21 / 315
2章 復讐の土台作り
19話 ケイン
しおりを挟むパタンッ
(今度は錬金術の基本っと…)
レンゼはそれを読み始める
数分後…
パタンッ
レンゼは頭を抱え込んだ
(魔力より分かり辛い…)
嘆息して再び読み始めた
「「レンゼ~!」」
突然部屋の中に雪崩の様に入って来る2人はレンゼを見た瞬間慌て出した
「ん? 何?」
「「大丈夫!?」」
「何が?」
「だって怪我したんじゃ…あれ?」
「それならもう治った…ほら」
レンゼが左の人指し指を見せると2人は驚愕し、目を見開いた
「て事は成功したのか!? どうやったんだ! 俺にも教えてくれよ!」
ケインがレンゼの肩を揺すりながらしつこく聞いているがレンゼは頭が揺れて顔色を悪くしていった
「ちょっと! 吐きそうになってるじゃない!」
「え?」
ケインが見てみると顔色を悪くしているレンゼがふらふらと頭をゆっくり左右に振っていた
「気持ち悪…」
暫くするとレンゼの顔色も良くなり、ケインも落ち着いてアリサとケインはベッドで座るレンゼを見詰めていた
「それで…何を教えて欲しいの?」
「その怪我を治した方法! 俺にも分かるように!」
「なんで?」
「そ、そりゃ…い、いや、言えねぇ……頼む! 教えてくれ! なんでもしてやるから!」
ケインが土下座をして頼み込むとレンゼは目を見開いた
「あ、うん、そこまで言うなら…」
何か罪悪感に見舞われたレンゼだった
「アリサはどうして正座してるの?」
「え? レンゼの可愛い姿は!?」
「いやいや、さっきの話は全然違うから! 擽るの禁止! ダメ絶対!」
レンゼが腕を交差させてアリサに見せ付けると絶望のどん底に堕ちた様な顔をしてその場で小山座りをし出した
「それで…どうやるんだ!?」
「ちょっと来て」
レンゼが手招きをするとケインはそれに付いていった
「うわぁ…すげぇ…」
ケインが感嘆の声を上げるとレンゼは本の階段の下に降りていく
「これ!」
レンゼは最初に読んだ『魔力の基本・子供でも分かる絵本』を手渡した
「え?」
「これが理解できないと絶対に不可能だから頑張ってね! それじゃあ俺も勉強しないといけないから…」
苦笑しながらレンゼは上に上がっていく。そんなレンゼを見てケインは言葉を失った
(ふふふ…これからが楽しみね…)
ケインがニヤリと笑って絵本を上に放り投げると細切れになった
「どうしたんだケイン! 早く登ってこいよ!」
「ああ!」
ケインが上がるとレンゼは階段のドアを閉めた
「さて…」
レンゼは鍵を閉めると同時に自分の親指の先を噛みきった
ポタッ
口の中に血の味が広がるが、レンゼは親指を床にくっ付け魔術式を画く
そして両手を魔術式に置いて魔力を通した
(これで大丈夫だよな…)
レンゼが暗示に描いた物は…『剣』だ
レンゼの足元の床がレンゼの体重にギシッと音を鳴らした
剣を創造するとレンゼはフラッとした
「気付いてたのね」
目の前にいたケインが赤い光に包まれた
「なんだ…?」
「久し振り…」
「っ! …あの時の奴か……」
レンゼは木の床で作った木刀を構えた
「あら、私と殺り合うって言うの? やめておいた方が良いわ。私達に取っても貴方に取ってもその方が良くてよ?」
「問答無用だ…」
レンゼが床を蹴ると同時に床に押し倒され、女性の腕が突然伸びて拘束されていた
「ほら、話を聞きなさい」
「…はあ、なんの用だ」
「あら、聞き分けが良いのね、ならあれは別にもう要らないわ」
女性がいつの間にか伸ばしていたもう片方の腕でロゼを拘束してレンゼの前に持ってきた
「っ! ロゼが何をしたって言うんだよ! 離せよ! おい!」
「あらあら、気性が荒いわよ。もう少し大人しくしてちょうだい」
突然腹に痛みが感じられ目を向けると女性の腕からナイフが少し突き出ていてレンゼの腹にチクリと刺さっていた
「それじゃあ単刀直入に言うわ。貴方、転生してるでしょ?」
突然言われた言葉にレンゼは驚いた
「なんで知ってるんだよ。誰も知らない筈だし教えてもない」
「ふふふ、気にしないで、今日はその確認の為だけに来たのだから……またいつか会いましょ…」
女性はレンゼの拘束を解くと玄関から出てどこかへ立ち去った
倒れたレンゼの前にロゼはドサッと音を立てて床に落ちる
「なんだったんだよ…」
レンゼはロゼを抱き抱えようとしたが力が足りず、引き摺る羽目になった
そして部屋に戻るとアリサはベッドで寝かされていた
(本当になんだったんだ? あいつは)
疑問に思いながらもロゼをベッドに寝かせて自分はベッドを背凭れに眠りに着いた
0
あなたにおすすめの小説
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる