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4 クレルモン宗教会議から第七回十字軍まで
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「よっ、テスト範囲は終わりそうか?」
「どうもこうも、こんな様よ。」
「某家庭教師のCMか。」
「バラ戦争のバの字もないよ…。」
「教科書ならあと13ページ位か…。世界史のテストまでもう一週間もないな、他の教科もやらなきゃならねぇし。間に合うのか?」
「間に合わせて瑞季くん!!私前回の模試が酷くて世界史呼び出し受けてるの!本気で進級が危ない!」
「本当にバカだな…。他の教科は大丈夫なのか?」
「数学βの数列が救いようもない状態だから何とかして暗記物で点を稼がないと不味いの!助けて!」
「どうしようもないなお前……。」
ー十字軍編ー
「イスラームを勉強したときに多少やったと思うが、十字軍を覚えてるか?」
「覚えておりません閣下!」
「想定内だ。1090年頃、キリスト教の聖地の巡礼が教徒の間で流行ったんだ。その代表的聖地は?」
「イェルサレム!」
「そう。イェルサレムだ。だがイェルサレムはキリスト教の聖地でありながらイスラームとユダヤ教の聖地でもあった。特にイスラームとキリスト教の仲はあんまりよろしくない。今までにあったイスラームとキリスト教のいざこざと言えば?」
「ええっと、あっ!カールマルテル!トゥールポワティエ間の戦いの時にメロヴィング朝のカールマルテルがイスラームのウマイヤ朝を撃退してた!ううん…あとは、直接的いざこざじゃないけど、ビザンツ帝国のレオン三世がイスラームに対抗して聖像禁止令を出してた?」
「そう。両方とも正解だ。732年のトゥールポワティエ間の戦いと726年の聖像禁止令。キリスト教もイスラームを苦手としてたし、イスラームも然り。それなのに聖地が同じ場所なんだ!」
「正に呉越同舟の状態…。」
「ああ。お互いピリピリしているところでキリスト教徒の間で聖地巡礼が流行り出した。当然聖地に異教徒の奴らが踏み込んだことにイスラームがキレた。イスラームのセルジューク朝はイェルサレムに出兵してその場にいたキリスト教徒を殺した。その上セルジューク朝は兵を進めて1071年頃にイェルサレムとアナトリアを占領した。アナトリアは今で言うトルコだ。がっつりビザンツ帝国内。マンジケルトの戦いっていう戦いでビザンツ帝国はセルジューク朝に負けてアナトリアを取られた。」
「それ今度はキリスト教がキレそうなんだけど…。」
「そう、キリスト教超キレた。しかもこの時の西ヨーロッパは文明も進んで湧いていた。教皇の権威は最大。国王、諸侯、騎士の領土や戦利品への野心も高まっている。おまけに四世紀から続いていたコロヌス、今は農奴だが、農奴の身分解放。商人たちの経済的欲求も高まる。この時期はみんな何でもできる気がした。そんな血の気が高まった西ローマ、キリスト教世界に我らが聖地・イェルサレムが異教徒に占領されキリスト教徒が殺され、さらにビザンツにまで手を出したと、ビザンツ帝国皇帝、アレクシオス一世から援助要請が入った!」
「こんなボルテージ上がったキリスト教に喧嘩売るなんて……。」
「これを聞いたローマ教皇ウルバヌス二世は、調子に乗ったセルジューク朝、イスラームをどうしてくれようかっていう会議を1095年西ローマ、フランスでクレルモン宗教会議を召集した。」
「怖っ!どんな内容を話すのか怖すぎ!」
「あ、ちなみにまだ1095年だから神聖ローマとの聖職叙任権闘争は続いてる。カノッサの屈辱から約20年後、妥協協約ヴォルムス協約が1122年だったから屈辱から妥協まですごい時間がかかってるのはイスラームとの関係のせいだな。」
「あー、流石にキリスト教世界の一大事に神聖ローマだけの問題に構ってるわけにはいかないからね。」
「このクレルモン宗教会議でイスラームと聖戦をすることが決まった。この聖戦で駆り出される兵は十字軍って呼ばれた。キリスト教は十字を掲げていたからだろうな。」
「十字軍カッコいい!」
「一番最初の十字軍のことを第一回十字軍って言う。第一回の兵士は主にフランスから出されたみたいだ。1096-1099年までかかったが、無事にイスラームのセルジューク朝からイェルサレムの奪還に成功し、その聖地にイェルサレム王国を建てた。」
「でも第一回ってことはこの第一回十字軍で終わらないってこと?」
「ああ。キリスト教世界からしたらイェルサレムは大切な聖地だが、それはイスラームも同じ。イスラームの聖地を異教徒に奪われた!取り返さねば!ってなる。…正直なところイェルサレムはビザンツ帝国とセルジューク朝の間にあるんだが、セルジューク朝の方が地理的にイェルサレムに近いんだから十字軍は少しイェルサレムまで行きにくい。」
「あーじゃあイスラームの方が地理的に有利だから何度もここまで来ちゃうんだ…。」
「そう。1147年頃にセルジューク朝は力をつけ始めた。これに気づいたキリスト教世界から第二回十字軍がおこされたんだが、失敗。」
「あらら。」
「しかも1187年頃にイスラーム勢力の一つ、エジプトにあったアイユーブ朝のサラディンがイェルサレムを征服しちまった。」
「あ、そこはセルジューク朝じゃ無いんだね。」
「アイユーブ朝はマムルークを採用していて勢力が強かった。第三回十字軍は神聖ローマ皇帝フリードリヒ一世、フランス国王フィリップ二世、イギリス国王リチャード一世が参加したんだが、上手くいかなかった。イギリス国王のリチャード一世はアイユーブ朝のサラディンとの講和を試みたが、結局失敗して帰国。」
「うーん。まあ宗教が絡むと話し合いじゃ済まないよね。ってちょっと待って?!いつアングロサクソン七王国はイギリスになったの!?」
「それはまたノルマン人とか絡んできてややこしいから神聖ローマやフランスの復習の時にまとめてやるよ。今はとりあえずイギリスにはリチャード一世がいたって覚えとけ。」
「1190年、神聖ローマはアッコンにドイツ騎士団を設立した。ちなみにアッコンの場所はイェルサレムのすぐ上だ。これからの十字軍の拠点はイェルサレムのそばのこのアッコンに置かれる。それから1202年、ローマ教皇インノケンティウス三世は第四回十字軍を提唱した。だがその裏には商人の思惑があった。十字軍の遠征と宣ってどさくさ紛れてビザンツ帝国の首都だったコンスタンティノープルがヴェネツィア商人によって征服されて、1204年、コンスタンティノープルにラテン帝国が建国された!」
「ええっ!何で?キリスト教vsイスラームは!?」
「どっか行った。」
「ええええ!?」
「最初に言っただろ?文明的に沸き立つ西ヨーロッパは教皇の権威は最大だったが、同時に商人の経済的欲求も大きかった。ヴェネツィア商人は商業圏の拡大のために、商売できる範囲を広げるためにな。」
「えー……。セルジューク朝に攻められて領土取られたからビザンツ帝国はローマ教皇ウルバヌス二世に泣きついたはずなのに、何で更に領土取られてんの………。」
「経済的野心が露呈した今、宗教的意義は弱まった。ここからはサクサク結果だけ教えるぞ?」
「イエス・サー!」
「1228年、第五回十字軍は一時的にイェルサレムを回復した。」
「1248年、第六回十字軍ではフランス王ルイ九世がアイユーブ朝を攻撃したが捕虜にされる。」
「更に1270年、第七回十字軍でフランス王ルイ九世がチュニス、北アフリカだな、そこを攻撃。んでルイ九世は病死。」
「フランス王ルイ九世散々だね……。」
「で最終的に1291年、十字軍最後の砦アッコンがイスラームのマムルーク朝によって陥落した。こうして十字軍の遠征は終了した。」
「多いなあ…。」
「あとちょっとで一段落つくからもうちょっと頑張れよ?」
「はーい…。」
「十字軍を送り始めた当初、1096年頃の西ヨーロッパはどんな様子だった?」
「んー…。ローマ教皇の権力最強。国王諸侯は血の気が多くて、領土が欲しかった。商人はもっとたくさん儲けたかった。」
「ん、正解。まだ寝るなよ?十字軍の度重なる失敗のせいでローマ教皇の権威は失墜、地に落ちた。逆に戦場で指揮を執った国王の権威はうなぎ登り。ただ一般の諸侯や騎士の家は没落、これが荘園の解体に繋がった。経済は東方貿易と貨幣経済の発展でイタリア諸都市は潤った。ほら、とりあえず十字軍の話はここで終わりだ。寝るなー?結局西ヨーロッパにおいての十字軍の勝ち組は誰だ?」
「商人、と国王!寝る!もう寝るから!おやすみー……。」
「おう、寝ろ寝ろ。しっかり寝て覚えろよー…。」
「どうもこうも、こんな様よ。」
「某家庭教師のCMか。」
「バラ戦争のバの字もないよ…。」
「教科書ならあと13ページ位か…。世界史のテストまでもう一週間もないな、他の教科もやらなきゃならねぇし。間に合うのか?」
「間に合わせて瑞季くん!!私前回の模試が酷くて世界史呼び出し受けてるの!本気で進級が危ない!」
「本当にバカだな…。他の教科は大丈夫なのか?」
「数学βの数列が救いようもない状態だから何とかして暗記物で点を稼がないと不味いの!助けて!」
「どうしようもないなお前……。」
ー十字軍編ー
「イスラームを勉強したときに多少やったと思うが、十字軍を覚えてるか?」
「覚えておりません閣下!」
「想定内だ。1090年頃、キリスト教の聖地の巡礼が教徒の間で流行ったんだ。その代表的聖地は?」
「イェルサレム!」
「そう。イェルサレムだ。だがイェルサレムはキリスト教の聖地でありながらイスラームとユダヤ教の聖地でもあった。特にイスラームとキリスト教の仲はあんまりよろしくない。今までにあったイスラームとキリスト教のいざこざと言えば?」
「ええっと、あっ!カールマルテル!トゥールポワティエ間の戦いの時にメロヴィング朝のカールマルテルがイスラームのウマイヤ朝を撃退してた!ううん…あとは、直接的いざこざじゃないけど、ビザンツ帝国のレオン三世がイスラームに対抗して聖像禁止令を出してた?」
「そう。両方とも正解だ。732年のトゥールポワティエ間の戦いと726年の聖像禁止令。キリスト教もイスラームを苦手としてたし、イスラームも然り。それなのに聖地が同じ場所なんだ!」
「正に呉越同舟の状態…。」
「ああ。お互いピリピリしているところでキリスト教徒の間で聖地巡礼が流行り出した。当然聖地に異教徒の奴らが踏み込んだことにイスラームがキレた。イスラームのセルジューク朝はイェルサレムに出兵してその場にいたキリスト教徒を殺した。その上セルジューク朝は兵を進めて1071年頃にイェルサレムとアナトリアを占領した。アナトリアは今で言うトルコだ。がっつりビザンツ帝国内。マンジケルトの戦いっていう戦いでビザンツ帝国はセルジューク朝に負けてアナトリアを取られた。」
「それ今度はキリスト教がキレそうなんだけど…。」
「そう、キリスト教超キレた。しかもこの時の西ヨーロッパは文明も進んで湧いていた。教皇の権威は最大。国王、諸侯、騎士の領土や戦利品への野心も高まっている。おまけに四世紀から続いていたコロヌス、今は農奴だが、農奴の身分解放。商人たちの経済的欲求も高まる。この時期はみんな何でもできる気がした。そんな血の気が高まった西ローマ、キリスト教世界に我らが聖地・イェルサレムが異教徒に占領されキリスト教徒が殺され、さらにビザンツにまで手を出したと、ビザンツ帝国皇帝、アレクシオス一世から援助要請が入った!」
「こんなボルテージ上がったキリスト教に喧嘩売るなんて……。」
「これを聞いたローマ教皇ウルバヌス二世は、調子に乗ったセルジューク朝、イスラームをどうしてくれようかっていう会議を1095年西ローマ、フランスでクレルモン宗教会議を召集した。」
「怖っ!どんな内容を話すのか怖すぎ!」
「あ、ちなみにまだ1095年だから神聖ローマとの聖職叙任権闘争は続いてる。カノッサの屈辱から約20年後、妥協協約ヴォルムス協約が1122年だったから屈辱から妥協まですごい時間がかかってるのはイスラームとの関係のせいだな。」
「あー、流石にキリスト教世界の一大事に神聖ローマだけの問題に構ってるわけにはいかないからね。」
「このクレルモン宗教会議でイスラームと聖戦をすることが決まった。この聖戦で駆り出される兵は十字軍って呼ばれた。キリスト教は十字を掲げていたからだろうな。」
「十字軍カッコいい!」
「一番最初の十字軍のことを第一回十字軍って言う。第一回の兵士は主にフランスから出されたみたいだ。1096-1099年までかかったが、無事にイスラームのセルジューク朝からイェルサレムの奪還に成功し、その聖地にイェルサレム王国を建てた。」
「でも第一回ってことはこの第一回十字軍で終わらないってこと?」
「ああ。キリスト教世界からしたらイェルサレムは大切な聖地だが、それはイスラームも同じ。イスラームの聖地を異教徒に奪われた!取り返さねば!ってなる。…正直なところイェルサレムはビザンツ帝国とセルジューク朝の間にあるんだが、セルジューク朝の方が地理的にイェルサレムに近いんだから十字軍は少しイェルサレムまで行きにくい。」
「あーじゃあイスラームの方が地理的に有利だから何度もここまで来ちゃうんだ…。」
「そう。1147年頃にセルジューク朝は力をつけ始めた。これに気づいたキリスト教世界から第二回十字軍がおこされたんだが、失敗。」
「あらら。」
「しかも1187年頃にイスラーム勢力の一つ、エジプトにあったアイユーブ朝のサラディンがイェルサレムを征服しちまった。」
「あ、そこはセルジューク朝じゃ無いんだね。」
「アイユーブ朝はマムルークを採用していて勢力が強かった。第三回十字軍は神聖ローマ皇帝フリードリヒ一世、フランス国王フィリップ二世、イギリス国王リチャード一世が参加したんだが、上手くいかなかった。イギリス国王のリチャード一世はアイユーブ朝のサラディンとの講和を試みたが、結局失敗して帰国。」
「うーん。まあ宗教が絡むと話し合いじゃ済まないよね。ってちょっと待って?!いつアングロサクソン七王国はイギリスになったの!?」
「それはまたノルマン人とか絡んできてややこしいから神聖ローマやフランスの復習の時にまとめてやるよ。今はとりあえずイギリスにはリチャード一世がいたって覚えとけ。」
「1190年、神聖ローマはアッコンにドイツ騎士団を設立した。ちなみにアッコンの場所はイェルサレムのすぐ上だ。これからの十字軍の拠点はイェルサレムのそばのこのアッコンに置かれる。それから1202年、ローマ教皇インノケンティウス三世は第四回十字軍を提唱した。だがその裏には商人の思惑があった。十字軍の遠征と宣ってどさくさ紛れてビザンツ帝国の首都だったコンスタンティノープルがヴェネツィア商人によって征服されて、1204年、コンスタンティノープルにラテン帝国が建国された!」
「ええっ!何で?キリスト教vsイスラームは!?」
「どっか行った。」
「ええええ!?」
「最初に言っただろ?文明的に沸き立つ西ヨーロッパは教皇の権威は最大だったが、同時に商人の経済的欲求も大きかった。ヴェネツィア商人は商業圏の拡大のために、商売できる範囲を広げるためにな。」
「えー……。セルジューク朝に攻められて領土取られたからビザンツ帝国はローマ教皇ウルバヌス二世に泣きついたはずなのに、何で更に領土取られてんの………。」
「経済的野心が露呈した今、宗教的意義は弱まった。ここからはサクサク結果だけ教えるぞ?」
「イエス・サー!」
「1228年、第五回十字軍は一時的にイェルサレムを回復した。」
「1248年、第六回十字軍ではフランス王ルイ九世がアイユーブ朝を攻撃したが捕虜にされる。」
「更に1270年、第七回十字軍でフランス王ルイ九世がチュニス、北アフリカだな、そこを攻撃。んでルイ九世は病死。」
「フランス王ルイ九世散々だね……。」
「で最終的に1291年、十字軍最後の砦アッコンがイスラームのマムルーク朝によって陥落した。こうして十字軍の遠征は終了した。」
「多いなあ…。」
「あとちょっとで一段落つくからもうちょっと頑張れよ?」
「はーい…。」
「十字軍を送り始めた当初、1096年頃の西ヨーロッパはどんな様子だった?」
「んー…。ローマ教皇の権力最強。国王諸侯は血の気が多くて、領土が欲しかった。商人はもっとたくさん儲けたかった。」
「ん、正解。まだ寝るなよ?十字軍の度重なる失敗のせいでローマ教皇の権威は失墜、地に落ちた。逆に戦場で指揮を執った国王の権威はうなぎ登り。ただ一般の諸侯や騎士の家は没落、これが荘園の解体に繋がった。経済は東方貿易と貨幣経済の発展でイタリア諸都市は潤った。ほら、とりあえず十字軍の話はここで終わりだ。寝るなー?結局西ヨーロッパにおいての十字軍の勝ち組は誰だ?」
「商人、と国王!寝る!もう寝るから!おやすみー……。」
「おう、寝ろ寝ろ。しっかり寝て覚えろよー…。」
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