ちーちーのだいぼうけん

おさるのキーキー

かいちゅうでんきのひかりが
くさむらのなかになにかをてらした

ぎろっとこっちをみるぶきみなめ

”だれ？ちい・・ち・ぃ？そこにいるの？”

ちかよっていくおんなのことくろ

”ちぃ？でておいで？”

すると
くさをかきわけてなにかがでてきたぞ
がさがさっとおとをたててあらわれたのは
なんともふざけたかおでいんちきくさい
おさるのキーキーだ

”おいらはおさるのキーキーざる
おまえらいったいこんなところでなにしてるんだい？”

”かくかくしかじか・・”

”そうかそれはたいへんだ
よし！おいらにまかせな
なかまにたのんでさがしてみよう”

するとキーキーざるはおおきなこえで
さけびだした

”きーきー　きぃーきぃー

やがてとおくからへんじがかえってくる
ひとつ　ふたつ・・・
そしてもりじゅうがきーきーとさわぎだしたぞ

”よしこれでみんなにつたわったぞ
おまえらはそこのおおきなきのしたで
まってな　きっとだれかがみつけてくれるよ
そのちいとやらをすぐにつれてきてやる！！”

キーキーざるはすこしきりっとしたかおになったけど
やっぱりふざけているようにしかみえないぞ

”まかせろ！！”

そういうときからきへ
じょうずにてをのばす
つぎのえだそしてつぎのえだへ

つぎの・・えだ
あっ！つかみそこねた
・・・おっこちた！？

おんなのことくろ
くびをかしげてる