ゴッドクエスト

紅蓮の焔

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11章 激闘!魔界突入!

159話壊れた街

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「はあ…はあ…」
「速度が落ちてる!」
「はいぃぃぃ!」
現在、レイトはサツキに言われた通りに更に速く飛び進んでいた。数学的に表すなら秒速70mの速度だ
「おお!やっと見えてきた!飯だ!朝飯!」
サツキは遠くにうっすらと見えてきた街に喜びを隠せずよだれをだらだらと垂らし始めた
「うわ!汚ねっ!」
レイトが減速し、止まろうとするとサツキが殺気を飛ばした
「街に着くまでに止まれば殺すぞ」
レイトは涙目になりながら街へ飛んでいった
(誰か助けてくれ~!)
と心で悲願しながら…





数分後
レイトが俯いて飛んでいるとサツキが耳を引っ張った
「何か様子がおかしくないか?」
「あ?え?」
レイトが前を見ると街から炎や煙があちこちから上がっていた
「確かにおかしいな」
「なら速く行け!飯がなくなる!」
(そっち!?)
レイトは溜め息を溢すと再び全速力で街へ向かった





数分後
「嘘…だろ…?」
レイトが近付くに連れサツキの顔は絶望で塗り潰された
そこには建物に引火し、殆どの建物は半壊、または崩壊していてそこら中に血塗れの人の様な者達が倒れていた
「飯が…」
サツキが項垂れると同時にレイトは街の前に降り立った
「だ、誰か!いないのか!」
サツキがレイトから降りナタ達を地面へ放ると朝食のため、人を探し始めた
しかし、見つかるのは血塗れや、原型を留めていない物から半身がぐちゃぐちゃに潰されている死体だけだった
「そ、そんな…」
サツキが震えた声を漏らすと後ろから肩を触れられた
「っ!」
サツキはその手を掴むと思いきり近くの建物に投げ付け、投げ飛ばした者を見てサツキは自分の額を叩いた
「あちゃー、レイトか」
「ったく、警戒心が薄くてもこれじゃ分かるわ」
建物の瓦礫の下からレイトが這い上がって来るとサツキは笑いながらレイトに謝った
「ごめんごめん、ついやってしまった」
「…絶対思ってないだろ」
レイトは嘆息すると辺りを見渡した
「そう言えば…ナタ?だったか、あいつとアモは?」
「…忘れてた」
「はあ…取りに戻るぞ」
レイトがサツキの手を持ちナタ達を回収しに戻ろうと振り返った…と、同時に

「ぎ、ぎゃぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!」

どこからか悲鳴が聞こえてきた
サツキは無言でレイトの手を振りほどき悲鳴が聞こえた場所へまっしぐらに走っていった





数分前
「後はこいつらだけだな」
男は半壊していた建物の中に隠れていた親子と思われる人を2人見つけ襲い掛かった
「ぐっ!」
まず子供を殺そうとした男は父親と思われる人に横にぶっ飛ばされ、瓦礫の下敷きになった
「逃げろ!」
「で、でも…」
「良いからはやぐふっ」
子供を殺そうとした男はその父親?を蹴り、更に手を黒い羽に変化させ、その内数枚の羽を父親?へ投げ飛ばし、子供へ襲い掛かった
「だから殺らせねえって言ってるだろう、が!」
男は父親?に蹴り飛ばされたと同時にニヤリと笑った
「何笑ってるんだよ?魔王の番犬さんよ」
父親?が聞くとその直後に後ろから何かが突き刺さり父親?の両腕、右足、左横腹を一瞬にして消し飛ばした
「は?え?」
父親?は驚きながら地面へ倒れた
その時、体に尋常ではない程の激痛が走った
「ぎ、ぎゃぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!」
「五月蝿いですね、魔王様に楯突くゴミが!」
男は怒りを露にして父親?蹴り殺すと黒い羽から手に戻し子供へ向き直った
「さあ、これで誰も邪魔をする者はいなくなったな」
「ひっ」
子供は震える手足で涙目になりながら男から逃げようとするが現実はそう上手くは作られておらず、子供は首根っこを掴まれた
「ぐ、ぐる…じい…」
子供はバタバタと足を振り首を掴んでいる男の手を叩くが更に込められる力が強くなった
「…!」
そして子供がブラリと手足を動かさなくなり、泡を吹き始めた
「中々耐えるな…」
男が力を込めようとした直前で何かに頭を殴られた
「な、何だ!?」
男が子供から手を離し周りを見渡すが誰もいない
あるのは瓦礫と父親?の死体のみだ
(気のせい…ではないな)
男は周りを警戒しているがそれは一向に姿を現さない





父親の悲鳴の直後
「どこだ?」
サツキは辺りを確認しながら走っていき数秒もすると少し遠くの半壊した建物の中に子供の首根っこを掴んで抵抗する子供を離そうともせず殺そうとしている男を発見した
(ここから向かっても良いが…早くしないとあの子が死んでしまう…近くにあるのは…瓦礫だけ、か)
サツキは胸に不安を宿しながら見事掌サイズにまで小さくなっている瓦礫を見つけそれを思いっきり男に向かって投げ飛ばし、音を立てない程度の全速力で走っていき瓦礫がその建物の中へ入ると同時に壁に隠れた
「な、何だ!?」

ドサッ

(よし、離したみたいだな)
サツキは壁を再度確認すると少し先に子供が這いつくばってなんとか通れる大きさの隙間が出来ている事に気が付いた
(よし、入る「おーい!サツキ~!」)
突然サツキが走ってきた方向から探す様に掛けられた声に驚いた、と同時に男がそちらに走って行った
(レイト…悪いが少しそいつの相手をしてくれ)
サツキは先程見つけた隙間から体を仰け反らせ入っていった
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