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騎士くんと武者くん⑧

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狼偉が僕を見つめている。

僕に亀頭をギュッと締められて…。
狼偉が僕をジッと見つめている。

外気に触れていたせいか、僕の中に入ってきた狼偉の亀頭は、少しヒンヤリとしていた。
でも、ギュッとしてみて、すぐに分かった。

狼偉の精子の通り道になってる芯が、凄く熱くて硬くなってる。

だって…。

狼偉の亀頭から溢れるように出ているガマン汁が…ジリジリと感じるくらいに熱い。

狼偉の亀頭をギュッと締めて、すぐにわかったコトは、当たり前だけど、人工物とは全然違うってこと。

狼偉の血が通っている。
狼偉のキモチが込められている。
狼偉が…狼偉が…僕の中にいる。

嬉しい!
凄く嬉しい!

だけど。

僕の中で、君が何も考えられなくなるまで。
カッコいいチンコが、へにゃんへにゃんってなるくらいまで…。
びゅるっびゅるっってできなくなるくらいまで…。

手段をえらばず!
あらゆる方法で!

パーフェクトに!
オペレーションする!!

僕は狼偉を見つめた。
狼偉も僕を見つめている。

僕に亀頭をギュッと締められた狼偉のチンコが。
ぐいっぐいっと。
僕ごと持ち上げようとするかのように。
反り返るのを繰り返す。

僕は、そんな狼偉の亀頭をギュッギュッと締め上げる。

狼偉の締まった胸筋が、浅く息を吸いこむ音。
狼偉の割れた腹筋が空気を押し出す音。

狼偉は、
僕の中に入る準備を…。
冷静に…じっくりと…整えてる。

来るなら来いだ!

もっともっとボクの中の奥まで。
狼偉をひきこ…。

!!

狼偉が、するっと…僕に飛び込んできた。
抱きとめる間もなく飛び込んできた。

これが試合だったら、あっさりとタックルを許してしまったかもしれないくらいに。
とても滑らかに間合いを詰めてきた。

え?
僕が?
なんで?
こんなにカンタンに?
好きだから?
狼偉が大好きだから?

いや違…。

唇を奪われる。
狼偉の舌が中に入ってきて、流れるように、僕の舌を絡めとる。
僕の舌を吸いながら、狼偉の身体が僕の身体を愛撫するかのように絡みつく。
狼偉のしなやかな手足が、僕の手足を絡めとる。
身体のいろんなトコが、ぴんっぴんっと跳ねさえられる。

レジストしようとした瞬間に、狼偉の手が僕の手を、ぎゅっと握りしめ。

僕が思わず、きゅんっとした瞬間。

狼偉の腰が。
ナチュラルに。
テクニカルに。
うねって、揺れて、押して、引いて…。
ガードがするっと躱されて。

そのたびに、僕は、顎をあげ、身体を震わせ、力を籠め、力を抜かされ。

リカバリーを試みようとした瞬間、耳たぶをカプリと噛まれ。
身体が、ふるるってした瞬間に…。

狼偉のチンコが僕のウネリを、ずぷっずぷっと掻い潜って。
狼偉が僕の中に入ってくる。

僕の呼吸。
僕の鼓動。
狼偉に愛撫される、僕の身体の反応。
僕のチンコが、ぐんっと跳ねるタイミング。
狼偉のチンコが、ずぷりと押し進んだ時の僕のアナルのウネリ。

全部読み切ったかのように…狼偉が、僕の中に全部収まった。

・・・・・なんなの?

キミ 初めてなんじゃないの?
違うの?
チェリーボーイじゃなかったの?
ねぇ?違うの?
どーてーじゃなかったの?

そーとー慣れてるんじゃないの?

『え?
 ハツタイケン?
 ねぇに決まってんだろ。
 たぶん』

僕の頭の中の狼偉がきょとんとした顔で僕に言っている。

たぶんってなに?
たぶんじゃないでしょ!!
きっぱりナイでしょ!!

「すげぇ!れおん!お前んなか…すんげぇっ!」

狼偉の上ずった興奮した声。

あれ…キミなんか変…。

狼偉が、また僕にナニもさせずに僕の唇を塞ぐ。
そして絡み合った体が狼偉にギュッと抱き締められる。
手がぎゅっぎゅって握られる。
とても甘くて、トロリとしたキス。

僕のチンコが、僕の腹筋と狼偉の腹筋に挟まれながら、ぐいんぐいんと跳ねまわる。

その癖、憎たらしいほどに腰がテクニカルに動いて、僕の身体が、ぴんっぴんって跳ねる。

「すげぇ レオンのチンコ、びくんびくんしてる!
 ねぇ 気持ちいい?
 オレのチンコ気持ちいい?」

「ちょっと狼偉!
 壊れ方が…」

「なぁ?レオン?
 オレのチンコきもちいー?
 オレのチンコ好き?
 なぁ?なぁ?なぁ?」

狼偉……酔ってる。
酔っぱらって、酒癖が悪い天然悪魔の狼偉になってる。

なのに。

ムカつくことに。
ちょームカつくことに。

ナニからナニまで、めちゃくちゃウマイ。

でも、狼偉は自分がナニしてるのか、きっとわかってない。

なんとなく?
たぶん こんな感じ?

たったそれだけで、僕をこんなに翻弄してっ!!

僕は、狼偉のチンコをギューーーーーーーーーーッと締め上げた。

狼偉が僕を見る。
そして、へらり…と笑った。

僕を散々困らせて。
僕を散々悩ませて。
僕を散々夢中にさせて。
僕を散々虜にした…。

天然悪魔狼偉が笑う。

そして笑いながら、僕の身体を蹂躙する。

だめだっ
まともに相手にしたらダメだ。

「ここをチュッてやると、すげぇうねんのな♪」

手段をえらば…くっうぅっ!
チュッ…ボクの中の狼偉のチンコが、ボクの中で、今、一番感じるところに、ちゅっと押し付けられる。

「こっちをクンッって突くと…」

あらゆる方…んっあぁっ!
クンッ…狼偉のチンコが、ぴくんと跳ねつつ、今、一番感じるところを、ナチュラにトンと突く。

パーフェ…っっっっっ!
狼偉がボクをうっとりとした顔で見つめながら、指先で、ボクの耳たぶをスリッと撫で、僕の耳の中を、くちゅっとくすぐる。

レアッ!
すごいレアッ!
ウルトラスーパーレアッ!
課金しても出ないくらいレアっ!

ブワッとする。

おっ…オペれ……ア”ッオ”ッッ
力が一瞬抜けた途端に、狼偉の腰がうねって、ずっちゅっん…と突かれる。

レオン、お前、すげぇイイ顔♪」

チュッ とか クンッじゃないんだよ!
ずっちゅっんの方だよっ!!
イイ顔ってなんだよ!!!

チュッ も クンッも…。
確かに!
タシカニ良かったケド!
耳たぶスリッなんて!!
ボクをトロンとさせたケド!!

トロンとさせといて、ずっちゅっんとか!

「うるさい だまれ ばかっ」
「やだ♪」
「なっ んっア”…オ”…ん」

狼偉の舌が、またボクの舌に絡みつき、ボクを吸い上げる。

このっっ!!!

ボクの身体に絡んだ狼偉が、ボクにぴったり絡まったまま、ぴくんぴくんぶるるるるるっって…身体を打ち震わせる。

「すげぇ!オレ…レオンに溶かされそうになってる。
 負けろって迫られてるっ!
 なぁ!れおん!もっと!!負けろってオレに負けろってやって?」

ムかつくっ!!
チョーむかつくっ!!!

さらにムカつくことに、ボクの身体の反応を、ひとつも逃さず、反応に合わせて絡み方がどんどん変わる。

レオンのレスリングシューズが、ボクのレスリングシューズと絡んだ途端、シューズ同士をスリスリと擦り合わせながら、ボクの脚や太ももを、狼偉のしなやかな足が愛撫する。

ボクはピククッと震える。

その瞬間、狼偉のギッチギチのチンコが、ちゅっ とか とん とか ずりっ とか ずちゅん とか ぐいん とか くくんっ とか ぐいっぐいっぐいんっ とか…とにかくなんかわかんない動きをして、ボクの身体が、びくんびくん と 跳ね、それを狼偉の全部で絡めとられる。

天才?
天才なの?

グレコローマンとかフリーとか。
フルーレとかエペとかサーブルとか。

このタチの悪い酔っぱらいを!

missionary positionのトーナメントに出したら!

するするするーって勝ち上がって。
きょとんとした顔でトロフィー持ってるんじゃないの?

だって、ボクが…このボクが翻弄されてる。
主導権が全然とれない。
びくんびくんとしまくって。
思わず声が出て。

天才?
天才なの?

missionary positionのの天才なの?

いや絶対出さないけど!!
絶対出させないけど!!!!!

突然ボクの身体が、絡みつく狼偉から解放されて、ぐんと折り曲げられる。
ボクの中の狼偉が、ボクの奥へと、ずにゅにゅと進む。
ボクの身体が跳ねて、跳ねるボクを狼偉が押さえつけようとする。

フォール?
のーーっ! だっ!!
のぉーーーーっ!!

肩をあげるボクの顔の真上に狼偉の顔がある…。
すぐ近くに狼偉の顔がある。
狼偉の前髪がボクの顔をくすぐる。
狼偉の顔から滴る汗が、ボクの顔にポトッポトッって落ちてくる。

ゼンゼン嫌じゃない。
すごく嬉しい。
狼偉の汗 すごく美味しい!!

前髪が垂れた狼偉…すごく…エロイ。
なんでそんなにへらっとしてるのに…。

そんなに、凛々しくて、かっこいーの?
汗びっしょりなのに涼し気なの?
すごくすごく男のいろけがあるの?

狼偉がボクの顔をぺろって舐める。
ボクのことが好きって…
ぺろっって舐める。

きれい
えろい
かっこいー
ちょーえろくて…かっこいい…いろけのある狼偉の顔。

狼偉のことが。

好きなだけに!
大好きなだけに!!
滅茶苦茶愛してるだけに!!!

むかつくっ!!
ちょーむかつくっ!!

なのに、そんなボクに!!

「おまえかわいーなー」

きゅんっきゅんっ

「おまえかわいーなー」

どきっどきっどきっ

「おまえかわいーなー」

ムカついてるのに!
オコッテルのに!!

好きっ!大好きっ!狼偉大好きっ!!!

だって…だって、ボク…狼偉に…。
「おまえかわいーなー」
なんて…

今まで一度も言われたこと。
ないのに!!
3回も!!
3回も!!!
10回でもいいくらいだけど、3回も!!

ボクをトロンとさせる顔で。
ボクを溶かしてコワス声で。
うれしそーに。
ボクをみてうっとりしながら。
コレ 狼偉のホントのコトバだって。
ハッキリわかるくらいに。

「おまえかわいーなー」

なんなのっ!なんなのっ!!なんなのっ!!!

なのに…。

「なぁレオン~ ここパンって…
 ここ パンっって…」

ボクが余韻にひたる間もなく、狼偉の腰が勢いよく打ち付けられて…。

「お”っ…お”っ」

「気持ちいい?
 なぁ?
 なぁ?なぁ?」

うっさい!
ちょーむかつく!
ホントにむかつく!!
きもちいいのがさらにムカつく!
うますぎるのが滅茶苦茶むかつく!!
狼偉のことが好きすぎてホントムカつく!!

「あっ すげっ すげっ オレ ぎゅーーってされてる。
 さっさとイけって追い詰められてる。
 すげー チンコ すげー」

ぼくをこんなに翻弄しまくって…。
ナニをノーテンキに…。

「すげーすげーうっさい!
 怒った!ボク ほんとに怒っ!「キスすんぞっ♪」 んんんっ」

ボクを押し曲げたままの状態で、狼偉がボクにキスをする。

深く深くキスをする。
めちゃくちゃ甘いキスをする。
とろりとろりとキスをする。
ボクが大好きってキスをする。
おまえかわいーなーってキスをする。

そして、パンッってされる。
パンッ パンッ って ランダムに、いつくるかわかんないくらいに。
でも、ボクのなかがキュンとして緩むの瞬間、必ずパンッてする。
おまえの全部がわかってるってパンッてする。

パンッってしてるのに。
優しくて。
とても優しい。
どーやったら…そんな…。

「ハァッハァッ ぜったい…ぜったい…」

狼偉が切なげな表情をうかべてボクを見つめる。
ドキッする色気を漂わせてボクを見つめる。

「レオン おまえん中、すげーあっちーの!
 オレのチンコ やけどしちまいそーになってんの!
 なんで?なんでそんなにあっちーの?」

内容!!
ないよう!!!

「うるさい 狼偉のだって、あつ…ちがう ボクのが熱い!すごく!」

「え?オレの熱いの?ねぇ どのくらいあちーの?
 おまえのよりあちーの?
 レオンやけどしそー?
 おれのチンコでやけどしそー?」

「んなわけあるかっ!

 ぼくのほーが熱い!すんごく熱…オ”ッ」

「こんなふーにこすったら、お前と同じくらいになれんの?
 こんなふーに?

 「オ”…ヲ”…を”っ…オ”っ」

 すげー オレいきそーになってっけど、おれ熱くなってる?
 なぁ?
 なぁ?なぁ?」

狼偉の真っすぐで、かっこよくて、エロくて…。
すんごいすんごいナマイキな!!
天然テクニシャンな天才チンコに、ボクの凹から奥まで全部を。

おまえのこと好きっ
愛してるって

ずりゅんっずりゅるん って 愛撫されて…。

ボクは、ぶるるるるって震えて…。

なのにっ

「すげっすげっ
 レオン!
 ケツでいった?
 びゅびゅって!」

もーっ
なにそのノーテンキなノリは!
わかってるけど!
わかってたけど!!

天然悪魔の所業ってわかってるケド!

ほんとにっ!
ほんとにっ!!

このやろーっ!!!

「うねうねして、やわらけーのに、ゴリゴリされて。
 イけっ イけっって!
 やべっやべっやべっやばっ!!
 くっあぁぁっ!!!」

狼偉の身体が、ぶるるるって、男らしく震えて…。

狼偉のチンコがザーメンをピュピュッって解き放つ。

あっつっ!!!
すごいあっつ!!!

あっつい狼偉の、嫉妬する程、濃くてねっとりした精子が、ボクのウネリに絡みつく。
ボクのウネリが、その熱さのエクスタシーに悶絶する。
ボクの身体も、その気持ち良さに悶絶して、びくんびくんと跳ねる。
跳ねてるのに、うねってるのに!
狼偉の滅茶苦茶濃い精子は、ボクの中でびくともしない。

「ちょっとだけ ちょっとだけ イっちまった。
 だまれって うっせーって ぎゅってやられて
 ガマンできねぇで
 オレ、おまえん中に ぴゅっって!
 でも、まだオレ勃ってる!
 おまえん中、大好きって!!
 ずっとずっとココにいてぇって!!
 すげぇ勢いで、ぴゅっってイったのに!
 オレのチンコが、おまえん中から出ていかねーって!
 もっといさせろって。
 もっともっとオレのことかまえよって。

 びきびきっって、びきびきってしてる。
 ぴゅっって出たオレのせーし。

 どこいった?
 さがさねーと!
 レオンの中に、はじめて出たオレのせーし探さねーと!

 ココか?
 ココ?

 「んっあっお”っ」

 みっっけったっ!!
 すげっ おまん中で、なんかヘバりついてる!
 お前のこと好きって!
 すげー好きってヘバりついてるっ!

 どーする?
 コレどーする?

 やっぱアレか?
 オレのビキビキしてるチンコとおまえのウネウネでっ!
 こねよーぜっ!!
 たくさんこねて!そっからっ!そっか…」

ボクにこんなことしといて…。
ボクのチンコにケツだけでビュビュッとさせといて。

もっといさせろ?
もっとかまえよ?
探さねーと?
みっけた?
コレどーする?
やっぱアレか?
捏ねようぜ?
たくさんコネようぜ?

そっから?

プツン

………。

狼偉!
キミに!

ボクをブチきれさせた!

すぺしゃるさんくすな!!!

が!

!!

狼偉!
これ…。

めっちゃくちゃ!!

大好きでしょっ!!!!
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