帝国特務隊 : クビになった帝国軍人と道具扱いの第四皇女

とうもろこし

文字の大きさ
4 / 42
1章

4 捜査対象とマグナム

しおりを挟む

 クビになり、第四皇女にスカウトされた翌日。

 本来であれば昨日で見納めだったはずの軍服に袖を通したロイドは、再び城の敷地内にある第四皇女が住む屋敷へ赴いた。

 というよりは、昨日の別れ際に来いと命令された。

 恐ろしいのは特務隊にスカウトされた日、帰宅する際から城の門番に止められなかった事だ。

 それどころか「ああ、第四皇女様の」と門番が既にロイドの所属を知っていた事である。

 いつ通告したのか。心当たりがあるのは彼女のメイドだ。ロイドが観念したのを知って門番へ情報を渡して、今後通れるように手続きをした……と考えるのが妥当か。

 皇族に仕えるメイドは超一流、という噂は間違いではないのかもしれない。

「それで……。仕事は何を?」

 相変わらずニコニコと笑いながら執務机の上で手を組むアリッサに、昨日と同じく用意した椅子に座って足を組むロイドは特務隊としての仕事内容を問う。

「最初に追う事件はこれです」

 引き出しから出したファイルを手渡され、中身を読むと……。

「……人身売買か」

「ええ。憲兵隊に所属していた時、噂を聞きませんでしたか?」

「聞いた事はある。帝都の裏では元外国人の人身売買が行われているってな」

 帝国法で人身売買は禁じられている。違法・合法などは存在せず、人を売買すること自体が禁止されているのだ。

 奴隷なんて制度も無いし、そんな行為は以ての外である。

 だが、悲しい事に帝都の裏側では帝国との戦争で負けた国の人間を捕らえて売買しているという噂が流れていた。

 売買された人間がどうなるかは……様々である。聞くに堪えないのがほとんどだが。

「貴方がクビになった原因である麻薬販売。シャターン伯爵の件とも関わっていると思うんですよね」

 アリッサは白紙を取り出すと羽ペンで「麻薬組織」「人身売買」と文字を書き、それぞれを丸で囲む。2つの単語の間に線を引いて、関連しているんじゃないかという推測を強調した。

「麻薬は南部から仕入れていたのでしょう? 麻薬の密輸と一緒に人も運んでいる……とは考えられませんか?」

 終戦後、侵略して得た土地は帝国の領土となった。

 3年経った今でも戦争での遺恨は消えず、元外国人と帝国人・帝国軍の間には深い溝がある。

 元外国人の暴動、反抗組織による帝国軍への攻撃、元外国領土へ仕事にやって来た帝国人へ暴行を加えて追い出しを図るなど。

 戦争が作り出した溝は簡単には埋まりそうにない。

 よって、帝都周辺や元々あった国境沿いには軍の検問所が複数設置され、侵略した元外国の街などには帝国軍が駐留して治安維持を行っている。

 これらの目的は主に元外国人による帝都へのテロ行為を防ぐためだ。

 同時に、帝国では禁止されている物――麻薬を筆頭に帝国内では認可されていない外国製の薬物などが帝国内へ入り込まないようにするための処置である。

 が、既に帝都内へ麻薬が持ち込まれてしまっているのが現状。

 シャターンは帝都内へ持ち込む為のルートを確保しているに違いない。バレずに麻薬を帝都内へ運び込んだのだから。

 禁止されている麻薬の密輸と人身売買に掛けられる人間の輸送。それらが別々に運ばれるとなると見つかる確率が高くなる。

 麻薬をバレずに持ち込めるのであれば、人を輸送するルートも存在すると考えるのも妥当だろう。

 検問をバレないよう突破する、リスクを増やさないようにこの2つを同時に運んでいるのでは、とアリッサは推測したようだ。

「検問警備の軍人が賄賂を貰っている可能性は?」

 ロイドの推測は検問を担当している軍人共が賄賂で見て見ぬフリをしている、という推測を口にする。

「そちらも十分にあり得る話です。誰かが繋がっていて、担当者が決められているのかもしれません。例えば決まった曜日と時間に検問へ向かうよう指示が出ているとか」

 この繋がりを結ぶのはやはり金だろう。賄賂を渡して組織に加担させているのかもしれない。

「どちらにせよ、元外国領土から流入しているのは間違いない事実です。麻薬組織の件を調べた時、密輸ルートはわかったんですか?」

 シャターンの件で調べた事が使えるかも、とアリッサは言った。

「確保した証人はルートまで把握していなかった。シャターンが組織の頭である事が分かって逮捕したんだが……」

 ロイドとしてはシャターンを捕まえた事で事態の全貌が掴める、と思っていたようだ。

 が、その前に証人はあの世へぶっ飛んで行ってしまった。今頃は神様か悪魔のケツにキスしている頃だろう。

「シャターンはしばらく鳴りを潜めるんじゃないか?」

 繋がっていると仮定しても、シャターン側から人身売買へ繋がる痕跡を調べるのは難しそうだ。

「でしょうね。ですが、人身売買の件を追えばシャターンも一緒にブタ箱へぶち込めるかもしれません。ほら、悪党って食い扶持が被らないようにするのが定番でしょう? 人身売買を行っている者はシャターンの件も把握しているかも」

 密輸ルートを共有している可能性、協力し合っている可能性もあり得る。

 麻薬販売と人身売買の件が密接な関係にあるとしたら、どちらかを追えば2つの事件の真相が同時に明るみになる可能性もあろう。

 ついでにロイドにとってはクビになった事への意趣返しになる、とアリッサは笑ってみせた。

「別に憲兵隊をクビになった事に未練はねえけどな。ケツの穴みたいなアホウに命令されるのも嫌気がしていたし」

「そのケツ穴野郎も同時に引っ張れるかもしれないですね。賄賂を受け取っていたのでしょう?」

「ああ、確実にな」

 憲兵隊司令官がシャターンに抱き込まれたのは確実だろう。彼が本物の正義を持っていればロイドの味方になっていたはず。 

「とにかく、これから捜査を進めますが必要な物はありますか?」

 ニコニコと笑うアリッサがロイドに問う。捜査で必要な物は全て用意しましょう、と言えるあたりが皇族らしい。

 帝国に存在する組織や機関は年間予算が割り振られているのだが、特務隊はどういった具合なのだろうか。

 ただ、ロイドの表情からはそのような事を気にしている様子は微塵も窺えない。少々悩んだ彼が口にしたのは1つだけだった。

「魔導銃だな」

 魔導銃。それは今の帝国で最もポピュラーな武器である。

 飛行船や魔導車に用いられる魔力を内包した鉱石である魔石から、魔力を抽出する魔力抽出技術を小型化して組み込んだ魔法の弾を飛ばす銃器だ。 

 侵略戦争の初期に開発された遠距離武器――魔導弓・魔導杖の発展形とも言える武器であり、開発された当時は武器開発における革命とも言われていた物である。

 捜査においてこの魔導銃が無ければお話にならない。

 何故なら、今の帝都は悪人に「お話を聞かせてもらえますか?」と問うて素直に応じてもらえるほど平和じゃないからだ。

 帝都に存在するマフィア組織の一員どころか、街のチンピラですら絶対と言っていいほど魔導銃を所持している。下手すれば銃撃戦に発展する事もあるだろう。

「憲兵隊で使っていた物は返却したから丸腰だ」 

「今は手持ちがこれしか無いんですが、使えますか?」

 アリッサが執務机にある一番下の引き出しを開け、取り出した木箱の中にあったのは見た事がないタイプの魔導銃であった。

 帝国で生産されている魔導銃には様々なタイプがあるが、憲兵隊や軍で採用している小型タイプの魔導銃――魔導拳銃に比べるとやや大きくてゴツいがフォルムは似ている。

 全体的に四角いイメージの銃でバレル部分も円形ではなく四角くて長い。

 本体中央には魔導銃から発射する弾のエネルギー源となる魔石カートリッジ――魔導車などの大型魔導具を除き、小型の魔導具を動かす電池のような物。魔石を加工した消耗品――の差し込み口がスイングアウト式となっていて、軍で正式採用されているグリップの下から差し込むタイプとは違うようだ。

「私が契約している工房で作られた物でして。新しい魔導弾生成術式であるマグナム式という新技術を採用した魔導拳銃です。試作品ですが、従来品よりも性能は高いそうですよ」

 アリッサの説明を聞きながら、ロイドはマグナムを弄り始めた。

 セーフティの位置、握った時の感覚、本体中央にあるカートリッジ差し込み口を真横に押し出すようスライドさせてリロードを行うスイングアウト式の動作確認。

 差し込み口から覗き見えるバレル内に刻まれている魔弾加速術式や内部後方にある魔導弾生成部の術式仕様など……。

 術式部分は魔導技術の知識を持ち合わせていないロイドが見てもチンプンカンプンであるが、使用方法は現状生産されている魔導拳銃に共通している部分は多い。

 従来品の魔導拳銃に新技術を加えたカスタム品と言うべきか。

 各部確認を終えて、部屋の壁に銃口を向けながら片手で構えてみせる。

「ナイス。作ったやつに会ってみたいね」

 彼が魔導銃を使用する際に最も重視するのは己の手にフィットするかどうか。

 思ったよりも手に馴染む。

 憲兵隊で正式採用されている拳銃よりも重いが、従来品の「軽さ」に違和感を感じていたロイドにとっては丁度良かった。

 彼は何度か銃を構えてみせながら、小さな声で「どこかで試し打ちするべきか」と漏らした。

「今度会わせますよ。変人ですけどね。ああ、そうだ。高威力な分、人に撃つ時は注意して下さい。簡単に殺しちゃいますよ」

 アリッサは銃をお気に召したロイドに苦笑いを浮かべながら言った。  

「ハッ。人なんざ魔導銃で撃たれたら簡単に死ぬ。いくらでも見てきた」
 
「あー……。足を撃ったら穴が開かずに千切れるって書いてありますよ」

 アリッサは木箱の中にあった銃の仕様書を取り出し、仕様書に書かれた一文を指差しながら言った。

「そりゃあいい。貴族が飼ってる重装備兵も余裕でぶっ殺せそうで安心だ。予備のカートリッジは?」

「あー……。入ってませんね」

「マジかよ……。どれだけ高威力であろうと撃ち合いになったら1カートリッジだけじゃ足りなくなる」

 フォルム、フィット感、仕様書に書かれた威力。それらは申し分ないが、予備カートリッジ無しはよろしくない。

 ロイドは肩を竦めながら腰ベルトの背中側にマグナムを差し込んだ。

「仕方ないでしょう。まだ開発されたばかりの物です。試作品の完成披露という事で持って来てくれただけですし」

 出資者であるアリッサへ完成の報告とお披露目として献上された1品のようで。

 そもそも、開発者は皇族であるアリッサが新型の魔導銃を撃つとは想定していなさそうだ。そう考えれば予備カートリッジを同封していなかったのも頷ける。

 私のせいじゃない、とアリッサもロイドの態度をマネするように肩を竦めてみせた。

「仕方ねえ。別の銃を調達してから情報屋に会うか」

 ようやく捜査開始であるが、まずは馴染みの店に向かうようだ。

 ロイドはそう言ってアリッサへ背を向けようとしたが……。

「ええ、行きましょう」

 何故か彼女も立ち上がるとロイドに近寄って来た。

「……トイレか?」

「もう済ませてありますよ。最初はどこに行くんですか?」

 返答に嫌な予感を感じたロイドは深呼吸をした後に問う。

「まさかと思うが……。付いて来る気?」

「ええ」

「正気か? アンタ、お姫様だろう? アンタに何かあったら俺のクビが物理的に吹き飛ぶ!」

「大丈夫ですよ。気にしないで下さい。それに、もう分かっていると思いますが特務隊のメンバーは今のところ私と貴方だけです」

「そんな気がしてたから敢えて聞かなかったのに!」

 薄々そんな気はしていた、とロイドは頭を抱えた。

 なんたって屋敷の中にはアリッサとメイドしかいない。他のメンバーが出入りしている痕跡もない。

 といっても、お姫様が捜査に同行する理由にはならないが。

「あはは。じゃあ、行きましょう! 貴方の捜査方法を知っておく事も上司の勤めですからね!」

 だが、彼女は退く気がないようだ。部屋のドアを開けて、外に待機していたメイドを連れて廊下を進み始めた。

「何しているんですか! 行きますよ!」

「……最悪だぜ」

 ロイドはため息をつくと彼女の後ろ姿を追いかけ始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜

犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。 この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。 これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

処理中です...