幼なじみに婚約破棄された僕が、隣国の皇子に求婚されるまで・BL・完結・第9回BL小説大賞、奨励賞受賞作品

まほりろ

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四十四話「湖畔の青姦」***


「あっ…、あぁっ、はっ……ふぁっ、あん」

「好きだシエル! 愛しているシエル!」

俺は目の前の木に手をつき、お尻を突き出す体勢をしている。

パンツを脱がされ、スカートとマントは尻の上までまくり上げられた。

ワンピースの前についていたボタンは外され、胸は外気に晒されている。

ノヴァさんは俺を後ろから抱きしめ、腰を激しく振っている。

腰を打ち付けられるたびにバチュン! バチュン! という卑猥な音が響く。

「あっ、あっ、あんっ! ……ノヴァさん、激しい……!」

「すまない、衝動が抑えきれない!」

ノヴァさんが腰をピストンする速度を上げる。

ノヴァさんが俺を愛していると言ってくれて、俺もノヴァさんを愛していると伝えた。

ノヴァさんとキスしてたら、ノヴァさんの下半身がガチガチになってしまって、いやその前から結構勃ってたけど。

とにかく処理しないと帰れないと言うし、俺もやぶさかではないので、人気のない林の中でセックスすることになった。

最初にセックスしたときも森の中だったし、野生に返ったみたいな気持ちになるので外でするのは割と好きだ。ノヴァさんに伝えたらところ構わず迫られそうなので、ノヴァさんには教えないけど。

ノヴァさんのペニスに最奥を扉をノックされ、俺は達した。

「あっ、あっ、はぁぁん!」

「シエル! 愛してる!」

ノヴァさんの愛液が奥深くに注がれる。

男同士でも妊娠するんだよな? 解毒治療のために一日一回は中に出す必要があるとして、あとは外に出してもらった方がいいかも?

「シエル……!」

ノヴァさんの唇が首筋に触れる、ノヴァさんの手が胸の飾りをいじり、反対の手がおちんちんの裏筋をなぞる。

もう一度したいとき、ノヴァさんはペニスを中に入れたままこういう触れ方をしてくる。

快楽に流され身をゆだねそうになるのを理性で抑える。外でのセックスが気持ちいいのは確かだ、とはいえ外で何度もするのはためらわれる。

「もう、だめです」

胸の突起をいじるノヴァさんの手をパシリとたたき、男根を握っている手をつねる。

ノヴァさんのペニスが引き抜かれると、中に注がれた白濁液が溢れ俺の足を伝った。

背後にいるノヴァさんが、ゴクリと喉を鳴らす。

「だめですからね」

ワンピースのボタンをしめながら伝える。

「分かっている」

ノヴァさんは残念そうに、ペニスを下着の中にしまった。

「俺のパンツがないんですが……」

「履いてこなかったのではないか?」

そんなはずはない、宿を出るときにはちゃんと履いていた。

魔法の光ツァウバー・リヒトの呪文を使ってもらえますか? その辺に落ちてるかもしれませんし」

ノーパンで帰りたくないし、使用済みのパンツを落としていくのも気が引ける。

「シエルの使用済みパンツは出来れば全てコレクションしたい、返したくない……」

ノヴァさんが口を手で抑え、ボソボソと何か話している。小さな声なのでよく聞き取れない。

「ノヴァさん?」

「魔法力が切れた! 魔法の光ツァウバー・リヒトは使えない! 宿に戻ろう!」

魔法の光ツァウバー・リヒトってそんなに魔法力を消費する呪文なの?

ノヴァさんの手が俺の肩と足に手を回り、簡単にお姫様抱っこされてしまう。

「ちょっ、ノヴァさん……!」

「この方が早く帰れる、帰ったら宿でまたしよう!」

俺が歩くよりノヴァさんがお姫様抱っこして走る方が速いといのはちょっと癪だが、ノヴァさんはS級冒険者だし仕方がない。

ノヴァさんは俺をお姫様抱っこしたまま林を抜け、遊歩道に出た。

遊歩道に出るとすごい速さで走り出した。道が整えられていることもあり、ティミディテの森を移動するときの十倍ぐらい速い。

景色がみるみる変わっていき、あっという間に宿についていた。

宿についてもノヴァさんが俺をおろしてくれる気配はない。

「ノヴァさん、俺歩けますから……」

「このまま部屋に帰ろう」

ノヴァさんは俺を下ろす気はないらしく、お姫様抱っこしたまま宿に入っていく。

俺はフードを深くかぶり、従業員や客と視線を合わせないようにした。

部屋の扉の前についたとき、ノヴァさんの襟を引っ張った。

「ノヴァさん、あの……中に出すのは一日一回にしましょう、赤ちゃんが出来ちゃう」

大きな声で言うには恥ずかしい内容だ。部屋の中に入ってから伝えてもよかったのだが、部屋に入ったら速効でセックスされそうなので、今しか伝えるタイミングはない。

「そのことなら心配いらない」

良かった、ノヴァさんもその辺の節度はあるんだ。

結婚の約束をしたとはいえ、俺たちはまだ教会で式を上げていない。結婚式の前に子連れになるのはまずい。

レーゲンケーニクライヒ国では、教会で式を上げていないカップルは正式に夫婦とは認められなかったし、男が妊娠することへの抵抗もある。

一日一回のセックスは治療のために仕方ないとして、それ以外は外に出してほしい。できれば避妊薬も欲しい。

「心配いらない、シエルの子ならきっと可愛い、王都に家を買い二人で育てよう。私も積極的に家事や子育てをする」

話が全然通じてない!

「いや、ノヴァさん俺はそういうことを心配をしてるんじゃ……!」

「愛する妻と娘の元に帰ってくる優しい父親、理想的な家庭だ」

ノヴァさんの瞳が夢見る少年のものになっていた。妄想の中で勝手に子供を作り、子供の性別まで決めつけている。

言葉は通じるのに、話が通じないとはまさにこのことだ!

「そうと決まれば、急いで部屋に入ろう! 子作りに励まなければ!」

俺はノヴァさんの謎のスイッチを押してしまったらしい。

ノヴァさんはあてに出来ない。自力で避妊薬を手に入れよう! それまでは念入りに中に入れられたものを掻き出そう。



◇◇◇◇◇

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