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強力な助っ人
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沈黙が支配するテントの中で三人の男が膠着していた。
俺は謎の男の返答を待ち、謎の男は黙り、レッドはこちらの様子を伺っている。
この膠着状態が一分ほどしたかと思うと、
「何者かは言えないし、不問にしてほしい」
男は自分にとって都合のいいことを言いだした。
飲めない相談だ。それをするとこちらの抱えるリスクが大きすぎる。
相手は名を名乗れないほど悪行を重ねた人物だとも考えられるのだから。
「その要求飲もう」
俺が無理だと言おうと思うとレッドが思いもよらぬ事を言った。
飲んじゃダメだろ。明らかに地雷だとわかるというのに。
レッドは何を考えているのだろうか。
「だが、条件がある」
レッドはナイフを懐から取り出した。
それを見て何をやろうとしいているかはすぐに理解できた。
「契約を結んでもらう。こちらはそちらの素性を不問とする代わりに、我々に協力をするという契約を」
レッドはそのまま、進み出て、男にナイフを渡した。
ナイフを渡されると、男は懐から羊皮紙を取り出そうとするレッドを手で制して、自分の懐から羊皮紙を取り出した。
「これくらいは俺・が負担しよう」
男はそういうと俺に目配せしてきた。
出っていけということか。契約するときに名前が表示されるからな。
おれに見えてしまったら契約の意味がないということだろう。
俺がいても契約が滞るだけなので、テントの外に出ていく。
外は来たときはまだ陽が出っていのに、今はすっかり沈んでいる。
砂漠のせいか、外気が寒い。
特一級火魔法『フレイムルーラー』を微調整して展開し、身体を暖める。
ふっと雪の行軍の時に、俺の体を暖めた光の玉について思い出した。
シェーンが出したあれを当時は魔法か何かだとおもったが、火魔法にはあれはなかった。
奴はどうやってあの光の玉を作り出したのだろうか。
「あんた、そんなところで何やってんだ?」
声を掛けられて、それについての考えは中断された。
見るとそいつは先ほど馬車で話に応じた餓鬼族の男だった。
「レッドと、ホットていう男が契約を結んでいるから外に出てるんだ」
「そうか。そろそろ移動を始めたいから終わったら伝えに来てくれ」
そういいおくと餓鬼族の男は去っていた。
そういえば、餓鬼族の奴らはなんでレッド達に協力してるんだ?
後でレッドに尋ねることにするか。
「契約は完了したぞ、リード」
レッドの声が聞こえたので、テントの方を振り返ると、晴れやかな顔をしたレッドと真顔のホットが出てきた。
レッドの表情が先ほどと180°異なっている。
どうやら、謎の男は悪名高いという推測は外れていたようだ。
おそらく、レッドの表情からすると高名な人物なんだろう。
「この方がいれば、ドラス共和国の奪還は約束されたようなものだ」
自信にあふれた顔でレッドが言い切る。
先まで、思いつめた顔をしていたレッドにここまで言わせるとは、いったいこの男は何者だろうか。
もしや、英雄だろうか。
『英雄は今はもう四十くらいなので、ないでしょう。目の前の男はどう見ても二十代くらいにしか見えませんし』
それならば、英雄の息子か何かだろうか。
まあ、この男がなんであれ、強力な助っ人だという事は間違いなさそうだ。
目的が分からないのが少し怖いが。
俺は謎の男の返答を待ち、謎の男は黙り、レッドはこちらの様子を伺っている。
この膠着状態が一分ほどしたかと思うと、
「何者かは言えないし、不問にしてほしい」
男は自分にとって都合のいいことを言いだした。
飲めない相談だ。それをするとこちらの抱えるリスクが大きすぎる。
相手は名を名乗れないほど悪行を重ねた人物だとも考えられるのだから。
「その要求飲もう」
俺が無理だと言おうと思うとレッドが思いもよらぬ事を言った。
飲んじゃダメだろ。明らかに地雷だとわかるというのに。
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「だが、条件がある」
レッドはナイフを懐から取り出した。
それを見て何をやろうとしいているかはすぐに理解できた。
「契約を結んでもらう。こちらはそちらの素性を不問とする代わりに、我々に協力をするという契約を」
レッドはそのまま、進み出て、男にナイフを渡した。
ナイフを渡されると、男は懐から羊皮紙を取り出そうとするレッドを手で制して、自分の懐から羊皮紙を取り出した。
「これくらいは俺・が負担しよう」
男はそういうと俺に目配せしてきた。
出っていけということか。契約するときに名前が表示されるからな。
おれに見えてしまったら契約の意味がないということだろう。
俺がいても契約が滞るだけなので、テントの外に出ていく。
外は来たときはまだ陽が出っていのに、今はすっかり沈んでいる。
砂漠のせいか、外気が寒い。
特一級火魔法『フレイムルーラー』を微調整して展開し、身体を暖める。
ふっと雪の行軍の時に、俺の体を暖めた光の玉について思い出した。
シェーンが出したあれを当時は魔法か何かだとおもったが、火魔法にはあれはなかった。
奴はどうやってあの光の玉を作り出したのだろうか。
「あんた、そんなところで何やってんだ?」
声を掛けられて、それについての考えは中断された。
見るとそいつは先ほど馬車で話に応じた餓鬼族の男だった。
「レッドと、ホットていう男が契約を結んでいるから外に出てるんだ」
「そうか。そろそろ移動を始めたいから終わったら伝えに来てくれ」
そういいおくと餓鬼族の男は去っていた。
そういえば、餓鬼族の奴らはなんでレッド達に協力してるんだ?
後でレッドに尋ねることにするか。
「契約は完了したぞ、リード」
レッドの声が聞こえたので、テントの方を振り返ると、晴れやかな顔をしたレッドと真顔のホットが出てきた。
レッドの表情が先ほどと180°異なっている。
どうやら、謎の男は悪名高いという推測は外れていたようだ。
おそらく、レッドの表情からすると高名な人物なんだろう。
「この方がいれば、ドラス共和国の奪還は約束されたようなものだ」
自信にあふれた顔でレッドが言い切る。
先まで、思いつめた顔をしていたレッドにここまで言わせるとは、いったいこの男は何者だろうか。
もしや、英雄だろうか。
『英雄は今はもう四十くらいなので、ないでしょう。目の前の男はどう見ても二十代くらいにしか見えませんし』
それならば、英雄の息子か何かだろうか。
まあ、この男がなんであれ、強力な助っ人だという事は間違いなさそうだ。
目的が分からないのが少し怖いが。
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