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事後(事後だとはいっていない)☆

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「うぇ、……まだ溢れてくる」「こっちも」

 旦那様二人が、いそいそシャツを着てる横で、オレ/アリスは、膣口から零れ落ちてくる牛吾/鐵也の精液をすっかり精液を吸って湿りきったティッシュで拭きながら、苦笑し合う。

「でも、これ、大丈夫かな?」「んー?」

 今更なんだけど。

「これで、牛吾の赤ちゃんができたら……」「あっ」

 アリスも今更ながら、軽く青ざめてる。

「そのときは、そのときだ。オレとミレイの子として育てる」

「そうそう、その気持がなきゃ、こんなことしねーよ」

 鐵也と牛吾が笑いながら、オレとアリスの頭を撫でてくる。

 少し安心した。

「しかし、牛吾。これでミレイもお前の女になったのだから、何かあったら、きっちり護ってやってくれ」

「もちろんだ、鐵也。当然、アリスもお前の女になったんだから、しっかり護るよう頼まぁ」

「いうまでもない」

 笑いながら、肘をぶつけ合う喧嘩友達二人、……何かいいな。

「しかし、これで『今まで男やってた』とはねえ」「ひゃいんっ??!」

 牛吾にお腹と胸を弄られて、思わず甘い声が漏れる。

「それをいうなら、アリスもだろ。これで『元男』とか」「んうっ?!」

 鐵也が遠慮なしにアリスの巨乳をギュッと掴み、アリスの口から小さな悲鳴が漏れる。

 そうなのだ。

 そもそもアリスと牛吾は、オレと同じで、純粋な人種ではなくて、アリスは、吸血鬼、牛吾は、鬼。

 アリスは、吸血鬼の眷属化を狙うアメリカのカルト集団か女体化させられたとか。

『教団にギャングレイプされてる所を牛吾に助けられて惚れたデースッ♪

 えっ、大丈夫だったのかって? きちんと堕胎は済ませたデスよ?』

 小休憩時に、あっけらかんとそういうアリスに、鐵也が燃えたのはいうまでもない。

「いかんな……、もよおしてきた」「ひゃんっ?」

 鐵也がアリスを押し倒して、股にペニスを押し込んでいくのが見える。

「じゃ、俺たちも見せつけてやろうぜ」「んうっ?」

 大きな手で押し倒され、夫以外の……、というか、新しいもうひとりの夫の牛吾のペニスが膣内に入ってくる。

「あーっ、あーっ、鐵也ッ、気持ちいいデーッス!」「ははっ」

 鐵也に腰を打ちつけられる度に、アリスが大きな乳房をたわませながら喘ぐ。

「牛吾っ、牛吾っ、好き、好きだよおっ」「ふふっ」

 大きなバナナペニスで抉られながら、オレも体を震わせ、牛吾に自らキスをねだり、交わしていく。

「ミーも、騎士クンを愛してマーッス!」「そうか、オレもアリスを愛してるぞ」

「オレも、ミレイのことを愛してるぜ?」「あうっ、あんっ、嬉しいよぉっ」

 アリスも牛吾も、オレも鐵也も、互いに互いの恋人を寝取り、寝取られ。

 種付け、種付けられてる状況に、気持ちが高ぶっていく。

 学校の3箇所で、種付けが行われている異常。

「アリスッ! 孕めっ! 孕めっ! 孕めっ!」「あうっ、んっ、んウッ!」

「ミレイッ! オレの子を……産めっ!!」「あん、あっ、あっ、生む、生むよおっ♪」

 アリスを組み敷きながら、鐵也が腰を激しく打ちつけ、深く押し込み、びゅっびゅと子種を注ぎ込んでいく。

 牛吾が正面立位で唇を奪いながら、子宮口に精液を叩きつけてくる。

「んー、……騎士クン、騎士クン♪」「アリス、……アリス、いい具合だったぞアリス」

「ミレイ……、カワイイぞミレイ」「んー、牛吾、好きぃ……♪」

 未だ注がれながら、相手の恋人と貪るようにキスをし合う。

 結局、この10月10日後、更戸先生の出産と前後して。

 オレは、黒髪ハーフエルフとエルフオーガの二卵性双子姉妹。

 アリスは、黒髪ダンピールの娘を授かるんだけど。

 それはまた、後のお話。
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