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五話「ディアーナ・フォークト、十三歳の春」①
しおりを挟む「ディアーナ様、いけません! そちらに行かれては!」
「お嬢様! そちらの橋はまだ工事中でして……!」
「うるさいわね! 使用人ごときが公爵令嬢の私に指図するじゃないわよ! 百万年早くってよ!」
金色のウェーブのかかった髪、青い瞳の少女が池にかかった木の橋を軽快な足取りで歩いていく。
橋の中ほどまで来たとき……。
バキッ!
「きゃーーっ!」
バシャーーン!!
橋の床が抜け、池に落ちた。
「うわぁぁぁぁっ!! 大変だぁぁぁーー!!」
「お嬢様ぁぁぁぁっっ!!」
使用人たちが慌てふためく声が響く。
金色の髪の少年が使用人の横を通り抜け、池に飛び込んだ。
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