ゴッドクエスト

紅蓮の焔

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9章 レインの治療

99話魔力の神マリュカ

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[作者のコメント]
ついに…ついに書き終わりました!sidestory、プロローグ、エピローグ含めて全241話!(電卓使ったので間違いないと思います)
…意外と書いてますね。明日から冬休み、大人の方は頑張って!学生はばんざい!それは置いといて…
今日は学校行く前と12時半に投稿しますが、明日からは0時と12時半に投稿します
それではもう暫くお楽しみください!
因みに作者は基本暇人なので新しい小説書くつもりです
それもお楽しみに…





「誰かいますか~」
メルが教会のドアを開けて中を覗きながら言うと1人の神父が出てきた
「はいはい、どうされましたか?」
「あの~、ここに神様っていますか?」
「…ああ!魔力の神様に会いに来たのですね!」
(ここにいたのか!でもハズレか、チッ)
メルは心の中で舌打ちをして話を続ける
「神様はどこですか?」
「着いてきてください」
メル達は神父に着いていく。レインは未だに眠っている





「ここです、ここに魔力の神様がいます」
神父が連れてきたのは地下3階の何かの像がある小部屋だった。像は朽ち果てていて元の姿が想像できない程にボロボロだった
【おーい、君達だれ~?】
「何か変な声聞こえない?」
「気のせいだろ」
「私もそう思う」
「…聞こえないよ?」
「そうかな~」
メルは無視する事にしたがその声は次々と話し掛けてきた
【ねえねえ、聞こえてるんでしょ?分かってるんだから!ねえってば~!】
「…」
メルはその声のせいで神父が何か言っているが聞こえてこない
【実は私は…バカだったんです!】
そしてその声が次から次へと可笑しな事ばかり言うのでメルは堪えきれずに噴き出してしまった
「…ぷっ」
【あっ、やっぱり聞こえてる】
「聞こえてない」
【じゃあもっと言ってやる~!】
「分かった分かった!分かったからもう止めて!」
メルはその声の話を聞くことにしたのだがミル達からは何言ってんのこいつ?的な感覚で見られていた
その事をメルはまだ知らない
【私はね~、昔魔王と戦ったんだよ。その時に殺されちゃったけどね!その時魂だけそこの像に封印されちゃってさ~、憑代よりしろがいないとその像から出れない訳よ】
(何言ってんのこいつ)
【まあそれは置いといて、つまりは貴女に憑代よりしろになって欲しい訳なんだよ。分かる?】
(本気で何言ってんの?こいつ)
【はあ、じゃあ自己紹介から始めるよ~
私は魔力の神様?だったかな?】
(知らないわよ!)
【まあ、そういう事にしとこう!それで私の名前は…え~と~…マリュカでいっか、てかそのまんま。ぷぷっ】
(はいはい、神様な訳ね)
【あれ?驚かないの?】
(だってここにも神様いるんだもん)
メルはそう思いカオリを目だけ動かして見た
【あの子?魔力も高くないしどうせ、偽者か知識の神辺りでしょ】
(よく分かったわね、知識の神よ)
【はいはい、それで?憑代よりしろになってくれるの?くれないの?】
(まず説明しなさいよ!)
【あ~、忘れてた。テヘッ】
(早く言って)
【はあ、もうちょっと反応してくれても良いのに、分かったよ。まず憑代よりしろになった人は私の力を手に入れる事ができまーす!やったね!】
(はいはい、それだけ?)
【まだあるよ?まず私の憑代よりしろになるにはそれ相応の魔力が必要になる訳、それで貴女を選んだのよ】
(ミルでも良くない?)
【ミル?】
メルはミルに見えない所で指を指した
【あ~、あの子か!あの子は中に何人も入れてるから私入らないのよね、てかあの子あれだけ入れて精神壊れないとかヤバイ】
(はいはい、それより早く話を進めて)
【え~と、憑代よりしろになった人は私と一体化するから一体化する時私の精神に負けたら体が私の物になっちゃうんだよね~、それでも良い?】
(1つ聞きたいんだけどどんな力が使えるの?)
【う~んと~、確かね~相手の魔力を抑えたり、吸収したり~、後魔法の威力が上がるよ!】
(それだけ?)
【私の力を完全に使いたいなら本気の私と戦う事になるんだよ?】
(だから?聞いてるだけよ)
【はあ、相手の魔法を操ったり独自の魔法を開発出来るんだよ。私の力が無いと魔法を開発する事も出来ないからね。今皆が使ってるのは私が今までに開発した魔法だしね。後は闇属性を使えるよ】
(へえ、本気でじゃあやりましょうか)
【へ?良いの?本気の私で】
(やるの?やらないの?)
【やるよやるよ!でも覚えておいて、貴女が私に負けたら体の主導権が私になっちゃうからね】
(はいはい、じゃあ始めましょ。後はいはいって言い過ぎじゃない私?)
【そうだね、じゃあそこの像に触れてね】
メルは言われた通りに朽ち果てた像に触れてみた
「な、何をして…」
神父はそれで止まってしまった
「あれ?何で止まってるの?」
【私が止めたんだよ。じゃ戦おっか】
メルはそこまで聞くとフラフラと倒れてしまった
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