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武者くん あの時のことを回想する(世の中って奥がふけーな的な)

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まず、俺とレオンがやったことは…というか、レオンが必要だと言い始めて行ったのは、リサーチだった。

ゲイ向けの動画。
女性向けのBLドラマとアニメ。

要は、俺たちが、ひとつの目標地点としたいって思ってることについて、同じようなもんがあるか?っていうのを調べようとしたわけだ。
俺的には、べつに他人がどうとか、あんま関係ねぇんじゃねぇか?って思ったけど、レオンはしっかり調べたい方らしい。
じゃぁお前ひとりで調べろよって言ったら、「二人にとって大事なことを僕だけ調べてどーするの?」とか言い出しやがった。

そんなわけで、レオンのマンションに外泊しながら、オーディオルームとかレオンがいう場所で、でっかいテレビで、その手のもんを見始めたワケだけど…。

「なんか…なさげじゃね?いや、すんごい数あるから、まだ、ないとは言い切れねぇケドよ。お前、もしかして、見つけるまで見続けるとか言わねぇよな?さすがに俺、そこまでやる気ねぇぞ?」
「僕だって全部見る気はないよ。でも、そうだね…少なくとも再生数が多いとか、そういうものの中にはないかも」
「いや、でも凄いタイトルばっかだけどな。ただ、見た感じ、これ見て興奮して勃つかって?っていうと微妙だけど。」
「まぁ…ね。でも、男性向けのAVだって、タイトルなんてそんなもんでしょ?」
「え?お前、なんでそんなこと知ってるの?むっつりなの?」
「むっつりってなんなの?じゃぁ君はなんなの?」
「え?普通?たぶん?」
「また君、それだよ」
「だってしょーがねぇじゃんよ」
「はぁ~もうっ! それにしても、女性向けの方にもなさそうだね。まぁ、確かにそうかも。女性の求める夢のある話って考えると…」
「ねぇよな~。まっ今日は、飯食って、風呂入って、寝ようぜ」
「今日は、ご飯ナシだよ」
「はぁっ?なんでだよ!」
「こないだ話し合ったでしょ。僕と君の目的の為に、準備するって話。もう忘れたの?」
「忘れてねぇけど、なんでそれと飯ヌキが関係あるんだよ」
「関係あるんだよ。君、あれから、なにか調べた?」
「え?別に?」
「君、もしかして…よ~しやるぞっ えいや~っ!とかで、簡単に出来ると思ってるの?」
「バッ バカいってんじゃねぇよ!べっ別にそんな簡単に出来るなんて思ってねぇよ!」
「僕も君も、初めてなんだよ?フィジカル的に可能かどうかも、まだ未知数なんだよ?」
「んなもん…わ…分かってるよ」
「じゃぁどんな準備が必要とか考えたのかい?」
「え?アレじゃね?とりあえず爪きっとくとか的な?」
「それは…まぁ必要だけど…必要ではあるけれど(溜息)
 僕は、君と話しあってから、すぐに調べ始めたのに。ホントに君って、僕が考えもしなかった奥深いことまで考えることもあれば、平気でノープランとか、ホント不思議だよ」
「んなこと言ったって。あと俺を不思議ちゃん呼ばわりするんじゃねぇよ」
「なんだよ。僕は凄くマジメに取り組んでるのに。君ときたら。そんないい加減な気持ちだったのかい?僕のあの時の感動を返してよ!」
「バカいってんじゃねぇよ。いい加減な気持ちなワケねぇだろ!」
「じゃぁなんなのさ」
「…わかった俺が悪かった!悪かったよ!でもしょーがねぇじゃん。何から調べりゃいいのかとか、パっと思いつかねぇもん。じゃぁアレだ!お前が調べる時、俺も一緒に傍にいて、それ見るから!それならいいだろ?それなら!」
「……いや…僕が、これは君も知ってないと困るって思ったものだけでいいよ」
「は?いや知識量はなるべく同じ方がいいだろ?」
「それは…そうだけど、他にもイロイロあるんだよ!シチュエーションとか設定とか!その為に必要なモノとか!」
「は?なにそれ?」
「ともかく!!!」
「え…あ…おぅ」
「今日はご飯はナシ。あと、これから二人でお風呂だから!それから、一緒に寝る!いいねっ」
「え?あ?お…おぅ」

その後、バスルーム風呂場に、レオンに連行された俺は、お互いに気持ちを高める為に必要!というレオンの言われるがままに、互いに身体を洗い、頭を洗い、互いに向かいあえるほどの広さの湯船に浸かったと思ったら、この方が怪我する可能性が低くなるからと…レオンが湯船になんかの粉をドバっと入れて、なんかお湯がトロトロネバネバした感じになり…レオンが、俺の腰をつかんで、ぐっと引き寄せた。

「ねぇ狼偉。キスしよう?それから僕がやるのと同じようにやってみて」
「い…いいけどよ」
「恥ずかしい?」
「んなワケねぇだろ!あれだろ?大事なことなんだろ?」
「うん、僕も君も、一回じゃ、わからないかもしれないから、何回か試さないといけないかもしれないけど」
「あ~そーゆーの気にすんな。お互いに納得いくまでやりゃいいじゃん」
「君のそういうとこ…いいよね。それじゃ…」

レオンが俺にキスしてきて、俺はレオンの舌を受け入れる。
キスって気持ちいいよな。
舌をじっくり絡ませあうっつーのが、なんてゆーか、こんな気持ちいいもんだって、俺の下半身が反応することで、はっきり理解していく。

レオンも勃ってんのかな?

そっとレオンに手を伸ばすと、ハハッこいつもすんげ~勃ってる。俺と同じくらいガッチガチ。
なんか嬉しくなるよな。
そんなこと思ってると、レオンも俺に手を伸ばしてきた。

うわっすげ~気持ちいい。
なんつーか、コイツに触られてるって考えるだけで、嬉しいっていう気持ちと交じり合った気持ち良さが、ガッチガチのもんから俺に伝わってくるって感じ。

俺たちはしばらく、舌を絡め合いながら、互いにガチガチに勃ったもんを触りあった。
湯船の中だってのもあるけど、レオンも俺も汗でだらだらになる。

流れる汗に耐えかねて、俺たちは唇と手を放す。

「ふぅっ あっちー ちょっと水飲むわ。あ、水も拙いのか?」
「少しなら平気だよ。そうか…今度は、何か飲み物も一緒に…」
「い~よ そんなの。シャワーから飲むんで十分だろ。えっと水出るようにするのはどうやんだ?あ~こっち捻るのか」

シャワーから出る水を口を開けて少し飲む。

「お前も飲むだろ?」
「うん」
「ほら」
「ねぇ狼偉?」
「うん?」
「僕、君から飲ませてほしいな」
「…あ~わかったわかった」

シャワーから水を口に含み、ゆっくりとレオンの唇を塞いで、こくりこくりと動くレオンの様子に合わせて、少しづつ飲ませていく。

「ありがと!とても美味しいよ!」
「あ~良かったな!あ~あれだ…次は…お前が俺に飲ませろ」
「え?ホントに?」
「い~んだよ?あれだっ美味いんだろ?で、今日はここまでにすんの?」
「え~と、もうちょっとかな。今度はね…」

そういいながら、レオンが再び唇を近づけてくる。
浅く舌を絡ませ、お互いにガチガチに勃ったものを触りあう。
そして、レオンは俺の利き手の方を掴むと、そっとレオンの尻の方へと誘い、そのまま、俺の方も、そっとなぞりながら、唇を話す。

「大丈夫?怖くない?」
「怖くねぇケド…やっぱちょっと緊張すんな」
「僕もだよ。最初は触れ合うだけにして、慣れてきたら教えてよ。そしたら少しだけ挿れてみよう」
「わかった」

再びキスをして舌を絡め合い、片手でお互いの固いもんを触りあいながら、もう片方の手の指先で、そっと撫で合う。もしかしたら、緊張とか、無理かもみたいな感じで、萎えちまうこともあんのかな?なんて思ったりもしたんだけど、俺もレオンも、いきり勃ったもんが萎えるなんてことはなかった。

むしろ、撫でると、ビクリと跳ね、ビクリと跳ねると、指先にひくつく感触が伝わってくる。
俺だけじゃなくて、レオンの方もそうだ…。
しばらくそうしているうちに、レオンが、問いかけるように俺を見つめながら、撫であげてきて、俺も、その意味がわかっているというように、レオンの目を見つめながら、僅かに頷く。

レオンの指が、俺を撫であげて、解れてきているのを確かめるように、ほんの少しだけ俺の中に入ってくる。俺も、レオンがしてきたのと同じようにしてみた。

平気?とレオンが目で聞いてきている。
俺は平気だと目でレオンに返しながら、時には、いったん抜いて、少し撫でるのを繰り返してから、また同じくらい挿れてみる…ということを二人で繰り返した。

じっとりと汗が俺とレオンの額や首筋を濡らしていく。
レオンの汗の臭いを感じて、俺は、少しふんわりとした心地になった。
ちなみに、俺もレオンも萎える気配が全然ない。

レオンが、名残惜し気に唇を離して、水を飲もうといってきた。
さっきと同じように、シャワーから水を口に含み、ゆっくりとレオンに飲ませる。
レオンは俺からシャワーを受け取ると、同じように水を口に含ませて、俺に唇を近づけてくる。
レオンの体温と味がするのを僅かに感じながら、レオンが少しづつ送り込んでくるものを飲み下していく。あぁ確かに美味えかもな…。なんつーか…気持ちがっていう意味で。

お互いに、ふ~っと息を吐きだす。

「意外となんとかなるっていうか…平気なもんだな」
「うん。そうだね。狼偉は、なんか嫌な感じとかそういうのない?」
「今んとこねぇな。お前は?」
「うん。そういうのは感じないね」
「まぁ 俺もお前も、ココ…こんなになっちまってるしな。ガッチガチじゃねーの」
「言い方!まぁ、でも確かにそうだよね。もうちょっとしてみる?」
「お前ん中で予定みたいなもんあんの?」
「最初がこんなにスムーズに進むかどうかわからなかったから、様子を見ながらって感じなんだけど。今までみたいにゆっくり、第二関節くらいまで、行けそうだったらどうかな?それによって、また変わるって感じ」
「オッケ!じゃぁ…いくぞ?」

俺はそういうと、レオンに顔を近づけ、キスをすると、舌を絡める。
準備ができているかを確認するかのように、レオンに手を伸ばして、勢いを失っていないことを確かめた。レオンも同じように、俺が勢いを失っていないことを確認する。触りあってびくりびくりと反応するのを確認しあった俺たちは、また、指先で少しづつ撫で上げながら、ゆっくり…ゆっくりと指を挿入していく。

お互いに指先を呑み込み、勃ったものと連動するように、指先を締め付けるかのように動くのを確認しあうと、今度は、レオンがさらに奥へと、ゆっくりと指を沈め始める。本当にゆっくりと…体感でいうと、2ミリづつとかそんな感じでジワジワと…。
俺もレオンをまねて、同じようにレオンの中に指を沈め始めた。

指先だけとは、ちょっとまた…違う感じかも。
なんていうか、少しづつ開くのを待って、それから進めていく…そんな感じだ。
レオンに辛く無いか?と思いながら、目で問いかけると。
レオンは、ふわりと嬉しそうに笑った。
そして、俺の中が少し開くと、ゆっくりとその隙間を埋めるかのように進めてくる。
俺たちは、そんな風に、お互いに少しづつ開くのを待ちながら進めていく…という形で、二人で話し合ったところまで、やがて指を沈めることができた。

そして少し間を置いてから、レオンが、指先を軽く曲げて、俺の中の内側の方を軽くノックする。その動きに合わせて、俺の中の内側がレオンの指で擦られていく。

俺もおんなじようにやってみればいいんだよな?

レオンを真似てみる。そして、ゆっくりと間を取りながら、交互にノックし続けた。
片手では、互いに勃ったものを触っているけれど、やはり萎える気配はない。
ただ、ノックをしても、なんか不思議な感覚というか、互いに勃ったものを触りあうようなものを感じることはなかった。

「なんか…変な感じがするな。こっちを触ってるような感覚はこないっつーか。でも、嫌な感じはしねぇんだけど…」
「そうだね。僕もそんな感じだよ。さっき観た動画みたいな感じにはならないよね」
「そうだよな。どの動画も、なんかすげー感じまくってけど…やっぱ時間が掛かるのかもしんねぇな。でも、なんてゆーの?無理とか、全然話になんねぇってワケでもねぇよな。勃ってるし」
「うん。そうだね。最初にしたら上出来なんじゃないかな。とりあえず、ここまでにしようか」
「おぅ。そういやさ…お前、出さなくてへーき?」
「…狼偉はどうなんだよ」
「俺?俺はどっちでも…いや、なんてゆーんだ…。とっときて~感じ」
「あ~君の言う…アレ的な?そうか…そうだね。僕もそうするよ」
「なんだよ。別に我慢しなくてもい~んだぞ?」
「いいんだよ。だって、君のいうことに魅力を感じているのも確かだし。なにがなんでもってワケでもないんだ」
「じゃ…とりあえず、そこんとこは、お互い無理しない範囲でってことにしとこーぜ?」
「うん。そうだね。ところで狼偉」
「なんだよ」
「今みたいな話ってね。ネットで調べたらワカルけど…射精管理って言うんだよ?」
「はぁっ!そんな言葉あんのかよ!」
「あるんだよ」

世の中って、色々、奥がふけ~なって思った。

そして、後は寝るだけかと思った俺だったんだけど、まだ先があるってことと、レオンのリサーチ力とやらを思い知るのは、その後だった。
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