昼、侯爵令嬢 夜、暗殺者

とうもろこし

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19 貴族令嬢らしく

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 闇ギルドからの刺客である星持ちの殺し屋を殺害してから二日が経過した。

 星持ちと遭遇した日の翌日もガーベラはスラムを徘徊したが、ヨルンらしき姿は見えず。死体を添えたメッセージを増やして屋敷に戻っただけとなってしまう。

 結局は学園で授業が始まる日まで収獲は得られず、ガーベラはモヤモヤとした気持ちを抱えながら学園へと通う事になってしまった。

 入学式同様、学園入り口で馬車を降りるとモナに「行ってらっしゃいませ」と見送られる。

 敷地中央に建てられた校舎を目指しながら歩いていると、同じ時間帯に学園へやって来た貴族令嬢達から声を掛けられた。

「ガーベラ様。おはようございます」

 学園生活において挨拶というのは基本中の基本だろう。家の格が上だろうが下だろうが、人間社会において挨拶は重要なコミュニケーションである。

 故にガーベラだって挨拶を返す。そうするのは常識であるとモナやセバスチャンから教育されているからだ。

「あ、ええ。おはようございますわ。本日もファッキン良いお天気ですわね」

「ふぁ、ふぁっき……?」

 ガーベラは失敗してしまった。なんと口からFワードが発せられてしまったのである。

 連日の暗殺者活動による寝不足、成果を得られない事から沸く焦り、次の一手はどうするかと案じていたタイミング……それらが重なったが故の失敗。

 ただ、この世界に生きる貴族令嬢――どころか、全人類がFワードなど理解できるはずもない。

「さ、最近は異国の言葉を勉強しておりまして。つい口に出てしまいましたわ。おほほ……」

「まぁ! ガーベラ様は勉強家ですのね!」

 本人的には苦しい言い訳で事なきを得たガーベラは、感心する令嬢に対して引き攣るような笑みを浮かべた。

「ああ、申し遅れました。私、アディルデン侯爵家の長女。名をソフィアと申します」

 よろしくお願いします、と挨拶してきたのは同じ侯爵位を持つ家の令嬢であった。

 銀色の髪が太陽の光に当たってとても綺麗だ。朝なのにも拘らず、キラキラと光り輝く星のよう。それに装いも他の令嬢達のように体型を隠す物ではなく、ガーベラに近い群青色の薄くて軽いドレスを着用していた。

 顔立ちもキリリとしていて、可愛い系よりも美人系といった感じだろうか。美人なガーベラと揃って歩くと、周囲にいた男子達が思わず顔を向けて見惚れてしまうほどの組み合わせである。

「ところで、ガーベラ様は入学式の際にクリストファー様から誘われておりましたが……」

 ソフィアはガーベラの顔を窺うように問う。婚約相手を探しに学園へ入学して来た令嬢達にとって、これほどホットな話題もなかろう。どうにか真相が聞きたいといった雰囲気だ。

「ああ、八年前の事件についてお話をしただけですわ」

 この質問に対して、ガーベラは既に予習済みである。モナやセバスチャンから「令嬢が聞いてくるだろう」と既に言われており、その際は「手の甲にキスされた件は黙っておいた方が良い」とアドバイスを受けている。

 そのアドバイス通り実践すると、ソフィアは戸惑いと焦りを混ぜ合わせた表情を浮かべる。

「言いにくい事を……。申し訳ありません……」

 八年前の事件――ガーベラの両親が死亡した事件であると察したソフィアはガーベラの心情を察して謝罪する。

「いえ。もう過ぎた事ですから」

 ガーベラも気を遣わぬよう笑顔を浮かべて返し、少しだけ微妙な空気となるが歩く速度は互いに変わらなかった。

「ああ、そうですわ! 今日から授業はどうなるのでしょう? 少し不安ですわ」

 漂う空気に耐えられなくなったか、それともガーベラを気遣ってか、ソフィアは話題を変えてお喋りを再開。

 その後も挨拶をしてきてくれたソフィアと共に「○○家の○○さんはダンスがお上手で」「○○家は文官と武官、どちらに進むのでしょう?」などと、貴族令嬢らしいトークを繰り広げながら校舎まで向かう。

 校舎の入り口を潜ったところで、ソフィアは別の令嬢に呼ばれてガーベラの元を離れて行ったのだが……。

「お話してしまいましたわ」

 ガーベラは普通の貴族令嬢らしい行動をしてしまった、と自分に感心した。

 傍から見れば、ソフィアが一方的に喋って、ガーベラは「そうですわね」と相槌を打っていただけなのだが、同年代の同性と初めて会話した彼女としては「やったぜ」と喜ぶような状況だったようだ。

 ややご機嫌な様子のガーベラは入り口付近にいた案内人の言葉通りに講義室へ向かう。講義室の入り口に待機していたメイドから自分の座席を聞くと、ガーベラの席は前から二列目の窓際席。

 講義室は奥に進むにつれて一段ずつ高くなっていくデザインになっており、ガーベラが入室すると既にほとんどの生徒達が席に着いていた。

 窓際の階段を登って自分の席に顔を向けると、ニコニコと笑顔を浮かべながら彼女に顔を向ける人物がいた。

「やぁ。おはよう、ガーベラ嬢」

 ガーベラが席に着くなり早速声を掛けて来たのは、なんとクリストファーだった。彼の右隣りにはリグル、その更に隣にはアダムといった席順である。

「おはようございます、殿下」

 微笑みながら朝の挨拶をしてきたクリストファーにガーベラは頭を下げながら挨拶を返す。学園に通う王子に対し、同じ生徒として返す挨拶としては十分だろう。

「……それだけかい?」

「……? それだけ、とは?」

 まだニコニコ笑顔で言うクリストファーだったが、ガーベラは真顔で問う。本当に意味が分からないようだ。

「もっと、こう、私と話したい事はないのかい?」

 まだまだニコニコ笑顔で問うクリストファーだったが、傍から見れば若干ながら意地になっているようにも見える。

「……? 特にありませんが」

 しかし、ガーベラはちょこんと首を傾げるだけだ。同性との会話は「普通の貴族令嬢らしい」という認識になるようだが、同年代の男性と話す内容については特に浮かばない様子。

 これは彼女が「普通の貴族令嬢らしい生活」は求めているが、恋やら愛はまだ不要と思っているからだろう。だからこそ、他の令嬢のように「王子の隣の席になったからチャンス! これを機に王子の好みを――」などという考えが浮かばない。

 そもそも、後者の考えの方が同年代の貴族令嬢らしい考えなのだが……。これは彼女の恋愛における認識が非常に曖昧かつ、何より「自分発」である事に起因している。

 彼女にとって恋愛の始まりとは、あくまでも「自分が誰かに惚れてから」がスタートなのだろう。

 仮にガーベラが『○○さんスキー』と意中の相手を見つけたとしよう。彼女はちゅきちゅきビームを送りながら、毎日相手の事を想い続ける。

 すると、意中の相手が『ハハー。ボクモサー』と言ってくれる。因みに、この『ボクモサー』までの間にあるであろう恋愛の駆け引き等は全く考えられていない。自分が好きになれば相手も想ってくれる、程度のクソ甘な認識である。

 ボクモサー以降、想いが通じ合った二人は婚姻・結婚を果たし、共に暮らし始めると勝手に子供が出来る……くらいの知識しかない。

 これが「自分発」の理由。惚れた相手以外は有象無象としか思わない。ある意味、超一途な女性と言えるだろう。

 しかし、彼女の恋愛は相手がサイキッカーかサイコメトリーあたりの能力者じゃないと成立しないクソ仕様なのであるッ!!! 

 結婚は女性の幸せ、と言っておきながらも、ビルワース家に仕える使用人達――主にモナによる偏見と超箱入り溺愛恋愛教育の結果がコレだッ!!!

「そ、そうか」

「……?」

 よって、特別なリアクションを返してもらえないクリストファーは諦めて前を向いた。そのリアクションにガーベラはますます首を傾げる。

 ただ、横で一部始終を見ていたリグルは机に突っ伏して体を痙攣させるように震わせていた。過呼吸になりそうなほどの笑いを抑えるのに必死のようだ。


-----


 王立学園の授業は午前中に基礎学習、午後が専門学習となっている。

 午前中の基礎学習は貴族としてのマナーや社交に関する授業、王国の歴史と政治学が授業が主な内容だ。これらのカリキュラムが日ごとに変わってくる。

 王立学園は「好きに学べ」が理念であるが、これら午前カリキュラムだけは全生徒共通で学ぶ必須学習とされている。

 午後からの授業は個人が望む選択制の授業となり、これこそが学園の理念を象徴とするようなシステムであるが、これにはちゃんとした理由がある。

 それは貴族の家は各家毎に目指すものが違うからだ。

 例えば、代々騎士を輩出する武官であれば子を騎士に育てたいと思うだろう。文官であれば王城に存在する各省へ送り込みたいと思うはずだ。商売をしている家であれば経済を学ばせたいと思うし、地方貴族で食糧生産の任を王より任命されていれば農業の知識を学びたいと思う。
 
 こういった各家の思惑があるわけで、学園側が生徒達を纏めて統一教育を施すというのが不可能に近い。それに商家でもないのに経済を学ばせるな、などとクレームが入るのも怖い。

 よって、貴族社会で使う基本的な事以外の内容は生徒(家)の自主性に任せているというのが大半の理由だ。

 本日は初日ともあって、午前授業を終えた後は選択学習の希望調査だけで終了となった。

 ガーベラは今日こそ、学園の敷地内を周って見学しようと決めていた。それ故に、昼は屋敷で摂るのではなく学園のカフェで摂る事に。

 カフェで提供されていたシチューとパン、学園内で採れた野菜を使ったサラダを堪能し、食後の紅茶を楽しんでいると――

「あ、ガーベラ様。ガーベラ様も室内運動場へ向かうのですか?」

「え? 運動場ですか?」

 朝の挨拶をしてくれたソフィアが友人二人を連れて、食事を終えたガーベラに声を掛けてきた。彼女は運動場へ向かって当然、といった口ぶりであるが、ガーベラは一体何の事か分からない。

「上級生が春の剣術大会に向けて特訓しているそうで、その中に殿下達も混じるそうですのよ!」

 きゃあきゃあと盛り上がる令嬢達。実にミーハーな三人組だ。しかし、彼女達の話ではほとんどの令嬢がクリストファー達を目当てに運動場へ向かっているそうで。

「アダム様の魔法も見られると聞きましたわ!」

「魔法……」

 それは少し興味がある、とガーベラは顔を上げた。魔法が使える人間はごく僅か、ガーベラは残念ながら使えない。生まれてから一度も魔法を見た事が無いし、ここで見ておくのも夜の行動に役立つかもと小さく頷いた。

「魔法は見てみたいですわね」

「では、一緒に参りましょう!」

 ソフィア率いる令嬢達と共に敷地内東側に建てられた屋内運動場へ向かう。彼女達は運動場の二階にある観覧席に向かうと、そこには既に男子目当ての令嬢達がたくさんいた。

 彼女等に混じって開いている席に腰を下ろすガーベラ達。周囲を観察すれば、見に来ている令嬢は新入学生だけじゃないようだ。上級生や最上級生も入り混じりながら、皆が黄色い声援を送って熱を上げていた。

「あ、ガーベラ様! 間に合ったみたいですわよ!」

 一人の令嬢が運動場の端っこを指差した。その方向に顔を向ければ、木製の案山子に向かって右手を向けるアダムが見える。

 アダムは複数の教員や白いローブを身に着けた宮廷魔法使いに見守られながら、目を瞑って何かを唱えているようだ。やがて魔法発動の準備が終わったようで、彼が伸ばす腕の先に緑色の光が満ちる。

 緑色の光がカッと強く光ると、光が半月状になって案山子に飛んでいった。次の瞬間には案山子が半ばから横一文字に切断され、上部が地面へと落ちていく。

「あれが魔法……」

 足を組みながら座るガーベラは、ふとももに肘を置きながら手で口元を隠して小さく呟く。

 初めて見る魔法に、ガーベラはただただ驚いた。何もない空間から光が生まれ、それでいて木製の案山子をちょん切るほどの威力がある魔法に。

 無い物ねだりをしてもしょうがないのは分かっているが、自分が使えればどれだけ役立つことか。手で口元を隠すガーベラは才能の有無を呪うように奥歯を噛み締める。今の彼女にはアダムの才能が何よりも羨ましく見えるのだろう。

「ガーベラ様はアダム様推しですか?」

「へ? え? お、推し?」

 ふいに名も知らぬ令嬢に声を掛けられ、パッと口元から手を放しながらも聞き返す。なんでも、クリストファーを始めとする三人組にはそれぞれのファンクラブ的なものがあるのだとか。

 純粋にイケメン王子様好きな令嬢、クール系細マッチョ男子好きな令嬢、童顔美男子好きな令嬢、とそれぞれの好みで「推し」があるそうだ。

「私は断然、殿下!」

「私はリグル様! クールな表情で壁ドンされたいですわぁ!」

 などと、語り出すソフィア達。すると、もう一人の令嬢が運動場に向かって指差す。

「殿下とリグル様だわ!」

 そう言った通り、運動場の中央にはクリストファーとリグルが木剣を持って現れた。二人が向き合って剣を構えた瞬間、見学中の令嬢達は絶頂する勢いでヒートアップ。千切れんばかりに腕を振り、喉が爆裂する勢いで黄色い声援を飛ばしまくる。

 二人に送られる声援は五分五分か。声援を浴びるクリストファーは令嬢達に手を振りながら愛想を振りまき、リグルは全く聞いていないとばかりに集中している。

「ん?」

 ガーベラは足を組んだまま二人に顔を向けていたのが、クリストファーと目が合ったように思えた。ただ、彼はすぐにリグルに顔を向けると真剣な表情で剣を構える。

「はじめィッ!」

 剣術を教える教員が大声でスタートの合図を出すと、二人は揃って駆け出した。クリストファーは上段から、リグルは中段から木剣を振って鍔迫り合いが始まる。

 その後も「カン、カン」と木剣特有の音が鳴り続け、両者一歩も退かずに打ち合い。令嬢達が手に汗握りながら二人の模擬戦を見つめる中、ガーベラは足を組んで再び口元を手で隠したまま――

「雑魚ね」

 二人の評価を端的に呟く。

 雑魚だ。どう見ても雑魚である。自分であれば五秒と掛からず首を切り裂ける、と確信があった。  

 王子であるクリストファーは……王子の身分にしては剣が振るえている部類だろうか。ガーベラからしてみれば読みが甘すぎるし、行動が直線すぎだ。

 辛うじてマシなのはリグルの方。騎士団長の息子であり、正規の騎士としても資格を持つ彼は基本は出来上がっているものの、それでも駆け引きが甘すぎる。ただ、こちらは相手が王子とあって手加減しているかもしれない。

 しかし、総じてどちらもガーベラの足元にも及ばないのは確かだ。

「見るだけ無駄ね……」

 他にも模擬戦をしている男子がいるが、どれもお遊戯会レベル。真剣勝負、命のやり取りを経験した事が無いヒヨッコ共などこの程度だろう。

 収獲は魔法を見れただけ。ため息を吐いていると、クリストファー達の模擬戦が終わったようだ。結果はクリストファーの剣を弾き飛ばしたリグルの勝利。まぁ、この結果は当然かもしれない。

「ああ、私、迎えの時間ですわ。お先に失礼しますわね」

 これ以上は見るだけ無駄、と評したガーベラは誘ってくれたソフィア達に別れを告げると早足で運動場を去っていく。


-----


 早足で去って行くガーベラに顔を向けているのはクリストファー。彼は剣を弾かれた衝撃で痺れた手をプラプラと振りながら、顔だけで彼女を追っていた。

「珍しいじゃないか。本気になるなんて」

 彼が顔を向ける先を確認すると、リグルは木剣を肩に担ぎながら言った。 

「まさか、本当に惚れたのか?」

「だから……。どうしてそうなる」

 そう言って首を振るクリストファー。だが、リグルの目には首を振り終わってからも、ガーベラが出て行った入り口に顔を向ける親友の姿が映っていた。

「俺なりに彼女を数日観察した結果からだ。ガーベラ嬢のような女性は好みだろう? 彼女、シンシア様に雰囲気が似ているじゃないか」

 リグルの言葉にクリストファーはピクリと肩を震わせた。

 シンシアという女性は、彼の兄――第一王子の妃の名だ。兄の幼馴染であり、弟であるクリストファーも幼少期の頃から付き合いのある女性である。

 リグルが言いたいのは「初恋の女性に似ている」と言いたいのだろう。 

「前にも言ったろう。彼女がどちら側なのか、確かめる義務が私にはある」

 だが、本人は否定する。 

 金の髪をかき上げながら、弾き飛ばされた木剣を回収するクリストファーは親友のリグルへ顔を一度も向けずに言った。

「似ているかどうかは否定しないのか」

 彼の言葉を聞いたリグルは「やれやれ」と首を振る。

「城が騒ぎ出す行為だけは止めてくれよ。特に前のカフェでの時みたいなヤツはな。いくら身を削って真偽を確かめると言い訳しても、そうは思ってくれない輩だって多いんだからな」

 顔を向けない親友の言葉を一先ずは信じる事にしたようだ。ただ、前と同じく苦言はセットとなったが。

「分かっているさ」

 そう言って、木剣を片付けに歩き出すクリストファー。運動場の端に向かいながら――

「ガーベラ、か」

 美しい赤い髪を持つ令嬢の姿を脳裏に浮かべるように、彼は小さく彼女の名を口にした。
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