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どきどき☆イケメン探しの旅!!
しおりを挟む「バラリーネ、用意はできたかい?」
「えぇ、お父様」
今日はお父様の仕事の付き合いで社交パーティへ招待された。
とても豪華なお城で、お料理も美味しいらしいけど…私の気分は急降下していた。
え、なぜかって?それはもちろん…
「すまないね、今日は新刊?が発売されるところだったんだろう」
「いえ、いいのよ。気にしないで…」
よりにもよって!今日!!
大好きな作家様の新作商業BL「オレがネコなんて聞いてにゃい!」の新刊が発売されるのよ!!!
行きたかった…ア〇メイトに買いにいって同じ本買った人に片っ端から声かけて「オレネコ」の感想語り合いたかった…!!!
いや、冷静になると私不審者ね。
「さぁ、馬車に乗りなさい…出発するよ」
「ありがとう、っよいしょ…」
お父様の手を借りて、馬車に乗り込む。相変わらずドレスふりふりで動きづらいわね。コ〇ケでこの格好してくる奴がいたら死ぬわよ。
そうして馬車は、お城へと出発した。
。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°
おお…すごく綺麗なお城…!!どれくらい綺麗かっていうと「オレネコ」の主人公・ 美少女でおなじみのマリヲくんくらい。伝わりづらいな。
「すごく綺麗だわ、私どきどきしてきちゃった…」
「ははは…そんなに緊張しなくていいんだよ。さぁ、扉を開けよう」
ガチャッ
私たちがお城へ入った瞬間、周りの目が集合するのが分かった。
たぶん、服装などで家柄をはかるつもりなんだろう。
「やあ、アンドゥリア様…お元気でしたかい?」
「おお、久しぶりですね…私は元気でしたよ。 あぁ、バラリーネ、同年代の子たちと話してきたらどうだい?」
「えぇ、そうするわ。 お父様、ユーズおじ様、またね」
。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°
「御機嫌よう…私、バラリーネと申しますわ。以後、お見知り置きを」
「バラリーネ…可愛い名前だね。ボクはキドゥ。気軽にキドゥって呼んでほしいな」
「うふふ…キドゥ、よろしくね」
イケメンktkr。
ちょっと顔面偏差値高すぎて自分の顔面嫌になってくるレベルだわちょっと教会で来世の自分の顔面についてお祈りしてきたい。
「キドゥ…突然だけど、あなたって恋してる?」
「えっ。 ……してないけど、一体どうしてだい?」
「あなたの瞳、とてもきらめいている…誰か意中の相手がいるのかの思ったわ」
「いや、ううん…いないよ! だけど、バラリーネはとても可愛いから、ちょっと恋しちゃいそうだよ」
「あら、お口が上手ね…!」
照れるフリをしながら、キドゥの口をむにむにとする。
やっっっっっわらか!!!!!
えっ柔らかすぎるずっとむにむにしてたいむにむにむにむにむにむに………。
「おいキドゥ、なんだそのナリは?」
「わ…はふはへっほ(アルカレッド)! ほーひはほ(どうしたの)?」
「へっ? 誰…?ぁ、誰ですの?」
急なイケメンにお嬢様(令嬢だけど)言葉が取れそうになった、危ない危ない…。
「それが人に物を尋ねる態度か?まぁ良い、俺様はアルカレッド。そこでアホ面を晒しているキドゥとは親友だ」
「親友…薄い本が厚くなるね、そういう設定私好きだわ供給ありがとうございます(小声)」
「え? バラリーネ、なんて言ったんだい?」
「いいえ、何でもないですわ! それはそうとアルカレッド。あなた、少しネクタイが曲がっているんじゃないかしら?」
「うわ、マジかよ…。 おいキドゥ、直せ」
「も~、しょうがないなぁ…」
目の前でBL大劇場ッ!!!
あっ好きです!! 神様仏様お父様お母様、ありがとうございますッッ!!!
キドゥの金髪青眼儚げ系美少年ももちろん好きなんだけど、アルカレッドの茶髪赤眼俺様系イケメンも好きなんだよなぁ~~~もうそうやって腐女子のこと喜ばす~~~!!!
「2人とも、悪いのだけど私挨拶をしなければならなくて…また後で会いましょう」
「そうなのかい?分かった、また後で会おうね」
「じゃーな、バラリーネ」
。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°
やっぱり公爵主催のパーティだけあって、令息の他にも令嬢がいるな…挨拶してくれるのはありがたいけど私にはイケメン探しという使命が残っているんだ……っと、
「ふんぎゃ!?」
「おっと~、だいじょぶ?」
いてて…派手にぶつかっちゃった。謝ろうとして慌てて顔を上げると…
イ ケ メ ン !
ほう…アルカレッドよりもさらに明るい茶髪に黄色の瞳…これは裏ではそうとうどデカい悩みを抱えている系の陽キャに多い雰囲気ね。
「ごめんなさい、周りを見ていなくて…」
「わわ、謝んないで謝んないで~! 女の子泣かしたって親父にバレたら怒られちゃうよ~」
おっ、闇持ちか?
「あら…厳しいご家庭なのね」
「ん…あーいや、今の忘れて!なんでもないからさ~!?」
「そう?なら良いけど…そうだ、私はバラリーネと言うわ! あなたの名前は?」
「バラリーネちゃんか、よろしくね~! オレはサイツァって言うんだ」
「サイツァ…いい名前ね。お召し物もとってもカッコイイわ」
「あはは…褒めても何も出ないぞ~? …あ!そうだ、バラリーネちゃん。手、出して?」
「こうかしら?」
サイツァは何をするつもりなんだ…?手を出した状態で待機していたら、サイツァが私の手の上に何かを置いた。
「はい、プレゼント!」
「これは…イチゴキャンディ?」
「そうそう、オレいつもキャンディ持ち歩いてるんだよね~! バラリーネちゃん、今イチゴの香水つけてるでしょ?だから好きなのかな~って思って」
すごい観察眼だ…さすが闇持ち(おそらく)、人の目を伺うのに長けてるだけあるな!!
「ありがとう、嬉しいわ…家に帰ってからいただくわね」
「うん、喜んでもらえたらいいな~……あ、もうこんな時間か。つい話し込んじゃったね」
「あら、本当ね。お話が楽しくって…私他の人にも挨拶(イケメン探し)をしなければならないから、そろそろ失礼する、わ…」
!?!?!?
突然サイツァが私の手に指を絡めてきたっ!?!?
「また話そうね」
ッア゛ ーーーーーーそこで切ない顔するのは反則!!それは彼ピにでもやりなさい!!!!
「えぇ…では、失礼」
心臓に悪いイケメンだなぁ(白目)
。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°
うーん…この御屋敷とても広いし、ちょっと迷いそうだな。っていうか…
「あれ?ここどこだっけ…!?」
完全に迷ってるんじゃないか、私……!?
思わず周りをキョロキョロと見渡していると、ふいに声がかかった。
「ん? もしかしてあんた、迷子?」
「えっ?」
まさかまたイケメッ……あ、違う、女の子か。
私の目の前には、薄みどり色の長い髪の毛をツインテールにしている紫目の美少女がいた。
ドレスのシルエットがとてもゆったりとしている…珍しいな。社交パーティを侯爵令息や伯爵令息とかとの出会いの目的にする令嬢だとお腹ぎゅーーーって締めて女らしさをアピールしてくる人が多いのに。
小柄な彼女にゆるめのドレス。
なんと言うか…子供仮装パーティみたいな感じがある。多分10代後半とは思うけど…。
「ちょ、無視? カンジわるすぎ!!」
「あぁ、失礼いたしました…えぇ、私迷ってしまったみたいですの」
「ふーん、やっぱりね。ってかもうすぐでこの城の公爵と子爵が挨拶するよ。ついて来な、案内したげる」
「えっ、良いのですか?」
「ナニ、あんた公爵がたの挨拶すっぽかすつもり?さすがに失礼すぎでしょ」
「えっと、それではお言葉に甘えて…」
優しい令嬢もいるもんだな。私が今まで会ってきた令嬢って大抵イケメンに色目を使ってBLワールドを邪魔してくる悪女ばっかりだったのに。
「………今日はとてもお日柄が良いですわね」
「あぁ……そうだね」
話が続かない…!!
ぶっちゃけ同年代の友達少ないから同年代(たぶん)の女の子相手にどう話を発展させれば良いのか分からないーー!
男の子だったら趣味、恋愛、好み、etcと聞けたのに!!
「ねぇ…」
彼女が男の子だったら話も弾むのに…
「ねぇ、」
しかし彼女を責めるわけにはいかない!【せめ】だけにってか!?つっまんな!!
「アタシの話聞けよ!!!」
「へっ!?」
唐突に美少女に頭をはたかれた。痛い………。
「…あんた、名前は?」
「え、あ……コホン、私の名前はバラリーネですわ。あなたの名前は?」
「アタシはレイ」
「レイ……可愛い名前ね!」
「……ありがとう、そう言ってくれると嬉しい」
そう話をしていたら、パーティ会場へたどり着いた。
おっ、あそこにイケメンがいる……声かけたいな。
「ありがとう、助かったわ。ではまた、レイ」
「ん…じゃあね、バラリーネ」
。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°。・:+°
よし、さっそくさっきのイケメンにアタックし ………
「お集まりの皆さん、遠いところからどうもありがとう…元気ですかな?」
はっ…公爵のスピーチが始まった!!
これじゃ声かけれないな…後でにしよう。
「…………では、息子に変わるとしましょう。ほれ、エリック」
「…どうも、エリックと申します!」
はえ~美青年……。
白髪緑目キラキラ系王子様(子息様??)ってやっぱり私BL漫画に転生したんじゃないか??
そのままエリック様のスピーチは続いていったのだが…
「ぶぇっくしゅ!!!!」
!?
あ、びっくりした…アルカレッドのくしゃみか。
「ちょっと、アルカレッド…スピーチ中は静かにしないと。ほら、鼻かんで」
「チーーーン……おう、ありがと」
はぇ…BL劇場だぁ……
っと、危ない! ヨダレが垂れるところだった、もし誰かにこのマヌケ面みられたら……はっ!?
「……………………」
エリック様が、瞳孔かっぴらいて2人をみている!?
これは…………まさか!!!
(つづく)
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