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私の母
【二】泣き声
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私にお金がかかる。母はそう言って玄関を閉めた。意味がわからない。私がなにか悪いことをしたのか、それとも母に何かあったのか悩みながらもピアノ教室に向かった。
ピアノの教室が終わった後すぐに家へと帰る。謝らなきゃいけないと思い走って帰った。玄関に着いてドアを開けると泣き声が聞こえた。トイレで母が叫ぶように泣いている。どうしたのかと尋ねても何も言わず少しこちらを見て続けて泣き叫んだ。
ただ事ではないと思いほかの部屋に行くと、そこには父がいた。父は「大丈夫だから部屋に戻れ。…すまんの。」と言った。テーブルにはお金が見えた。
少しすると母が戻って来て「お父さんのせいでお金が無いんよ…ごめんね。」と目を真っ赤にして言った。この言葉が凄く重く聞こえたのか大人になった今でも覚えている。
それからこの家にはお金が無いと思い貯金をするようになった。祖母から貰っていたお小遣いも全て貯金箱の中に入れるようになった。
ピアノの教室が終わった後すぐに家へと帰る。謝らなきゃいけないと思い走って帰った。玄関に着いてドアを開けると泣き声が聞こえた。トイレで母が叫ぶように泣いている。どうしたのかと尋ねても何も言わず少しこちらを見て続けて泣き叫んだ。
ただ事ではないと思いほかの部屋に行くと、そこには父がいた。父は「大丈夫だから部屋に戻れ。…すまんの。」と言った。テーブルにはお金が見えた。
少しすると母が戻って来て「お父さんのせいでお金が無いんよ…ごめんね。」と目を真っ赤にして言った。この言葉が凄く重く聞こえたのか大人になった今でも覚えている。
それからこの家にはお金が無いと思い貯金をするようになった。祖母から貰っていたお小遣いも全て貯金箱の中に入れるようになった。
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