担任教師と温泉旅行

麻婆

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大雪

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「うわちゃー」

 朝になって、再度確認した外はえらいことになっていた。

 見渡す限り一面の銀世界。

 ニュースなどでこんな映像を見たことがあったが、現実のものとして見るのは初めてだ。

「すごいね、これ」

 渚の口調も半分呆れ混じりだ。

 二人とも見ただけではわからなかったが、この時、前夜からの積雪は一メートルを超えていた。雪国と言われるこの地方でもめったにないレベルの大雪だったのだ。

 しばらく降り積もる雪をただ眺めていた二人だったが、渚がひとつ大変なことに気づいた。

「…こんな雪で、あたしたち帰れるの?」

「電車とか止まってそうだよな……」

「ちょっと確認してくる」

 茜に訊いてみたら、やはり交通網は軒並み麻痺状態とのことだった。宿から最寄り駅までの移動すらままならない状況を確認して、渚はため息をついた。

「ごめんなさい。こんなことになっちゃって……」

「気にしないで。天気じゃどうにもならないわ」

 渚には状況を受け入れられるだけのゆとりがあったが、当然そうではない人もいるわけでーー

「どうしてくれるんだ。私には明日大事な商談があるんだよ」

 テンプレ的な騒ぎを起こしているおじさんがいた。本人にとっては死活問題なのかもしれないが、傍目には八つ当たりにしか見えず、あまり気分のいいものではない。

「大体、天気の話なんて宿に文句言ったってしょうがないじゃない」

 義憤から、おじさんを止めようとした渚だったが、茜に目顔で制された。

「お客様同士の揉め事になっちゃったら、それこそ宿にとっての大問題になっちゃうから」

 気持ちだけもらっとくね、と笑って、茜はおじさんに対処するためにその場を離れた。

 茜にそう言われてしまうと、自分が下手に介入して話をややこしくすることもできず、釈然としない思いを抱えながら部屋に戻った。

「どうだった?   やっぱりダメそう?」

「そうね。車も走れないみたい」

「そっかー、それじゃしかたないよな」

「予定とか大丈夫?」

「大丈夫だよ。むしろ旅行がもう一日伸びると思えば、この大雪に感謝したいくらいだ」

 耕平ののんびりした物言いに、渚は微苦笑した。

 とりあえず自分の方にも切羽詰まった予定はなかったので、渚も気持ちを切り替えた。

 そしてそうなると、二人の間では暗黙の了解ができあがる。

 行動に移ったのは、耕平からだった。

 正面からにじり寄り、そっと肩に手をかける。

 渚は自然な流れで目を閉じた。

 優しく重ねられた唇に、渚は早くも陶然となる。

「んっ…ああ……」

 ホントにケモノだなー、と自分を客観視する冷静な部分はあるものの、行為を中断しようとは思わなかった。

 唇を離した耕平は、渚の浴衣に手をかけた。

 帯を解かぬまま、肩をはだけさせる。

 形の良い乳房が片方まろびでた。

 色気の匂いたつ乳房を下からすくいあげ、優しいタッチで揉みほぐす。

「はあっ…あっ……」

 耕平の手は的確に渚の官能を引き出していく。この旅行の間に、渚の身体は耕平に対して隠し事ができなくなってしまっていた。

 どこをさわられても燃え上がる。そんな自分の身体の成り行きが渚には信じられなかった。

「ふああっ」

 尖りきった頂をそろりと撫で上げられて、渚は甲高い嬌声を放った。

 その声をもっと聞きたくて、耕平は一心に弄りまわす。

「はあんっ、だ、だめぇ、そこばっかりいじめないでぇ」

「無理。ここが一番好きだから」

 耕平は尖端を口に含み、舐りまわす。

「ふうっ、んっ…はあっ……」

 耕平の頭を抱え込み、渚は絶え間なく喘ぐ。



 二人のエクストラタイムはまだ始まったばかりだった。

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