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爆弾も揃って草
しおりを挟む聖女就任式が終わったあと、ガンダインの元に向かうと伝えると教皇のモンローからも自爆装置撤廃の口添えするということで就任式の面子のまま工房に向かうことになった。
「……」
工房に着くとガンダインが椅子に座って虚空を見つめているのが見えた。
別れる直前に前聖女ロス状態で若干グロッキーだったが未だにショックから回復していないようだ。
「ガンダイン様、どうかされましたか?」
事情を知らないモンローが尋ねるとガンダインがこちらに気づいたようで顔を向けてくる。
「お前らか。なんでもねえ。……次のがお前みたいなのなら悪くはねえからな。要件を言え」
心の声を隠せないタイプらしくステラを見ながらそうぼそりと呟くと要件を聞いてくる。
まだ立ち直ってはいないが応対はできるくらいには踏ん切りがついてきてるってところだろうか。
直情的だが顔には出にくいタイプなのではっきりとはわからないがあちらから尋ねてきたので自爆装置の件を切り出すとするか。
「自爆装置を加工して半径百メートル圏内を爆発に巻き込める爆弾を作りたいのですが」
「自爆装置排除を約束した直後に爆弾作りか。自爆装置を取り外す云々と言っていたがお前の差金か。材料があるのなら話は早え。手間も掛からねえ代物だから銃と並行で作ってやる」
「ガンダイン様、鎧の仕様を自爆装置の未搭載のものに組み直すのはよろしいですか」
「ああ、わかっている」
切り出すと色の良い返事が聞こえ、モンローの要求にも応える約束をガンダインはした。
またロマンナが過労でくたばりそうだな。
とりあえずこれで整えられる装備は揃えるだけ揃いそうだな。
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