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二十七話「王と王妃の初夜⑧」最終話

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―レヴィン王子視点―


ペニスを抜きベッドに横になる。

「ほのか、好きだ」

ほのかの美しい黒髪をそっと撫でる。

ほのかの髪は汗でぬれ、顔にはりついていた。顔にかかった髪をソフトにかきあげ、額に口づけを落とす。

「レヴィン様……」

うっとりとした目でほのかがボクを見つめる。

そんな目で見つめられると、またしたくなってしまう。

「無理をさせた、痛かっただろう?」

髪をふうわりと撫でる。

「最初のうち少しだけ……でも、最後は、その…………気持ち、よかったです」

とろけるような顔で、ほのかが恥ずかしそうに頬を赤らめる。

たまらなく愛しくて、ボクはほのかをギュッと抱きしめた。

ボクの正妃は可憐すぎる!

国中の人に、ほのかの素晴らしさを触れ周りたい!

同時に、ほのかを誰の目にも触れぬように宮殿の奥に閉じこめてしまいたい! という気持ちがわき起こる。

そんな相反する感情がボクの中でせめぎ合う。

「ほのか、今日はその……初めてだから、ほのかの体に負担をかけたくない」

本当はもう一回したい。

ほのかの中にボクの男根を挿入して、激しく腰を振り、ズッコンバッコン最奥をつきたい!

ボクの精子でほのかのお腹をいっぱいにしたい!

「今日はこれで終わるけど…………できれば明日もしたい、ダメ……かな?」

ほのかの顔が赤くなっていく。

「……はい」

しばらく間があって、ほのかが小さく頷いた。

「ありがとう、ほのか」

ほのかが愛しくてたまらない。

ほのかの唇にキスを落とすと、ボクの下半身がまた熱を持ち硬くなった。

今日はダメ、今日はここまでだ、ほのかにこれ以上負担をかけられない。必死に自分に言い聞かせる。

明日はもっとエッチな行為をほのかとしたい。ほのかの最奥をズンズン突いて、子宮に精液を注ぎたい。ほのかを何度もイかせたい。

それと舌を絡めた口付けもしたい。

いつか……ほのかをボクとのセックスなしでは生きられない体にしたい。





――終わり――





ご愛読ありがとうございました!

二年ほど前に書いた作品です。恋愛小説大賞があるので引っ張り出して、推敲して、アップさせていただきました。



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2022/03/14に新作を投稿しました!こちらの作品もよろしくお願いします!

「第一王子に婚約破棄されましたが平気です。私を大切にしてくださる男爵様に一途に愛されて幸せに暮らしますので」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/749914798/38607887 #アルファポリス

婚約破棄された公爵令嬢が、断罪の場で助けてくれた人に溺愛され幸せに暮らす話です。
ざまぁもあります。
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みんなの感想(1件)

白龍@ユーリ大好き

いや〜、よかった。めちゃくちゃ面白かったです。しかし、レヴィン様とほのかちゃんの初夜がめちゃめちゃ可愛くてじれじれして……。とにかく、全体的によかったです。これの続編読みたいです。後、新作も。待ってます。(続編は、まほろんさんの自由ですけど……。)

まほりろ
2021.08.18 まほりろ

白龍@ユーリ大好き様
感想ありがとうございます!(^^)
レヴィンは作者も気に入っているキャラでした。ですがこの作品は最終回を迎えておりますので、ご容赦ください。

新作はですね…………現在スランプという病?にかかっておりまして…………筆が進まかいのです。ご容赦ください。

解除
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