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10話「二人なら」
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その日の話し合いは一旦終わりとなった。
私はビーネに説得され、ビーネと共に生きることを決めた。
数日後、ビーネが新聞を片手にやってきた。
「ビーネ、その新聞はどうしたの?」
「ハイル国とアポテーケ村のことが気になってね調べてみたんだ」
「えっ?」
ハイル国とアポテーケ村のその後……私がずっと目を背けて来たことだ。知りたいような、知るのが怖いような。
「長くなるからコーヒーを入れよう」
ビーネがコーヒーを入れてくれた。
「まずはアポテーケ村の村長のことだ、やはりリアの十四歳の誕生日に馬車の下敷きになり、助け出されたけど怪我が酷くて翌日亡くなったらしい」
「そう……」
胸がズキズキと痛む。
「聞いてリア、村長が亡くなったあと村を出ていった村長の息子が戻って来て、村長の職を継いだらしい」
「えっ? あの何年も消息不明だった息子さんが」
村長様の息子はアポテーケ村の生活に嫌気がさし、何年も前に村を出ていった。
「村長さんの息子は街で石鹸の作り方を学んだらしく、石鹸の作り方を村人に教え、今ではアポテーケ村の産業になっているらしい」
アポテーケ村には産業がなく貧しかった、特産物が出来てホッとしている。
「そう、良いこともあったのね」
「三ヶ月前にハイル国で疫病が流行り大勢の人が亡くなった、だけど手洗いうがいを徹底していたアポテーケ村は被害が少なくてすんだらしい」
「そう」
やり直し前の人生でも疫病は起きた、私が直ぐに治したから大流行には至らなかったけど。
「疫病は下水を処理しなかったことでネズミが増えたのが原因らしい、ネズミに寄生するノミが病原菌を媒介し、ノミが人を刺し疫病に感染した……それからは下水の処理は徹底するようになり、病人の使っていた衣服や食器は煮沸消毒したり、手洗いやうがいを普及させ病気の感染を防ぐようにしたらしい」
「疫病を治すのではなく予防する対策をしたのね」
その発想はなかったわ。
「聞いてリア、君がいくら優れた力を持っていたとしても不老不死にはなれない。君の能力に頼り切った国は君が亡くなったあと遅かれ早かれ破滅しただろう。今回、君が力を使わなかったことが結果的に良い作用をもたらした」
「ビーネは何がいいたいの?」
「つまり、いいことか悪いことかは、後になってみないと分からないってことさ」
「いいことか悪いことかは、後になってみないと分からない……?」
「そうだよ。だから、世界中の人の命を自分が背負っているという顔をしないで」
「ビーネ」
「少しは重荷から解放されたかな?」
「ええ、少しだけ」
私がニコリと笑うと、ビーネが眉根を下げた。
「それからねハイル国の王太子……いや今は国王か、ユーベル・ハイル国王は亡くなったよ、疫病でね」
「えっ?」
ユーベル様が亡くなった?
「国王はかなり残虐な手法で民を傷つけていたらしい、亡くなっても歴代の王の位牌を祀る霊廟に入れて貰えなかったそうだ」
「そう」
「ユーベル王はかなり強引な方法で聖女を探していたらしい、ユーベル王の死後、聖女がいると信じている派閥は新国王により一掃されたよ」
ユーベル様が亡くなったのね、かつてあれだけ思った人が亡くなったと知らされても、全く心が動かされない。いつの間にかユーベル様は私の中でどうでも良い存在になっていたらしい。
「これでユーベル王が聖女を探すことはない、ユーベル王が聖女の力を悪用し戦争を起こす未来も回避された」
「私今ホッとしてるの、酷い話よね、人が亡くなったのに」
「君がホッとするのは当然だよ、ユーベル王はやり直し前の人生で酷く君を傷つけたのだから」
ユーベル様に見つかるのではないかと、心のどこかで怯えていたみたい。
彼が死んだと聞いて安堵している自分がいる。
「聖女の力に固執していたユーベル王は死んだ、これで安心して生きて行けるね」
「そうね」
「憂いが一つ減ったかな?」
「正直に話すと、ユーベル様に見つかって王宮に連れて行かれるのではないかとずっと不安だったの。王宮に連れて行かれ首を跳ねられる夢を何度も見たわ」
いつの間にか私の体はガタガタと震えていた。
「大丈夫だよ」
そう言ってビーネが私を抱きしめてくれた。
「悪い奴らはみんな死んだよ」
ビーネが髪を撫でてくれる。
「うん」
ビーネが私の顔を覗き込む。
「これからは俺がリアを守る、そう約束したろ?」
「うん、ありがとうビーネ」
私はビーネと共にこの街で生きて行く、ビーネが一緒ならきっと大丈夫。
――二年後――
私はフルスネコの町に今も住んでいる。
ビーネと結婚したときは、貴族のご令嬢や、大商人の娘が何人も訪ねてきて大変だった。
泣きながら「ビーネ様はみんなのアイドルなの! 結婚しちゃだめ!」と騒がれた。
ビーネがご令嬢に人気なのは知っていたけど、これほどまでとは思わなかったわ。
ビーネが「俺はみんなのアイドルじゃないよ、たった一人愛する人を守る騎士だから」と言って私の前に跪き手にキスをしたとき、とてもかっこよかった。
私達の仲の良い姿を見せたら、ご令嬢たちは諦めて帰ってくれた。
中には怒って「もう買わない!」と言う子もいた。
でも大半のご令嬢は「結婚してもビーネ様の作品のファンであることは変わりません」と言って、結婚を認め応援してくれた。
ビーネのファンは温情のある人が多くて助かったわ。
私は写本師として、ビーネは写本装飾師としてフルスネコの町で働いている。
貴族からの依頼も前より増えて生活も楽になった。
『いいことか悪いことかは、後になってみないと分からない』
結婚する前にビーネが言ってくれたこの言葉が、今も私の救い。
私はこれからも癒やしの力を使うつもりはない。
傷ついて倒れる人を見るたびに胸が締め付けられ、血の涙を流すだろう。
だけど何があっても癒やしの力は使はない、
癒やしの力を悪用させる訳にはいかないから。
私が血の涙を流していると、ビーネが抱きしめてくれる。
『泣かないでリア、君の苦しみも悩みも痛みも後悔も俺が一緒に背負うよ。だから一人で傷つかないで』
ビーネが支えてくれるから、辛いことがあっても、苦しいことがあっても生きていける。
私は一人じゃないから。
私はビーネに説得され、ビーネと共に生きることを決めた。
数日後、ビーネが新聞を片手にやってきた。
「ビーネ、その新聞はどうしたの?」
「ハイル国とアポテーケ村のことが気になってね調べてみたんだ」
「えっ?」
ハイル国とアポテーケ村のその後……私がずっと目を背けて来たことだ。知りたいような、知るのが怖いような。
「長くなるからコーヒーを入れよう」
ビーネがコーヒーを入れてくれた。
「まずはアポテーケ村の村長のことだ、やはりリアの十四歳の誕生日に馬車の下敷きになり、助け出されたけど怪我が酷くて翌日亡くなったらしい」
「そう……」
胸がズキズキと痛む。
「聞いてリア、村長が亡くなったあと村を出ていった村長の息子が戻って来て、村長の職を継いだらしい」
「えっ? あの何年も消息不明だった息子さんが」
村長様の息子はアポテーケ村の生活に嫌気がさし、何年も前に村を出ていった。
「村長さんの息子は街で石鹸の作り方を学んだらしく、石鹸の作り方を村人に教え、今ではアポテーケ村の産業になっているらしい」
アポテーケ村には産業がなく貧しかった、特産物が出来てホッとしている。
「そう、良いこともあったのね」
「三ヶ月前にハイル国で疫病が流行り大勢の人が亡くなった、だけど手洗いうがいを徹底していたアポテーケ村は被害が少なくてすんだらしい」
「そう」
やり直し前の人生でも疫病は起きた、私が直ぐに治したから大流行には至らなかったけど。
「疫病は下水を処理しなかったことでネズミが増えたのが原因らしい、ネズミに寄生するノミが病原菌を媒介し、ノミが人を刺し疫病に感染した……それからは下水の処理は徹底するようになり、病人の使っていた衣服や食器は煮沸消毒したり、手洗いやうがいを普及させ病気の感染を防ぐようにしたらしい」
「疫病を治すのではなく予防する対策をしたのね」
その発想はなかったわ。
「聞いてリア、君がいくら優れた力を持っていたとしても不老不死にはなれない。君の能力に頼り切った国は君が亡くなったあと遅かれ早かれ破滅しただろう。今回、君が力を使わなかったことが結果的に良い作用をもたらした」
「ビーネは何がいいたいの?」
「つまり、いいことか悪いことかは、後になってみないと分からないってことさ」
「いいことか悪いことかは、後になってみないと分からない……?」
「そうだよ。だから、世界中の人の命を自分が背負っているという顔をしないで」
「ビーネ」
「少しは重荷から解放されたかな?」
「ええ、少しだけ」
私がニコリと笑うと、ビーネが眉根を下げた。
「それからねハイル国の王太子……いや今は国王か、ユーベル・ハイル国王は亡くなったよ、疫病でね」
「えっ?」
ユーベル様が亡くなった?
「国王はかなり残虐な手法で民を傷つけていたらしい、亡くなっても歴代の王の位牌を祀る霊廟に入れて貰えなかったそうだ」
「そう」
「ユーベル王はかなり強引な方法で聖女を探していたらしい、ユーベル王の死後、聖女がいると信じている派閥は新国王により一掃されたよ」
ユーベル様が亡くなったのね、かつてあれだけ思った人が亡くなったと知らされても、全く心が動かされない。いつの間にかユーベル様は私の中でどうでも良い存在になっていたらしい。
「これでユーベル王が聖女を探すことはない、ユーベル王が聖女の力を悪用し戦争を起こす未来も回避された」
「私今ホッとしてるの、酷い話よね、人が亡くなったのに」
「君がホッとするのは当然だよ、ユーベル王はやり直し前の人生で酷く君を傷つけたのだから」
ユーベル様に見つかるのではないかと、心のどこかで怯えていたみたい。
彼が死んだと聞いて安堵している自分がいる。
「聖女の力に固執していたユーベル王は死んだ、これで安心して生きて行けるね」
「そうね」
「憂いが一つ減ったかな?」
「正直に話すと、ユーベル様に見つかって王宮に連れて行かれるのではないかとずっと不安だったの。王宮に連れて行かれ首を跳ねられる夢を何度も見たわ」
いつの間にか私の体はガタガタと震えていた。
「大丈夫だよ」
そう言ってビーネが私を抱きしめてくれた。
「悪い奴らはみんな死んだよ」
ビーネが髪を撫でてくれる。
「うん」
ビーネが私の顔を覗き込む。
「これからは俺がリアを守る、そう約束したろ?」
「うん、ありがとうビーネ」
私はビーネと共にこの街で生きて行く、ビーネが一緒ならきっと大丈夫。
――二年後――
私はフルスネコの町に今も住んでいる。
ビーネと結婚したときは、貴族のご令嬢や、大商人の娘が何人も訪ねてきて大変だった。
泣きながら「ビーネ様はみんなのアイドルなの! 結婚しちゃだめ!」と騒がれた。
ビーネがご令嬢に人気なのは知っていたけど、これほどまでとは思わなかったわ。
ビーネが「俺はみんなのアイドルじゃないよ、たった一人愛する人を守る騎士だから」と言って私の前に跪き手にキスをしたとき、とてもかっこよかった。
私達の仲の良い姿を見せたら、ご令嬢たちは諦めて帰ってくれた。
中には怒って「もう買わない!」と言う子もいた。
でも大半のご令嬢は「結婚してもビーネ様の作品のファンであることは変わりません」と言って、結婚を認め応援してくれた。
ビーネのファンは温情のある人が多くて助かったわ。
私は写本師として、ビーネは写本装飾師としてフルスネコの町で働いている。
貴族からの依頼も前より増えて生活も楽になった。
『いいことか悪いことかは、後になってみないと分からない』
結婚する前にビーネが言ってくれたこの言葉が、今も私の救い。
私はこれからも癒やしの力を使うつもりはない。
傷ついて倒れる人を見るたびに胸が締め付けられ、血の涙を流すだろう。
だけど何があっても癒やしの力は使はない、
癒やしの力を悪用させる訳にはいかないから。
私が血の涙を流していると、ビーネが抱きしめてくれる。
『泣かないでリア、君の苦しみも悩みも痛みも後悔も俺が一緒に背負うよ。だから一人で傷つかないで』
ビーネが支えてくれるから、辛いことがあっても、苦しいことがあっても生きていける。
私は一人じゃないから。
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