにうなずき返してくれた。
どうやら伝わったらしい。
飛鳥「ごめんね、いきなり呼び出したりして」
遥香「いえ、ぜんぜん、大丈夫です!」
飛鳥さんにうながされるまま、私が座っているソファにかっきーも並んで座る。
「私がまだ同じグループにいるうちに、2人が揃ったところを見たくなっちゃってさ」
私とかっきーの顔を順番で見てから、少し恥ずかしそうに斜め下を見ながら飛鳥さんがつぶやいた。
先輩の言葉にどう返せばいいか分からず、2人で目を合わせて照れてしまう。
だって、恋人同士だと認識された上で私とかっきーが誰かと話すのは、ほとんど初めての体験だったから。
飛鳥「それにしても、、知らなかったよ」
遥香「あの、飛鳥さんっ…!いままで隠してて、ほんと、ごめんなさ…」
飛鳥「ううん、そうじゃなくてね…こんな気持ちになるんだな、って」
かっきーの言葉を優しく遮ると、穏やかな笑みのまま飛鳥さんは話してくれた。
「ほら、1期生の同期とかはさ、グループを卒業して恋愛したり、誰かと付き合ったり、結婚したり、、そういう子も結構いるんだよね」
私も、先輩メンバーの卒業後の状況はある程度把握している。
飛鳥さんの言う通り、結婚した先輩も何人かいるはずだ。
「そういう話を聞いた時に、おめでとうって思う気持ちはもちろんあるんだよ。みんないい子だったし、卒業した後も幸せに生きててほしいじゃん。でもね…」
言葉を止めて、思考を巡らせている。
飛鳥さんは、自分の口から発する言葉を慎重に選ぶ人だ。
「うまくいえないけど、どこか別の世界の話に感じる部分もあって、さ…」
そう言う飛鳥さんは、少し寂しそうだった。
きっと飛鳥さんにとっては、どちらも本音なんだろう。
卒業していった仲間の幸せを心から願うのも。
そういう幸せと自分は無縁かもしれないと感じるのも。
そういえば、卒業後に結婚をしたり子供を産んだりっていう、世間一般でいう女性の幸せっていうのかな。
そういう将来の話は、飛鳥さんからただの一度も聞いたことがない。
「でもねっ」
すぅと短く息を吸った飛鳥さんから、さっきの"でもね"とは違う少し明るめの声が出た。
「嬉しいんだね、こういうのって。2人を見てたら思った。2人が幸せそうなのが、ちゃんと嬉しいよ。私にとって大事な人同士が、想い合ってるのを見て、こんなに、嬉しくなれるなんて、知らなかった、、」
あぁ…
ダメだ。
片手で顔を隠し、涙をこらえながら喋る飛鳥さん。
この飛鳥さんに、私はとことん弱い。
さっきのライブ中もそうだった。
「だから、えんちゃん、今日話してくれて、ありがとう。かっきーも、ここに来てくれて、ありがとう。2人とも、ほんとうに、、」
飛鳥さんが言い終わる前に、私とかっきーの瞳からほぼ同時に涙が溢れてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、飛鳥さんのスマホにマネージャーさんから連絡が入った。
関係者の方々への挨拶がそろそろ再開するそうだ。
楽屋の壁時計を見ると、私がここへ来てから10分しか経っていなかった。
なんて濃密な10分間だったのか。
ソファから立ち上がり、私とかっきーが楽屋から出ていこうとした時。
「えっと…かっきー、さぁ……」
「どうしました?」
どこか遠慮がちに声をかけてきた飛鳥さんへ、かっきーが振り向く。
「その、、怖く、なかったの…?えんちゃんに、気持ちを伝えるとき、とか…」
「えっ…?!それって、、こ、告白した時、ってことですか?」
「うん…だってほら、ただでさえ絶対勇気いるのに、性別のこととか、グループのこととか、色々あるじゃん。それなのに、すごいなって…」
たしかに、私もそう思う。
46時間TV2日目の配信終わりで、かっきーが私にキスしてくれた夜。
その翌朝、かっきーは私の部屋まで来てくれて、気持ちを打ち明けてくれた。
かっきーの告白に答える形で、私もどうにかして自分の気持ちを言葉に出来たけど。
先に気持ちを打ち明けてくれたのは、かっきーだから。
その不安や恐怖の大きさは、私のそれとは比べ物にならなかったはず。
「そんな、全然、すごくなんかないですよ……実際、すごく怖かったですし。それに、女の子同士ってことも、同じグループってことも、何度も悩みました。ほんとに、何度も。でも…」
かっきーが私のほうをチラリと見る。
恥ずかしさから躊躇しているみたいだ。
「あ…私、先に出てようか?」
「ううん、いいの」
かっきーは小さく頷くと、覚悟を決めたように飛鳥さんのほうへ向き直すと、目をまっすぐ見ながら言った。
「私もさくちゃんも女の子同士だから同じグループに入って出会えたんだし、そこは悩んでもしょうがないな、って。それに、この気持ちだけはごまかしたり、隠したりしたくないって……素直に、正直にありたいって……とにかく、そう思ったんです」
思わず、目を背けそうになる。
まっすぐにそう答えるかっきーの横顔が、あまりにも眩しかったから。
飛鳥さんに向けられた言葉のはずなのに、私の胸を強く打つ言葉。
「そっか。うん…そうだね。ありがと。ちゃんと答えてくれて。それにしてもかっきー、あなたやっぱり、、度を越えてるよ。ピュアさが。そんなまっすぐした目で言われたら、こっちが照れるわ」
クシャッとしたいつもの笑顔で、飛鳥さんがかっきーの肩をポンポンと叩く。
私が横にいるのに、私への想いをこんなにまっすぐ言葉に出来る人なんているだろうか。
本人は恥ずかしがりながら慌てて否定してるけど、かっきーほどピュアな心の持ち主を私は知らない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さくちゃん、飛鳥さんにちゃんと報告できたんだね」
2人で飛鳥さんの楽屋を出て、メンバーみんなが待つ楽屋へ戻る途中だった。
「うん。ずっと言えなくて、結局今日になっちゃったけど。かっきーも来てくれて、ありがとう」
ゆっくりと歩きながら、かっきーと言葉を交わしていると。
「ううん、私は、全然、、なに、も、、」
隣に並んで歩いていたはずのかっきーが、足を止めた。
「ん、、?かっきー?」
ぐらっ、とかっきーの頭が揺れたと思ったら、私に寄りかかってきた。
咄嗟にかっきーの肩を持って支えると、ようやく異変に気付く。
かっきーは、自力で立っていられないほど意識が朦朧としていた。
「かっきー?!ねぇ、、かっきー!!?」
どうしよう。
そうだ、とりあえず誰か呼ばないと。
目の届く範囲に人の姿はないけど、誰かしら近くにいるはずだ。
「かっきー、待っててね、いまスタッフさんかマネージャーさんを、、」
苦手だけど、大きな声で誰か呼ぶしかない。
大きく息を吸ったところで、かっきーに腕を掴まれた。
「いや、大丈夫、だから、、」
「そんな、無理しちゃダメだよっ!」
「ほんと、ちょっと、立ちくらみ、しただけだから、、それに、飛鳥さんには、、」
飛鳥さんの名前が出ただけで、かっきーの言いたいことはなんとなく分かった。騒ぎを大きくして、それがもし飛鳥さんの耳に入ってしまったら。
飛鳥さんは、きっと責任を感じてしまうだろう。ライブ直後の後輩に無理をさせてしまった、と。
かっきーはそれを心配しているのだ。
(そんなこと言ってる場合じゃないよ!)
そう言いかけたけど、もし逆の立場だったら私も絶対に同じことを考える。
幸い、思ったより意識ははっきりしてるみたいだし、ここはかっきーの意志を尊重しよう。
かっきーを支えながらすぐそこの角を曲がると、人気の少ない自販機コーナーの前のベンチがあった。
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