帝国特務隊 : クビになった帝国軍人と道具扱いの第四皇女

とうもろこし

文字の大きさ
39 / 42
2章

38 断罪者共の行進

しおりを挟む

 外周区南エリア、貧困街。

 今夜の貧困街は異様な空気に包まれていた。

 普段であれば昼夜問わず貧困街を我が物顔で闊歩する犯罪者達の姿は見えず、それどころか道の端っこに座り込む物乞いや、路地裏で虚ろな瞳で空を見上げるジャンキー共の姿すらもない。

 貧困街で暮らす者達は廃屋の中に生まれた闇に潜み、息を殺すようにして夜が明けるのを震えながら待っていた。

 住人達が普段見せぬ行動をしている理由はただ1つ。貧困街の中を一列になって歩く神の下僕共が怖くて仕方ないからだろう。

「見っけ♪」

 隊列の中から両手に魔導剣を持った者が飛び出す。着ている白い修道衣はすっかり赤に染まって、可愛らしい顔の頬にもべったりと血が付着していた。

「あははッ!」

 アンヘルは地面に剣先を擦りつけ、火花を散らしながら逃げる獣人を追いかける。

「く、来るなッ! 来るなッ!!」

 見つかってしまった獣人は必死に逃げた。荒く白い息を吐き出し、両手を振って己の足を急かすように。

「残念でした~!」

 が、アンヘルは容赦しない。獣人の背中に剣を投げて突き刺し、相手を地面に転ばせた。すかさず近づいて、もう片方の剣を相手の首元へ叩き落とす。

 両方の剣のグリップにあるトリガーを握り締め、魔導剣を起動すると腹を割くと同時に首を切断した。

 惨たらしい死に方をした獣人の首が僅かに飛び、ゴミに塗れた地面にごろりと転がった。

 返り血を浴びたアンヘルは剣を振って刃に付着した血と肉の断片を払い落す。すると、廃屋の間から3人の獣人が新たに飛び出して来た。

「貴様ッ! 仲間の仇だッ!」

 3人の獣人は小瓶の中身を飲み干して変身する。それぞれ違った形に成って、教会勢力を睨みつけるが……。

「ああ、なんと憐れな者達なのでしょう」

 モーニングスターを持った青い髪のシスターが困り果てるように言って、ゆっくりと獣人達へと近づいて行く。

「神から与えられた生を自ら放棄するとは、なんと愚かな」

 もう一人、共に前へ歩き出したのは男の聖職者。彼もまた白い法衣を着て手には槍を持っていた。

「ガアアアッ!!」

 変身した獣人達がアンヘル達に襲い掛かる。

 だが、所詮は薬によって理性を失った獣である。神の下僕である彼等には敵わない。

「困った方々ですわ」

 青い髪のシスターはモーニグンスターを片手で掲げると、上から叩きつけられるように振られた獣人の腕を軽く受け止める。

 そのまま腕を弾き返すと、両手で握ったモーニングスターをフルスイングさせた。

 腹にぶち当たったモーニングスターはアンヘルの持つ魔導剣と同じく、クロイツア王国と教会本部が独自に作り出した『神聖魔導具』と呼ばれる類の物。

 魔導技術発祥の地であるマギフィリアとは別の技術系統で発展した魔導具で、クロイツア王国にしか存在しない特別な魔導具と言える。

 特に神聖武器の中には『銃』といったカテゴリが存在しないのも特徴だ。神聖武器を持って戦う教会戦士達は伝統に従って『近接武器』にカテゴライズされる獲物を扱う者が多い。中には弓で戦う者もいるが、かなり少数である。

「そぉれっ」

 アンヘルの剣が『断ち斬る』のであれば、このモーニングスターは全てを『粉砕する』といったところか。

 腹に攻撃を受けた獣人の体が最初はくの字に曲がり、次は胴体にある骨という骨が粉砕した。背骨まで折れたのか、獣人の体はくの字からぐにゃりと変な方向へ曲がって吹き飛ばされた。

 青い髪のシスターは地面にバウンドした獣人に歩み寄ると聖母のような笑みを浮かべる。

「神のお導きがあらんことを」

 そう言って、獣人の頭部を叩き潰した。

 もう一方、槍を持った男性聖職者の方は……。

 飛び掛かって来た獣人の攻撃を身を低くして躱し、持っていた槍の先で相手の足を払う。

Amenアーメン

 一言、神への言葉を捧げると地面に転んだ獣人の頭部に槍を突き刺した。

 こちらの男性も青い髪のシスター同様に凄腕の人物なのだろう。ほぼ、最初にいた位置から動いていない。体の動作も屈んで腕を振ったくらいだろうか。

「ふむ。2人は悪くないね」

 教会勢力が成す列から2人の戦闘を見てそう呟いたのはシスター・マリアだった。

 彼女の傍にはフードで顔を隠した聖職者がまだ3人控えており、彼等も強者と呼ばれる類の者達なのだと容易に想像できる。

「それに比べて……。はぁ……」

 シスター・マリアは最後の1人に視線を向けると大きなため息を零す。

「イヒヒッ!」

 相手を解体するように殺すアンヘルは他の2人とまるで違う。彼を一言で表すのであれば『狂気の子』だろう。

 実際、アンヘルは教会本部で訓練を受けている際に指導者達から『制御不能』『狂気に染まり過ぎている』などと言われ続けていた。

 教会本部から押された評価は最悪。これ以上酷くなれば殺処分もあり得ると言われるほどの子供であった。

「アンヘル! いい加減におし!」

 だが、それに待ったをかけたのがシスター・マリアだった。

 彼女は教会本部が持て余すアンヘルを引き取ると言って帝都の教会へ連れて来た張本人。

 アンヘルは教会運営の孤児院で育ち、教会戦士の素質があると分かると訓練所へ強制的に連れて行かれた過去がある。

 本人に有無を言わさず訓練所に送られたのは当時減っていた教会戦士を早急に補充するために。

 内気な性格だった事もあって孤児院では友達が出来ずに孤独な生活を送り、訓練所に連れて行かれた後は指導員達からの叱責と指導という名の暴力に塗れた生活。

 アンヘルの性格が歪んだのは確実に訓練所に原因がある。

 恐らくシスター・マリアはアンヘルの過去を知って引き取ったのだろう。

 だが、アンヘルにとってシスター・マリアという存在は最初の理解者となった。

 自分を理解してくれて、対話を望んでくれて、親のように接してくれる存在。

「……あい」

 だからこそ、アンヘルはシスター・マリアの言う事を聞く。解体ショーを止めた今のように。

「さて……。あちらの勢力もそろそろ尽きる頃だろうね」

 シスター・マリアは3人の獣人が飛び出して来た廃屋の間にある路地へ顔を向ける。

 彼女達が貧困街に足を踏み入れ、殺害した獣人の数はこれで20を超えた。

 先発隊として先に入ったアンヘルと青い髪のシスターが殺害した数を含めれば40を超える。

「相手の数は100を超えると情報がきていましたが」

 男の聖職者が事前情報を口にするとシスター・マリアは先にある闇を見つめながら「ふん」と鼻を鳴らす。

「私達以外にも狩ってるヤツがいるからね。今夜は楽させてもらおうじゃないか」

 彼女は顎で路地の先を示し、教会戦士達と共に先へ進んだ。

 そこからは戦闘……いや、虐殺の繰り返しだ。

 獣人達が現れ、薬を飲んで変身。だが、アンヘルを筆頭とした教会戦士達に狩られる。

 戦闘と呼べるほどのやり取りは発生しない。教会勢力による蹂躙と虐殺が繰り返され、遂に彼女達は獣人達がアジトとする旧病院へ到着した。

 旧病院施設であった廃屋の中には獣人達が10人ほど集まっており、ロイドと戦ったリーダーらしき元魔導機士団の男の姿もあった。

「逃げてくれ! あんたは俺達の希望だ!」

 獣人達は片腕を失った元魔導機士団の男を守るように前へ出て教会勢力と対峙する。

「排除しな!」

 元魔導機士団の男が逃げ出そうとするが、シスター・マリアが発した激と同時にアンヘル達は駆け出した。

 変身する暇を与えない、とばかりに教会戦士達は獣人達を次々に殺害していく。

 だが、廃屋の2階から3人の新手が現れた。2階にある吹き抜けのエントランスから1階を覗き込み、小瓶を取り出して中身を飲もうとする。

 しかし、彼等の変身は突如鳴った銃声と彼等目掛けて飛んで来た赤い魔弾によって阻止される。

 最初の銃声と共に飛んで来た赤い魔弾は獣人の頭部を破壊。続けて2発連射された赤い弾が残り2人の上半身を吹き飛ばす。

「ふん。相変わらず良い嗅覚だ。あの女が飼うには上等すぎるね」

 シスター・マリアは銃声に驚きもせず、仲間達の虐殺を見守る。

「ヤツを追うよッ!」

 旧病院内の獣人を排除した教会勢力は元魔導機士団の男を追って前進。

 教会勢力が彼を追い続け、男は教会勢力から逃げ続け、行き着いた先は行き止まり。

「くっ……」

 追い詰められた元魔導機士団の男はシスター・マリアへ振り返る。苦々しい表情を浮かべて、無事な片手にナイフを持って構えた。

「おや、自慢の薬は飲まないのかい」

 獣のように荒い息使いで黙ったまま目で威嚇する男をシスター・マリアは嘲笑う。 

「アンタには聞きたい事があるんでね。素直に答えてくれると嬉しいよ」

 生い先短いババアの時間を浪費させんでくれ、と付け加えて彼女は質問を口にした。

「アンタのスポンサーは誰なんだい?」

 質問に対して答えぬ男に向かって彼女は言葉を続けた。

「アンタは南部から来た反帝国主義組織の一員だ。これに関してはウチの情報部が裏を取ったからね。正解だろう? だが、分からないのは狂獣薬さ。あれをアンタ達だけで復活できるとは思えないね」

 彼等獣人の正体は反帝国主義を掲げる組織――ゲリラ、テロリスト集団といった類の小規模組織の集合体――に所属している事は既に掴んでいる。

 だが、裏にはスポンサーがいる。狂獣薬という薬の存在を知っていて、復活させられるだけの技術と知識を持った別の組織が。

「魔導機士団から反帝国主義者の組織に鞍替えするとは酔狂なもんだ。古巣のツテを使って支援を得たのかい?」

 シスター・マリアは彼等の裏にいるのがマギフィリアなのでは、と思っている様子。

 現にクロイツア王国と教会を世界で一番疎ましく思っているのはマギフィリア王国だ。

 反帝国主義者達は敵対国家の工作か何かに利用されたか。

 彼女は杖の柄を指でなぞったあと、トントンと何度か叩く。

「ふふ……。どうかな。我々は差別に苦しむ同胞達を救いたいだけだ」

 話す気は無いのか、そもそも知らないのか。男は最後にそう言ってナイフを構えながらシスター・マリアに向かって突進して来る。

「やれやれだ」

 そう言いながら首を振った彼女は、持っていた杖の先を地面に「トン」と軽く打ち付ける。

 彼女にとって男が取った行動は予定通り。なんたって、赤い右目はそうなる事を数秒前から彼女に見せていたのだから 

「あ……?」

 その瞬間、走って来ていた獣人の男の足は停止する。まるで地面に足が縫い付けられたように。

 ナイフを構えながら走る状態で停止する男の傍に男性聖職者が近寄ると、首筋に注射器を差して中身の液体を注入する。

 この首筋に注入された液体は教会ご自慢の強力な自白剤であった。

「あ、あ、あ……」

 男の目がぐるんと上を向き、口からは涎と泡が垂れる。まるで正気を失ったような表情を浮かべている彼にシスター・マリアは先ほどと同じ質問を繰り返した。

「くすり、は……。そしきの、うえから……。わたされて……」

 ブツブツと寝言のように真実を語り始め、狂獣薬は彼が所属する反帝国主義組織の幹部から渡されたと口にする。

 誰が作ったか、と問うても黙ったまま。この薬は確かに真実を語らせるが、本人が知らない事までは語らない。

 つまり、誰が作ったかは本当に知らないようだ。

「スポンサーの正体は?」

「…………」

 こちらも知らないようだ。知らないというよりも、所属している組織にスポンサーがいた事すらも知らされていないのかもしれない。

 フゥ、とため息を零したシスター・マリアは男の前まで歩み寄ると神に祈りを捧げる。

「汝、神を愛せ。汝の来世に祝福あれ」

 そう呟いたシスター・マリアは男の持っていたナイフを優しく奪い取ると、彼の心臓にナイフを突き刺しから刃を捻るように引き抜いた。

Amenアーメン

 心臓を破壊された男は倒れ、心臓から流れ出た血が地面に広がっていく。

「……マギフィリアだったら単純な話だったんだがねえ」

 シスター・マリアは心臓を突き刺したナイフを投げ捨て、青い髪のシスターから受け取った白いハンカチで手を拭く。

 そして、顔だけで背後を振り返った。

「聞いていただろう! 猟犬!」

 自分達の背後、闇の中に姿を隠す猟犬へ向かって叫ぶ。

「アンタの探しているヤツはスポンサーの中にいるんじゃないかね?」

 じっと闇に潜む猟犬の鳴き声は返って来ない。

 代わりに彼女へ向けられるのは高威力の弾が飛び出すとギラついた猟犬の視線だけ。

 しばらくの間、猟犬とシスター・マリアの間には睨み合いの沈黙が続く。すると、彼女に向けられていた牙の気配と視線がふっと消え失せた。

 ふん、と鼻を鳴らして顔を戻すシスター・マリアに教会戦士の1人が「追いますか」と問うが彼女は首を振った。

「止めときな。アイツはこんな薬に頼る獣人よりも、よっぽど獣らしい存在だ。猟犬って異名は伊達じゃないよ」

 猟犬の持つ牙の鋭さは最近になって更に増した。それも脅威であるが、もっとたまらないのは地獄の果てまで追って来るような執念深さ。

 それを彼女は誰よりも知っている。

 何たって、彼に『猟犬』と異名を付けたのはシスター・マリア本人なのだから。

「死んだ主人の仇を追い続ける猟犬。ヤツほど厄介な者はいないね」

 彼女は小さく呟いて、再び背後の闇に視線を向けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜

ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」 「街の井戸も空っぽです!」 無能な王太子による身勝手な婚約破棄。 そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを! ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。 追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!? 優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。 一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。 「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——! 今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける! ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合

鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。 国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。 でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。 これってもしかして【動物スキル?】 笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

処理中です...