異世界に転移したら王弟殿下に溺愛されました 私が伝説の女神ってマジですか?・完結

まほりろ

文字の大きさ
22 / 27

二十二話「王と王妃の初夜③」*

しおりを挟む

―レヴィン王視点―


深夜、正妃となったほのかの部屋を訪ねた。

三回深呼吸し気持ちを落ち着け、ゆっくりとドアを四回ノックをする。

ドアはすぐに開きほのかが顔を出した。

白いネグリジェは生地きじが薄く、下着やほのかのきめ細かな肌が透けて見える。

ほのかの身につけている下着は、白のブラジャーと覆う面積が少ない紐のショーツ。

胸の谷間たにまがまる見えで、薄い生地からはピンク色の突起が透けていた。

ショーツは両サイドを紐でしばるなデザインで、布地が少なく、大事な所をほとんど隠せていない。

ゴクリとつばを飲み込む。

服を着ているのに、裸よりエッチな気がするのはなぜだろう?

「ほ、ほのか、その格好は……」

思わず声が裏返る。

ほのかは天界の出身、天界の民は全裸で過ごすらしく、ほのかが地上に舞い降りたとき、何も身につけていなかった。

地上では周りの目があるので、服を着ていただいているが。

もしや誰も見ていないところでは、裸やそれに近い格好で過ごしているのか?

「寝るときはいつもこんなセッ、セセセ……セクシーな服装を……?」

ほのかの色っぽい姿に、心臓がバクバクと音を立てる。

「ちっ、違います! これは……メイドさんたちに無理やり……! イオニアス王国では新婚初夜に花嫁はこの服を着るのが決まりだと言われて……仕方なく」

ほのかが頬を赤らめ、手で胸の谷間を隠す。

「そっ、そうだったのか……」

新婚初夜についていろいろと調べたが、この国にそんな風習があるとは知らなかった。ボクもまだまだ勉強が足りない。

それにしても、目のやり場に困る服装だな……下半身が熱くなってきた。

ボクは照れ臭くてほのかから視線を逸らす。

ほのかと二人きりになったのはいいが、こっ、この後はどうすれば……!?

ま、まずはテーブルでお茶を飲みながら世間話しでも……。

いやお茶ではムードがない、ここはぶどう酒の方が……。

ボードゲームやカードゲームをして楽しく夜明かしを……いやいやそれは新婚初夜にすることではない。

チラリとほのかを見る、幸いほのかは後ろを向いていた。程よく膨らんだお尻はパンツの生地が少ないので、ほぼ丸見えだ。

ほのかも妖艶な格好をしてボクを誘ってくれている訳だし……ボクもほのかとエッチがしたい。

今日読んだ本には新婚初夜に女性をベッドに押し倒す方法は書いてなかった。

どうやって押し倒すんだ? それよりもまず自然にベッドに誘う方法とは……??

ああだめだ! 分からない! 童貞の
ボクには検討もつかない……!

「この服、私には似合ってない……でしょうか?」

ほのかが上目づかいで尋ねてきてた。頬がうっすらと赤く、目に涙をうかべている。

心臓がバクバクと音を立てる!

今の仕草、絶対にボクを誘っているだろう!?

今すぐほのかを抱きしめたい!

「いや、に、似合っている……きっ、綺麗だ」

どきまぎしながら返事をする。

「レヴィン様にそう言ってもらえて嬉しいです」

ほのかが頬を赤らめ、ふわりと笑う。

ああ、もうダメだ……ほのかが可愛すぎる。

ほのかを抱きよせ、ボクの唇をほのかの唇に押し当て、重ねるだけのキスを交わす。

唇を離すと、ほのかがとろんとした表情をしていた。

トクントクンと心臓が早鐘を打つ。

ああそうか……これが、愛しい人を抱きたいという衝動なのか。

生まれて初めて知った衝動に戸惑いを覚える。

重ねるだけの口づけ何度も繰り返し、ほのかを強く抱きしめる。ほのかの心音が伝わってくる。

「ほのか、その……してもいい、かな?」

心臓の鼓動が早まる。

ここでダメと言われたら立ち直れない。

ほのかは耳まで真紅に染め、コクンとうなずいた。

多分、ボクの顔もほのかと同じ色に染まっているだろう。

ほのかをお姫様抱っこすると、ほのかがボクの服をギュッと掴んだ。

心臓がドキンと音を立て、下半身に熱が集まる。

ほのかを天蓋付きのベッドに下ろし、組み敷く。

ボクのペニスは、ズボンの上からでも分かるくらい主張していた。

潤んだ瞳で見上げてくるほのかが愛しい。

キスをしようと顔を近づけると、ほのかに顔を背けられた。

い、嫌がられた……? 

ボクの背中を冷たい汗が伝う。

キスを避けられた時の対処法など、本には書いてなかったぞ。

心臓が嫌な音を立てる。

ほのかに嫌われてしまったのだろうか? いや違う……ほのかの顔がりんごのように赤い。

胸の突起が、服の上からでも分かるくらいにっている。

ほのかはきっと恥ずかしさで、顔を背けたんだ。

初めてで緊張しているのは、ボクだけじゃなかった。ほのかも一緒だった。

そのことが分かり、少しだけ緊張がほぐれた。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

眺めるだけならよいでしょうか?〜美醜逆転世界に飛ばされた私〜

蝋梅
恋愛
美醜逆転の世界に飛ばされた。普通ならウハウハである。だけど。 ✻読んで下さり、ありがとうございました。✻

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています

放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。 希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。 元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。 ──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。 「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」 かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着? 優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

面倒くさがりやの異世界人〜微妙な美醜逆転世界で〜

蝋梅
恋愛
 仕事帰り電車で寝ていた雅は、目が覚めたら満天の夜空が広がる場所にいた。目の前には、やたら美形な青年が騒いでいる。どうしたもんか。面倒くさいが口癖の主人公の異世界生活。 短編ではありませんが短めです。 別視点あり

処理中です...