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13話「ほとぼりが冷めたら全員消す」ざまぁ回
しおりを挟む僕と義父はあの後、事前に集めておいた証拠を王家に提出した。
ヴァイグル侯爵が一人娘のロベアタを王子妃にするために男爵家のクロリス・ペトリを使い、第一王子を誑かしソフィアに冤罪をかけた証拠を事前に用意していた。
なので彼らの罪を追求するのは簡単だった。
義父は第一王子を廃嫡しないなら派閥の貴族全員で登城を拒否すると、国王に軽く脅しをかけることを忘れなかった。
もちろんヴァイグル侯爵家とペトリ男爵家に対する厳罰を求めた。
その甲斐があってヴァイグル侯爵とその家族は鉱山で生涯強制労働に従事することが決まり、ヴァイグル侯爵家は二階級降爵となり親戚筋の者が家督を継ぐことになった。
ペトリ男爵家はお取り潰し、一族は一人を除いて鉱山での強制労働に生涯従事することとなった。
第一王子には教えなかったが、ロベアタ・ヴァイグルは執事見習いの少年と逢瀬を交わしていた。
ロベアタは汚れた身でありながら王子妃の座を欲し、無垢なソフィアを貶めたのだ。あの女の行いは万死に値する。
ペトリ男爵家はヴァイグル侯爵家の命令でかなりの悪事に手を染め、見返りに多額の金銭を得ていた。
あの家も潰されて当然、同情の余地はない。
この件で死人が出るとソフィアが傷つくので今は鉱山送りで済ませるが、ほとぼりが冷めたら全員消す。
第一王子の息の根を止めてやりたかったが被害者のソフィアから、
「真実の愛で結ばれた殿下とクロリス様を添い遂げさせてほしい」との嘆願があったのでやめた。
第一王子は王位継承権を剥奪され、クロリスと共に北の塔に幽閉されることが決まった。
北の塔に幽閉されるときは普通は一人部屋が与えられる。
当然部屋には一人分の家具しか用意されておらず、食事も一人分しか提供されない。
真実の愛で結ばれた二人なら、きっと一つのものを仲良く二人で分け合って、末永く仲睦まじく暮らすことだろう。
アルウィン、クロリス、塔の住み心地はどうだい?
真実の愛で結ばれた君たちのことだから食料も家具も仲良く分け合い助け合い、楽しく暮らしていることだろう。
間違っても少ない食料を奪い合って殺し合いなんてしてないよね?
それから陛下、笑っていられるのも今のうちですよ。
ソフィアをあのくずの婚約者候補にしたことを義父も僕も許していない。
バウムガルトナー公爵家を敵に回したことをいつか後悔させてやる。
アルウィンとクロリスが使っていた部屋に、次に入ることになるのはあなたかもしれませんね。
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