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エピローグ
お父さん! アリウスside
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リュートが去った後、アリウスは伸びをした
「それじゃあ俺達も行くとするか!」
キルに頼んで裂け目を出して貰うとその中へ入って姿を消した
「ついに帰ってきたぜ!魔界!」
「落ち着けよアリウス、何も無くなる訳じゃ無いんだから…」
クルが嘆息して首を横に振るとアリウスは思い出した様にアリスを見た
「そうそう!嬢ちゃんも連れて帰らないとな!」
「…私…お父さんも街の人も殺されて帰る場所が無いんです…」
アリスが俯いて言うとアリウスはキルに鎌の刃の部分で撲られた
「いって!」
アリウスは咄嗟に避けるが腕を掠めた
「これ結構痛いんだからな!?」
「バカか、この子をどうするのか考えろよ、少し考えたら分かるだろ?ただの女の子が俺らと一緒にいる筈無いじゃないか!いるとすればこの子位だろ?」
「…言われてみれば!」
そしてアリウスはアリスに手を伸ばした
「それじゃあ俺達と一緒に街を造ろうぜ!そうすれば人も集まるかも知れねえしな!」
アリウスが胸を張って笑うと3人はポカンと口を開けて放心状態になった
「は?今何かおかしい言葉が聞こえてきた気がしたぞ?」
「うん僕も…え~と…アリウスが街を造るとかなんとか」
「俺はそう言ったぜ?」
アリウスが歯を光らせて言うとその光にクル達は目を細めた
「それで?だとしたらどこに造るんだ?」
「そりゃ嬢ちゃんの言ってたその街で…俺、場所までは知らんし」
「バカかお前は!」
キルに叩かれ、アリウスは頭を擦る
「は?なんだよ!」
「自分の父親が殺された所に誰が案内するか!?普通しないぞ!」
「…いいよ」
アリスが小さく呟くとキルとクルはおかしな声を上げた
「え?本当に良いのか?」
アリスはコクりと頷いた
「ふははは!ざまあみろ!」
アリウスが自慢気に言うとクルとキルの米神に青筋が浮かんだ
「なあ、少し制裁を加えないか?」
「そうですね、そうしましょう」
「え?何々?ちょ!や、ぎゃあぁぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁぁぁああぁぁぁ!!」
アリウスの叫びが魔界の暗い空に虚しく響くと遠くの森の中で鴉が飛び去った
「ふう、すっきりしたぜ!」
「そうですね!」
キルとクルが額の汗を拭う横で地面に頭を埋めて動かないアリウスの姿があった
「あはははは…」
それを見て苦笑するアリスがいるその後ろでそんな4人を見て驚いている者がいた
その者が近寄るとキル達はチラリとそちらを見た
「なんでお前達がいるんだ?あ、もしかして俺の後を付いて来たのか?」
「あ!ハル!」
「なんでそんなに驚いてんだよ?」
ハルが首を傾げている前では3人は苦笑していた
(やっば~…完全に忘れてた…)
「ん?ほら言ってみ?」
「さ、さあアリスちゃん!行こうか!」
「そ、そうですね!」
「おい!無視するなよ!」
アリウスを引っこ抜くとクルとアリスを抱き上げて空を飛んで行こうとした所でハルはキルの足を掴んだ
「何逃げようとしてんだ?」
「なんて跳躍力だよ…」
「獣人なめんな」
こうして5人はアリスの住んでいた街に飛んで行った
「うっわぁ…派手にやられたな…」
「なんだここ?」
「ここどこですか?」
「ぐがー…ぐがー…」
3人が驚いているとアリスはてくてくと歩いていって瓦礫を退け始めた
「さ、また街を造りましょう!以前より立派な街を!」
アリスはキル達に顔を向けずただひたすらに瓦礫を退けていた
「…それじゃ、俺も手伝おうかな」
ドサッ
「ぐあっ!…どこだここ!」
今起きたアリウスは周りをキョロキョロし始め、皆が瓦礫を片付けているのを見て真似を始めた
そして夜になって数十分が経った時に街の半分の瓦礫を片付ける事が出来て、簡易的な寝床を作ってそこで5人は寝転がってずっと自分達を睨んでいる月を見上げた
「そういや街を造るのはいいんだが住人はどうするんだ?」
「それはこれから考えればいいさ、例え何年掛かってもな…」
「え?街作んの?俺帰りたいんだけど…」
「空気読めよ」
「え?だって籠りたいし、ここに来たのだってリズに裏切られて…メルに…はあ…」
ハルが溜め息を吐いて空を見上げた
「そういやお前って人間界に行けたりするんだよな?」
唐突に聞かれた質問にキルは頷く
「だったら明日連れてってくれよ、妹に言うから」
「分かったよ」
キルは欠伸を掻いた
「それじゃお休み」
「「「お休み~」」」
そして皆が眠りに着いた
……
…………
……………………
皆が寝静まった頃、少女、アリスは寝床を抜け出してある場所へ向かった
「…お父さん…」
目の前に転がっている蝿が集っている死体の隣に座って星が1つもない空を見上げた
「お父さん…私、友達が出来たんだよ…サツキちゃんって言うんだけどね。とっても可愛い子なの…」
アリスが話し掛けるが蝿の羽音が虚しく響き渡る
「お父さん…他にもね、レインさんやメイトさん、少し怖いけどメルさんって人にも会ったんだよ?3人共とっても格好よくて…それで優しくて…あ!後、アリウスおじさんや団長さん達と新しい街を造ろうって約束したんだ、その時は…その時は、お父さんも見に来てね。すっごく綺麗な街にしてみせるから!」
アリスが死体に顔を向けてニコッと笑うが返事はない
「嬢ちゃん…」
アリスがどこかへ歩いて行くので気になって隠れて付いて来ていた
「何してんだよ」
突然後ろから聞こえてきた声に振り向くとそこにはハルが立っていた
「なんだハルかよ…」
「で、何してんだよ」
「見てみろ」
アリウスが指を指すとその先には空を見上げ、小山座りで一人で喋っているアリスがいた
「おいアリウス、お前もしかして…」
「いや、どこかに向かったみたいだったから気になっただけだ」
「でも…あれは…可哀想だな…」
「出るか?」
「いや、止めておこう、ほら、バレる前に戻るぞ」
ハルがアリウスを引っ張って、寝床に戻って行く
「ふふ、もう気付いてるよ」
アリスは涙を拭くと死体に向かって微笑んだ
「それじゃあまたね!お父さん!」
アリスは立ち上がってアリウス達の後を追い掛けた
「バレなくて良かったな…」
「本当にな」
「待って~!」
ボフンッ
「うお!」
アリウスはいきなり後ろから飛び付かれ驚き半分、疲れ半分で前によろめいた
「嬢ちゃん?」
「えへへ~」
アリスは無理に笑顔を作ってアリウスの背中に顔を埋める
「ねえおじさん」
「おじっ…」
アリウスはがっかりしてアリスを見た
(あ、俺は邪魔みたいだな)
ハルは状況を察知して先に戻っていった
「なんだ?嬢ちゃん」
「お父さんって呼んでも良い?」
「はぇ?」
「だーかーらー!お父さんって呼ぶね!だからお父さんも私の事、嬢ちゃんじゃなくてアリスって呼んでね!」
「お、おう、ア、アリス?」
アリウスが呼ぶとアリスは嬉しそうに笑った
「なーに?お父さん!」
「はあ…戻ろうか…」
「うん!」
アリスはアリウスの腕をギュッと掴んで、2人で寝床へ戻っていった
次の日の朝
「それじゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃーい!」
アリスは昨日の事が嘘の様に元気になってアリウスにべったり甘える様になった
「それじゃあ俺達も行くとするか!」
キルに頼んで裂け目を出して貰うとその中へ入って姿を消した
「ついに帰ってきたぜ!魔界!」
「落ち着けよアリウス、何も無くなる訳じゃ無いんだから…」
クルが嘆息して首を横に振るとアリウスは思い出した様にアリスを見た
「そうそう!嬢ちゃんも連れて帰らないとな!」
「…私…お父さんも街の人も殺されて帰る場所が無いんです…」
アリスが俯いて言うとアリウスはキルに鎌の刃の部分で撲られた
「いって!」
アリウスは咄嗟に避けるが腕を掠めた
「これ結構痛いんだからな!?」
「バカか、この子をどうするのか考えろよ、少し考えたら分かるだろ?ただの女の子が俺らと一緒にいる筈無いじゃないか!いるとすればこの子位だろ?」
「…言われてみれば!」
そしてアリウスはアリスに手を伸ばした
「それじゃあ俺達と一緒に街を造ろうぜ!そうすれば人も集まるかも知れねえしな!」
アリウスが胸を張って笑うと3人はポカンと口を開けて放心状態になった
「は?今何かおかしい言葉が聞こえてきた気がしたぞ?」
「うん僕も…え~と…アリウスが街を造るとかなんとか」
「俺はそう言ったぜ?」
アリウスが歯を光らせて言うとその光にクル達は目を細めた
「それで?だとしたらどこに造るんだ?」
「そりゃ嬢ちゃんの言ってたその街で…俺、場所までは知らんし」
「バカかお前は!」
キルに叩かれ、アリウスは頭を擦る
「は?なんだよ!」
「自分の父親が殺された所に誰が案内するか!?普通しないぞ!」
「…いいよ」
アリスが小さく呟くとキルとクルはおかしな声を上げた
「え?本当に良いのか?」
アリスはコクりと頷いた
「ふははは!ざまあみろ!」
アリウスが自慢気に言うとクルとキルの米神に青筋が浮かんだ
「なあ、少し制裁を加えないか?」
「そうですね、そうしましょう」
「え?何々?ちょ!や、ぎゃあぁぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁぁぁぁああぁぁぁ!!」
アリウスの叫びが魔界の暗い空に虚しく響くと遠くの森の中で鴉が飛び去った
「ふう、すっきりしたぜ!」
「そうですね!」
キルとクルが額の汗を拭う横で地面に頭を埋めて動かないアリウスの姿があった
「あはははは…」
それを見て苦笑するアリスがいるその後ろでそんな4人を見て驚いている者がいた
その者が近寄るとキル達はチラリとそちらを見た
「なんでお前達がいるんだ?あ、もしかして俺の後を付いて来たのか?」
「あ!ハル!」
「なんでそんなに驚いてんだよ?」
ハルが首を傾げている前では3人は苦笑していた
(やっば~…完全に忘れてた…)
「ん?ほら言ってみ?」
「さ、さあアリスちゃん!行こうか!」
「そ、そうですね!」
「おい!無視するなよ!」
アリウスを引っこ抜くとクルとアリスを抱き上げて空を飛んで行こうとした所でハルはキルの足を掴んだ
「何逃げようとしてんだ?」
「なんて跳躍力だよ…」
「獣人なめんな」
こうして5人はアリスの住んでいた街に飛んで行った
「うっわぁ…派手にやられたな…」
「なんだここ?」
「ここどこですか?」
「ぐがー…ぐがー…」
3人が驚いているとアリスはてくてくと歩いていって瓦礫を退け始めた
「さ、また街を造りましょう!以前より立派な街を!」
アリスはキル達に顔を向けずただひたすらに瓦礫を退けていた
「…それじゃ、俺も手伝おうかな」
ドサッ
「ぐあっ!…どこだここ!」
今起きたアリウスは周りをキョロキョロし始め、皆が瓦礫を片付けているのを見て真似を始めた
そして夜になって数十分が経った時に街の半分の瓦礫を片付ける事が出来て、簡易的な寝床を作ってそこで5人は寝転がってずっと自分達を睨んでいる月を見上げた
「そういや街を造るのはいいんだが住人はどうするんだ?」
「それはこれから考えればいいさ、例え何年掛かってもな…」
「え?街作んの?俺帰りたいんだけど…」
「空気読めよ」
「え?だって籠りたいし、ここに来たのだってリズに裏切られて…メルに…はあ…」
ハルが溜め息を吐いて空を見上げた
「そういやお前って人間界に行けたりするんだよな?」
唐突に聞かれた質問にキルは頷く
「だったら明日連れてってくれよ、妹に言うから」
「分かったよ」
キルは欠伸を掻いた
「それじゃお休み」
「「「お休み~」」」
そして皆が眠りに着いた
……
…………
……………………
皆が寝静まった頃、少女、アリスは寝床を抜け出してある場所へ向かった
「…お父さん…」
目の前に転がっている蝿が集っている死体の隣に座って星が1つもない空を見上げた
「お父さん…私、友達が出来たんだよ…サツキちゃんって言うんだけどね。とっても可愛い子なの…」
アリスが話し掛けるが蝿の羽音が虚しく響き渡る
「お父さん…他にもね、レインさんやメイトさん、少し怖いけどメルさんって人にも会ったんだよ?3人共とっても格好よくて…それで優しくて…あ!後、アリウスおじさんや団長さん達と新しい街を造ろうって約束したんだ、その時は…その時は、お父さんも見に来てね。すっごく綺麗な街にしてみせるから!」
アリスが死体に顔を向けてニコッと笑うが返事はない
「嬢ちゃん…」
アリスがどこかへ歩いて行くので気になって隠れて付いて来ていた
「何してんだよ」
突然後ろから聞こえてきた声に振り向くとそこにはハルが立っていた
「なんだハルかよ…」
「で、何してんだよ」
「見てみろ」
アリウスが指を指すとその先には空を見上げ、小山座りで一人で喋っているアリスがいた
「おいアリウス、お前もしかして…」
「いや、どこかに向かったみたいだったから気になっただけだ」
「でも…あれは…可哀想だな…」
「出るか?」
「いや、止めておこう、ほら、バレる前に戻るぞ」
ハルがアリウスを引っ張って、寝床に戻って行く
「ふふ、もう気付いてるよ」
アリスは涙を拭くと死体に向かって微笑んだ
「それじゃあまたね!お父さん!」
アリスは立ち上がってアリウス達の後を追い掛けた
「バレなくて良かったな…」
「本当にな」
「待って~!」
ボフンッ
「うお!」
アリウスはいきなり後ろから飛び付かれ驚き半分、疲れ半分で前によろめいた
「嬢ちゃん?」
「えへへ~」
アリスは無理に笑顔を作ってアリウスの背中に顔を埋める
「ねえおじさん」
「おじっ…」
アリウスはがっかりしてアリスを見た
(あ、俺は邪魔みたいだな)
ハルは状況を察知して先に戻っていった
「なんだ?嬢ちゃん」
「お父さんって呼んでも良い?」
「はぇ?」
「だーかーらー!お父さんって呼ぶね!だからお父さんも私の事、嬢ちゃんじゃなくてアリスって呼んでね!」
「お、おう、ア、アリス?」
アリウスが呼ぶとアリスは嬉しそうに笑った
「なーに?お父さん!」
「はあ…戻ろうか…」
「うん!」
アリスはアリウスの腕をギュッと掴んで、2人で寝床へ戻っていった
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