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41話「お仕置きの効果」王太子視点
しおりを挟む――王太子視点――
【ゲェップ……! 美味シ、カッタ、ヨ……ゴチソ、ウサマ】
「コーエンに家を壊されたみたいだね、新しい家を作ったよ」
新しいカブをくり抜き、悪魔の火種を灯す。永遠に消えないと言われるだけあり、前のカブが壊されても火種は無事だった。
【ア、リガトウ】
ジャック・オー・ランタンがカブの中に入っていく。カブの中に入った姿は可愛らしいお化けで、酷い匂いもなければ、声も子供のように可愛らしい。
コーエンも愚かだね、ジャック・オー・ランタンの家を壊さなければあんなに怖い思いをせずに済んだのに。
足元に転がるコーエンの顔は醜く歪み、涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。
ズボンが濡れているから脱墳脱尿し、そのまま気を失ったらしい。
「新しい家には簡単に壊れない魔法をかけておいたよ」
【アリガト、ウ……アーサー、ハ優シイネ、好キ】
ジャック・オー・ランタンがカブの姿のままボクの周りをくるくると回る。
【コーエン、ト……王妃ト、国王……美味シ、カッタ……マタ食、ベテモイイ? 髪ノ毛|《・》】
「いいよ、またコーエンが契約を破ったら食べにおいで、好きなだけお上がり」
【ワーイ!……アーサー、気前ガ、イイ! 約束!】
ジャック・オー・ランタンは嬉しそうに飛び跳ねて消えていった。
「コーエンがボクの言いつけを守らなかったとき、ジャック・オー・ランタンに食べることを許可したのは、コーエンの髪の毛|《・》なんだけどね」
地面に倒れているコーエンを眺める。
「頭からかぶりつかれ、生きたまま全身を食べられると勘違いしたのかな?」
絶叫したまま固まっているコーエンの顔は、笑えるほど醜くかった。美しい顔が台無しだね。コーエンには顔と身分以外取り柄がないのに。
「頭の形がよくて良かったね」
コーエンの頭は綺麗なスキンヘッドになっており、太陽の光を反射しキラリと輝いていた。
「父上と母上には、降って湧いた災難だったかな?」
コーエンがジャック・オー・ランタンの家を壊したときは、コーエンの髪の毛に加え、父上と母上の髪の毛を食べてもいいと契約してあった。
「今回のことに懲りて、コーエンが真面目に勉強してくれるといいんだけど」
これで反省しないようなら、逃げ出す度に生爪を一枚ずつはぐとか、手足を切り刻むとかしなければいけない。
「可愛い弟にそこまではしたくないなぁ」
もっともボクが一番大事なのはフリードとディアーナだから、従わないようなら容赦なく爪をはぐけどね。
「コーエンも王妃陛下もプライドが高いから、髪の毛が生え揃うまでは人前には出ないだろう」
最も髪の毛が生え揃ったら、逃げ出したり逆らったりするだろうけど……。そのときはまたジャック・オー・ランタンに髪の毛を食べて貰えばいいかな。
それでもだめなときは……。
「ジャック・オー・ランタンとの契約に、コーエンの爪を食べてもいいと付け加えておこうかな?」
ボクの呟きは気絶しているコーエンには届かない。
今はゆっくり休むといい、目が覚めたらまた地獄の勉強漬けの日々が始まるのだから……。
「早くまともになってね、コーエン」
ジャック・オー・ランタンに「コーエンの心臓を食べてもいいよ」と言ってしまう前にね。
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