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4章 資格取得試験
34話 救出
しおりを挟むドンドンドンッ!
レンゼに向かって飛ばされる弾丸をレンゼは滑り込んで全てを回避する
「はあぁぁぁ!」
左腕に魔力を通して地面に触れる
すると手の少し前から土で出来た柱が伸びていき、1人の男に当たると柱は崩れてその男を吹っ飛ばしながら柱が作った道を走って行き、命令を下していた男の後ろに回り込んだ
「くそっ! ちょこまかとガキのくせに!」
「誰が豆粒チビガキだこのくそ野郎!」
男の後ろに回り込むとすぐに魔力を通して左手を男の足の間の地面に置いて、柱が上へ物凄い勢いで伸びる
「うぐっ!」
それは男の金的に当たると崩れ去った
男が股間を押さえて倒れると男の拳銃を奪って男の米神に突き付けた
「動くな! 動けばこいつを撃つ!」
すると相手は全員動きを止めた
「よし…交換条件でこいつを解放しよう」
何人もいる内の1人の男が手を上げた
「なんだ?」
「条件はなんだ?」
「簡単だ。お前ら、女を拐っているだろう? それを俺に明け渡せ」
命令を下していた男がレンゼの後ろの建物を指差した
「あ、あそこだ…だから命だけは…」
「本当か確かめてからだ」
男を連れながらその建物に入っていく
ガチャ…
「引っ掛かったなぁ! お前ら! 捕まえろぉ!」
中にも人が複数いて、それらは全員レンゼに銃口を向けている
「だからなんだ」
レンゼは足を滑らせ、体重に身を委ねて落ちていく
そして床に左手を付けると魔力を通した
ドドドド!
4本の柱がそれぞれの者へ伸びていき、顔面に柱を当てるとその者達は後ろに倒れた
そして再び魔力を通すと倒れた者を拘束する様に柱が伸びていき、拘束に成功した
強度は弱いが、全員が大の字になって倒れた所だったので力を込めにくく破壊できずにいた
「さて、殺されたい様だな…」
「ひぃぃぃぃ! ほ、ほんの冗談じゃないすか~! マジにしちゃったんすか~? 旦那~」
「機嫌取りは良いから早く女がどこにいるか教えろ」
「へい! 女はそこの奥にいます!」
男が指を指した先には壁しか無かった
カチャ…
「っ! ほ、本当ですってば! あの壁は隠し通路になってんすよ!」
レンゼは男を連れてその壁の前に来た
「さあ開けろ」
「へい! 喜んで!」
男が壁の間にある隙間に手を突っ込むとボタンを押す音が聞こえてきた
それと同時に壁が左右に開いて松明に灯された石レンガの通路が出てきた
「この先にいるんだな?」
「へ、へい! この先にいます!」
「なら行くぞ…」
男と共に松明の灯りしか無い通路を進んでいく
暫くすると鉄製のドアがあった
「この先にいるんだな?」
「い、いえ! それは罠で本当はこっちです!」
男はドアの右側の松明を取る
すると突然そこの壁が下に下がっていき、そこには沢山の袋があった
「これが全部女です!」
「チッ…」
レンゼは元気良く動いている袋の縄の部分を狙ってトリガーを引いた
ドンッ!
大きな銃声が鳴り響き、その袋が開かれた
「あれ? やっと出られた!」
「そこのお前」
頬に少し泥が付いている小汚ない10歳位の女性を指差した
「え? 私?」
震えて自分を指差す女子にレンゼはコクンと頷いた
「な、何…?」
女子は震えて自分の体を隠した
「他の袋を開けてくれ、ここから出るぞ」
「へ? …あ、うん! 分かった!」
女子は次々と袋を開けていき、中の女性達を解放していった
「…さて、他に誰かいるか?」
「い、いえ! この他には女性はいませんっす!」
「なら男は!」
「反対側にいるっす!」
「なら解放してこい! 出来なかったらお前を撃つぞ!」
レンゼは男に銃口を向けた
「ひっ! へ、へい!」
男は慌てて走って行き、男達を解放しに行った
その間にレンゼは振り返り、女性達を見渡した
十何人もいて壁が見えなくなる程だった
「この中で俺と会話をした事のある奴手を上げろ」
バッ! バッ!
すると2つの手が上がった
「よし、出てこい」
レンゼが命令を下すと先程の女子とシルビアがいた
「シルビア、ちょっと来い」
緊張気味にシルビアは機械の様にレンゼに歩いていく
「な、何よ…」
「まずな…お前はバカか! なんでいきなり拐われてんだよ! 前に強姦されそうになった時に何も学ばなかったのかよ!」
「うっ…ご、ごめん……でもレンゼも悪いじゃない! 私とデートしてたのに!」
突然怒ってきたシルビアに対してレンゼは銃口を向けた
「デートじゃねえよ! 軍の採用試験の建物に連れて行くって話じゃねえか!」
「男と女が一緒に歩いてるのをデートって言うんです! ねえ皆!」
なぜか後ろの女性達に賛同を求めたシルビアに対して跳んで頭を殴った
「いった~…」
「例えデートだとしても勝手にどこかに行って拐われてんのはどこの誰だよ!」
「うぅ~…」
恨めしそうに頭を押さえてレンゼを睨む
「今回は俺が助けに来たから良かった物の…俺に利益が無かったら絶対に助けに来てなかったからな! 覚えとけ!」
レンゼが振り返るとそこには苦笑をしている男がいた
「よし…皆聞いてくれ! まずは入口付近まで俺がこいつの米神に銃口を突き付けて進んでいく。そして敵から武器を奪ってからお前達を呼ぶからじゃんけんで勝った奴がそれを持ってくれ! …おい、あいつらの数は何人だ?」
レンゼへ男に銃口を向けた
「じゅ、13人っす!」
「聞いたな! 13人決めてくれ!」
そしてじゃんけんが終わると作戦を決行した
レンゼ先頭を歩いて、その後ろを銃を持つ13人、そしてその後ろにその他の者達が歩いて来ている
「見えてきた…いいな? 作戦通りに…だ。分かったな?」
「分かってるわよ…」
シルビアが返事をするとレンゼと男だけが進んでいった
「おい! 銃を渡せ!」
レンゼが大きく叫んだがそこにはもう誰もいなかった
「恥ずかし~」
シルビアがニヤニヤ笑いながらレンゼの顔を覗き込んだ
レンゼは顔を真っ赤にして俯いていた
「ま、まあ、そう言う事もあるわよ。だから落ち込んじゃダメだって…」
シルビアが苦笑してレンゼの肩をポンポンと叩いた
それと同時に後ろから大量の人が雪崩れ込み、皆が外に出てきた
「自由だ!」
「やっと帰れる!」
「ありがとう!」
「よっしゃ~!」
歓喜の声が挙がり、皆は走り出した
「お、おい待て!」
ドンドンドンッ!
「五月蝿いと思ったらどうやって脱走したのかな~?」
男を連れながら人混みを掻き分けて銃声が響いた所を見た
それは先程の男だった
「君は…さっきの男の子だね?」
撃たれて負傷している者が1人、死んだ者が2人いる
「おい! こいつがどうなっても良いのか!」
「別に良いよ」
ドンッ!
銃声が聞こえてきたと同時に驚きながらも体が勝手に動いて男を押し倒していた
ブシャッ!
「あ~らら~」
男はレンゼに弾を撃ち込めた事にニヤリと口角を上げた
「く…そ…」
そのまま横にドサッとレンゼは倒れた
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