婚約破棄されたので全員殺しますわよ ~素敵な結婚を夢見る最強の淑女、2度目の人生~

とうもろこし

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本編

121 魔女の世界創造

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 始まりの魔女、ヴァイオレット。

 今の彼女を知る者は世界を裏で牛耳る組織の長であると言うだろう。

 出身地、歳、本名。彼女の全てを知る者は限られている。いや、1人しかいないと言うべきか。

 ただ、確実な事を挙げるとすれば彼女は『人』である。その1点だけは確かだ。

 彼女が『人』であるならば、彼女にも父と母がいたはずだ。

 化け物のように闇から産まれたわけでもなく、魔女として世界創造の日から生きているわけじゃない。

 魔女の歴史を紐解くのであれば、まずは彼女の運命がどう動いていったかを語るべきだろう。

 彼女が魔女となるまで、その発端となったのは彼女が15歳の頃である。

 ヴァイオレットは元々ただの村娘だった。住んでいた場所は帝国の田舎、総勢100人にも満たぬ小さな村に生まれた少女。

 家族は父と母、そして弟が1人。

 これだけ聞けば何の変哲も無く、平凡で、普通の家族構成。

 ただ、この普通の家族が崩壊したきっかけは当時の帝国に生まれた思想が原因だった。

 当時の帝国にはまだ転生者の発見や異世界技術による国内発展の兆しなど全く無く、帝国の領土もかなり小さな状況であった。

 時の皇帝は皇帝の座に就く前、軍人として武功を挙げた男であった。

 彼は前皇帝である父が病気で倒れ、新しい皇帝として君臨すると領土拡大の為に他国侵略を軸に国内貴族を纏め上げた。

 彼の掲げる計画はとてもシンプルだ。

 敵を倒し、侵略して奪う。 

 たったこれだけ。本人が脳筋で学が無かった、というのもあるが。

 しかし、この計画は上手くいってしまった。

 最初に相手をしたのが同規模の小国だったというのもあるが、戦の才能だけは素晴らしかった皇帝の作戦通りに事を進めると帝国は大勝したのだ。

 新しい皇帝を『学無し』と疑っていた者は「戦の神だ」と改めた。反対勢力は発言力を増した皇帝派に負けて規模が小さくなった。

 その後も次々に国を飲み込み、帝国は小国から中堅国家にまでのし上がった。

 この時、皇帝は言ったのだ。

「力が全て。力ある者が捻じ伏せる。それが正義である」

 力こそ、全て。

 軍事力拡大を進めていく帝国には、同時に偏った思想が生まれ始めた。

 それが男尊女卑。
 
 帝国では力が全て。戦争に勝つ為には軍人が必要だ。軍人として最も輝けるのは男である。

 故に男は優遇され、権力が増していく。力の弱い女は見下され、次第に物のように扱われた。

 例え貴族家の女子でも女は女。庶民の女なんぞ、それはもう酷い扱いだった。

 貧乏な家庭に生まれた女性は娼婦となるのを強要され、人生を謳歌する軍人達のオモチャにされてしまう。

 娼館で殺人紛い、殺人が起きてしまったとしても……。領土拡大の為に必要な軍人は法に裁かれる事すらなかった。

 こうして帝国に生まれる女性にとって暗黒の時代が始まったのだが、この時代に華の10代を過ごしていたヴァイオレットも例外じゃない。

 ヴァイオレットが住んでいた村が不作となってしまうと、彼女は不作の補填、口減らし……理由は多くあったが、彼女は帝都へ売られる事となった。

 いきなり彼女が売られるのは不自然だろうか? といっても、彼女は『女』だ。

 それも絶世の美女。当時から彼女は田舎にいるのは不釣り合い、と言われるほどの美女だった。

 特にこの時、帝国では軍人による娼婦へのストレス発散が多発していて帝都の娼館に人員が足りなかった、という要因もあったが。

「美しい女は高く売れる」

 不作の補填を埋めるべく村を訪れた代官は彼女を売りに出す事を勧める。

 ヴァイオレットの両親は悩みもせずに彼女を売った。

 家族は『男』である弟の方を重宝したのだ。田舎にいても宝の持ち腐れのような彼女よりも、弟が成長すれば当時、一番の高給取りとして名高い軍人になれる可能性があったからだ。

 長期的な実入りと美しいだけの娘。天秤に掛けて、男である弟を選んだだけ。

 彼女は帝都の娼館に売られた。これが全てであり、彼女の人生にとってターニングポイントと言うべき出来事であった。


-----


 帝都にある娼館を統括する組合に引き渡されたヴァイオレットは、組合が経営するボロ宿で1週間の待機を命じられた。

 どの女性をどこの娼館に送るか。バランスを見極めるべく組合で話し合いが始まったからだ。

 着の身着のまま売られたヴァイオレットはボロ宿で僅かな食事を与えられながら運命の時を待つだけ。

 生娘だった彼女はこの後、娼婦となって男の慰め物として終わる一生が待っている。当時の彼女はそう思っていただろう。

 しかし、ここで彼女は運命的な出会いを果たした。

「貴女、名前は?」

「……マリィ」

 ヴァイオレットとは別の地方から連れて来られ、同部屋となった女性――マリィとの出会い。

 浮浪者のような泥と汗で汚れた体。穴だらけでボロボロの服。人を警戒する目付き。

 マリィは満足に食えていなかったのか、体は貧相でとてもじゃないが娼婦には向かない。ただ、性別が女性で若いからと間に合わせで連れて来られたのは確実だった。

 人生に絶望したような表情で、部屋の隅っこで己の体を抱きしめながら小さくなるマリィ。

「食べた方がいいよ」

 そんな彼女にヴァイオレットはコミュニケーションを図った。

 同部屋になった事の最低限の義務感、彼女の姿を見兼ねた同情の心、自分が迎えるであろう未来の不安を少しでも和らげるため……。

 最初の頃、ヴァイオレットが抱いていた感情はあまり良いものじゃなかったと言える。

 同部屋になったマリィと話せば、自分の心を染める絶望感が薄れるかもと期待して。

 彼女と同じ気持ちを共有することで連帯感を抱き、不幸になるのは1人じゃない。

 先にある絶望的な未来へ向かうにしても、同じ境遇で同じ悲劇に遭う人物と共に手を繋いで行けば恐怖が薄まるかもしれない。

 そういった、道連れを探すような感情に近かった。

「私のもあげるわ」

 マリィとの共同生活はヴァイオレットの一方的なコミュニケーションから始まったものの、ヴァイオレットの感情は狙い通り穏やかになっていった。

 ただ、ヴァイオレットの抱いていた感情は次第に姉妹への愛のようなモノへと変わっていく。

 無口でみすぼらしいマリィであったが、声には美しさがあって意思はとても筋の通ったハッキリと口にするものであった。

 時より見せる笑顔は可愛く、小奇麗になればヴァイオレットにも負けない美貌があるように思えた。

 夜寝る時は決まって何かを小声で呟きながら涙を流す。ヴァイオレットが「大丈夫?」と問えば強がって大丈夫と一言返すだけ。

 意外と食い意地が張っていて、自分が完食した後でヴァイオレットがまだ食事を終えていないと羨ましそうな目を向ける。

 パンを半分ちぎって渡せば、一瞬だけ嬉しそうに笑う顔を見るのが彼女にとっての楽しみになっていた。

「貴女、猫みたいね」

「なにそれ」

 その変化は閉じられた環境で共にいるからだろうか。それとも家族に裏切られても尚、家族愛を欲していたからか。

 2人の仲は1週間にも満たぬ間に深まっていく。

 しかし、ボロ宿に押し込められて1週間後、遂に事件が起きた。

 調子に乗った帝国軍人がボロ宿を訪れ、娼婦になる前の生娘を弄ぼうとやって来たのだ。

 こんなふざけた事が許さるか、と疑問に思うかもしれないが、当時の帝国軍人はならず者と呼ばれてもおかしくない程の傍若無人な振舞いをしていた。

 女性に対してこのような勝手をしても戦線で命を懸け、国土を拡大させる為の軍人が優遇される時代だったのだ。

 ともあれ、運悪く軍人達が扉を開けたのはヴァイオレットとマリィのいる部屋だった。

 ニタニタと笑う軍人達はヴァイオレットとマリィを見比べて……。

「こっちの女はダメだ。こっちのボロ女だったら殺しても文句言われねえだろ」

 美女であるヴァイオレットには手を出すな、と言った。

 理由としてはヴァイオレットは目玉商品として売り出される可能性が高く、既に組合が目を付けていると判断されたからだ。

 多くの男を虜にして金を落とさせるであろうヴァイオレットに手を出せば、例え軍人であっても組合から出入り禁止を言い渡される可能性があった。

 特に娼館の組合には貴族家が多く出資している事もあって、後ろ盾も強烈という事実もあったからだ。

 よって、ボロボロの見た目で貧相なマリィならば文句は言われまい。そう判断したようだ。  

 軍人達はマリィの腕を引っ張ってベッドに押し倒す。泣き叫ぶ彼女の口を塞ぎ、今にも行為に及ぼうとしたが……。

「待って。私が代わるわ。軍人様もその方が良いでしょう?」

 ヴァイオレットがマリィの代わりに身を差し出す、と言い出した。

 彼女の体は震えていたが、服の裾を強く握りしめて気丈に振舞った。背筋を伸ばし、胸を張って、何の問題も無いと言わんばかりに。

「私が軍人様を誘惑して誘った。そう言えば皆さんはお咎めないはずだわ」

 顔を見合わせた軍人達の顔が悪魔のような笑みを浮かべて、マリィをベッドの脇に押し出すと今度はヴァイオレットへ群がった。

 ヴァイオレットにとって地獄のような時間だったが、気持ち悪さを必死に抑えながら笑顔を振り撒いて演技を続けた。

 ただ、後に彼女が帝都イチの娼婦として、男を虜にする話術と技の才能を開花させるきっかけとなったのも事実。

 笑顔の下に殺意を隠し、いつか全員を殺してやろうとの想いと共に、彼女が生き残る為の武器を獲得した瞬間でもあった。

 事が終わり、朝を迎えて。

 軍人達が去って行ったあと、マリィはベッドの上に寝そべるヴァイオレットの手を泣きながら握った。

「どうして?」

 どうして身代わりになってくれたのかと問う。

 すると、ヴァイオレットは――弱々しく笑って告げる。

「貴女の事、猫じゃなくて妹みたいに思っているから」

 彼女はマリィの手を握り返す。この瞬間から2人は本物の姉妹となった。


-----


 その後、ヴァイオレットは帝都にある娼館へ振り分けられた。

 マリィは娼婦に向かぬと判断されたがヴァイオレットが彼女の分も仕事をするから共に過ごさせてくれ、と地面に額を擦り付けながら必死に懇願した。

 その甲斐あってか、マリィはヴァイオレットの世話係のようなポジションに収まった。

 昼夜問わず、ヴァイオレットは客に抱かれる。僅かな空き時間に部屋へ戻り、マリィが彼女の世話をする。

 そんな日々が続き、彼女達は同期の女性達が軍人に弄ばれて殺されていくのも珍しくない中で生き残り続けた。

 生き残り続けられた理由はヴァイオレットにあるだろう。

 男を虜にするような話術と必死に磨いたテクニック。最初は中堅の娼館に振り分けられたヴァイオレットだったが、次第に娼婦として名を上げると高級娼館へと移動になった。

 ただ、彼女は1年、また1年と過ごしていく毎に不安を積み重ねていく。

 その理由は歳を取る事。

 娼婦としてやっていける時間は短い。今はまだ10代であるが、20の後半にもなれば例え技術があっても所属する娼館のランクは下へと堕ちていくのが現実だった。

 墜ちて、堕ちて、堕ちて。果てはあの世であるのは確実である。

 30まで生きられれば御の字。それくらい、当時の帝国は女性に厳しい。

「私はそのうち殺されるわ。その前にマリィだけでも逃げてほしい」

 ある日、ヴァイオレットは仕事を終えた深夜にポロリとそう零した。

 泣きながら縋りついて来る彼女を見て、マリィは遂に自分の秘密を明かした。

「私はね。別の世界で生きていた記憶があるの。その時に培った技術もある」

 彼女は前世で何をしてきたか、何を得たのか、何を持っているのか、全てを明かす。

 そして、共に死んでも良いとヴァイオレットを抱きしめた。

「何で私達だけこんな辛い想いをしなきゃいけないの?」

 全てを明かしたあと、全てを聞いたあと、ヴァイオレットはベッドの上でマリィと抱き合いながら独り言のように呟く。

 今自分達が置かれている現状への純粋な感想・感情だったのだろう。

 あまりにも理不尽な世界、あまりにも辛い現実。

「どうして?」

 どうして? どうしてこうなった? 原因は? 何がいけない?

 2人で考えていくうちに、2人の抱く感情は――闇へと堕ちる。

「男が優位に立つのは許せない。勝手にされるのは許せない」

「国がおかしい。こんな世界、間違っている」

 2人の感情は自然落下するように、どんどんと堕ちていく。

 やがて、辿り着いた答えは――

「全部作り直せば良いわ。私達の手で、理想の世界を作ればいい」

 こうして、彼女達は毎晩のように語り合った。理想ほ世界を創造する為の手段を。


-----


 まず最初に行動を起こしたのはヴァイオレットだった。

 所属する高級娼館の客層は貴族の男が多く、金も権力も持つ男ばかり。

 彼等を利用して、己の立場を盤石にせねばならぬと考えた彼女は娼館のトップだった女を陥れて排除した。

 今度はナンバーワンの実力と名声を得ていたヴァイオレットがその地位を頂く。

 そして、権力を持つ貴族の相手をしながら内部の情報を収集していく。

 特に効果が抜群だったのは貴族間同士の感情だ。

 アイツが憎い、アイツが邪魔、アイツがこんな悪だくみをしていた、私はこうしてのし上がった。

 ベッドの上で上機嫌になった貴族達はペラペラと勝手にしゃべってくれる。

 その情報を敵の耳元で囁けば……。数日後には帝都の中心にある広場に貴族の首が転がっている。

 なんと簡単な事か。なんて単純なんだ。

 ヴァイオレットは笑いが止まらなかった。

 最終的には皇帝と親密な関係にある貴族を自分の盾として引き込み、帝都の裏側での地位を確立していく。

 ヴァイオレットが貴族達の秘密をほぼ全て掌握した頃、後ろ盾となっていた貴族を通してマリィの売り込みを開始した。

 当時の帝国はまだ中堅国家の枠を出ておらず、大国として成り上がるには決め手に欠けるといった状況だった。

 その事実を知ったヴァイオレットはまさに今だと思っただろう。

 マリィの持つ技術の一部を見せつけ、皇帝が必死になって行っている領土拡大に有益であると示す。

 同時に異世界の技術を持つ者が存在する事を帝国上層部の一部に知らしめたのだ。

 事実を知った帝国上層部の貴族はマリィに問う。

 何が出来る? と。

「寿命を延ばす薬を作れる。軍にも有益な武器を作れる」

 前者は欲深い貴族達の心をくすぐり、後者は国の行く末に見える未来を明るく照らした。

 こうしてヴァイオレットとマリィは密かに帝国上層部に保護されるようになり、後にマギアクラフトと呼ばれる組織の発端となるの一員となる。

 裏から皇帝すらも操る組織の内部に食い込んだ後、貴族達に優秀さをアピールしながら裏で操り続けた。

 エリクサーの試作品を開発した頃、正規品は自分達が摂取して。粗悪品を貴族達に提供する。

 自分達は歳を取らぬ不老となり、ヴァイオレットの不安だった美の喪失も食い止めた。

 同時に粗悪品を飲まされた会の貴族達は彼女達の力無くては延命できなくなり、命を握られる。

 帝国が繁栄していく一方で帝国の暗部だった秘密の会に所属する貴族達は、彼女達無しでは生きられなくなってしまった。

 帝国貴族の情報と命さえも操る美女。

 何年経っても衰えぬ美貌、邪魔者は容赦無く蹴落とす狡猾さ。彼女を恐れる帝国貴族達は、ヴァイオレットを魔女と呼び始めた。

「やってみれば、とても簡単だったわね。男なんて……やっぱり汚らわしいだけの無能揃いだわ」

 手に入れた帝国イチの娼館『魔女の館』にある豪華なオーナールームで、ヴァイオレットとマリィはベッドの上で裸のまま抱き合いながらそう呟いた。

 もう過去に抱いていた不安は感じない。過去に抱いていた男への恐怖なんぞ感じない。

「私達の邪魔をする者は全員殺して、理想の世界を作りましょう?」

「うん。私達が幸せになれる世界を作ろう」

 2人が幸せになれる世界。愛し合う2人が永遠に暮らせる世界。それは2人の魔女が頂点に君臨して、他の有象無象は這い蹲る世界の創造。

 何の不安も感じず、ただひらすらに幸せだけを享受する。汚らわしい汚物が目に入らぬ、真っ白でとても綺麗な世界。

 何者にも邪魔されず、誰も立ち入れぬ神聖な世界、2人が番となって2人の結晶を未来永劫残る世界を。

 そう囁き合うと2人は唇を重ねた。

 この時から70年後、彼女達はベインスを筆頭とした男達を駒として。現在のマギアクラフトを結成する。
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