復讐の慰術師

紅蓮の焔

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4章 資格取得試験

40話 錬金術師資格…獲得?

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『錬』のドアを開けて中に入ると中にはフラスコやビーカーと言った物が並べられていて、全体的に暗い雰囲気を醸し出していた
「ふふふふ…よく来たね…ようこそ…我が根城へ…」
眼鏡を掛けたボサボサで猫背の女性が眼鏡を掛け直してレンゼを見詰めた
「それじゃあ始めようか…この実験室の何でも使って良いから活力剤を作ってね…」
そして女性は欠伸を掻いて寝袋の中に入って眠りに着いてしまった
(なんだ? この人…)
レンゼは苦笑をして辺りを見渡した
(活力剤は一応は花に使う物だったけど人間にも服用が出来る様に改良されている物もある…たしか俺って異世界に転生したんだよな? 前世とそれほど大差無い気がするんだけど…汽車とか品種改良とか軍事とか…拳銃もそうだし…まあ、魔力がある事くらいじゃないか?)
自分の頬を叩いて考えても仕方がないと考え部屋の中を見て回った
(この中で活力剤に使えそうな物は……このニンニク? に唐辛子、そしてこの葉、名前はたしか…そうそう、エクス菜、蜂蜜位かな?)
エクス菜とは人間の体を増強する事が出来る植物だ
過去に錬金術師の中でそれらを使い人を産み出そうとして失敗した例が一万以上ある。その中で成功した例は僅か5回、それほどまでに難しい。しかしそれを成功させた者は歴史に名を刻むと言われている
そしてその成功した時に産まれる人間はフラスコの中でしか生きられない小さな人、これを人々はこう呼ぶ、ホムンクルスと…

(まずは唐辛子を擂り潰して水に浸す
それをしている間にニンニク? を細かく砕いてそれを別の水が入っているフラスコの中に入れて火で沸騰させる
その間にエクス菜の皮を剥がして皮を乾かす
そして残ったそれを絞って出てきた液体を唐辛子の粉末を浸している水に入れる
そして数分かき混ぜてから………沸騰させたニンニク? の上澄み液を取り除いて唐辛子の方に移す
それが終わるとフラスコにチューブの刺さった蓋を付ける
チューブを通って落ちてくる液体を唐辛子の方に垂らす
それを数分
そしてそれが終わると沸騰させるのをやめてニンニク? だけを取り除いてそれを乾かす
乾かすとニンニク? を擂り潰して唐辛子の方に入れる
そしてそれを数秒かき混ぜ、それを沸騰させる。それで出てきた上澄み液が活力剤の元になる
よし…出来た!
それを小ビンに一杯入るまで、作るとそれを冷やす
それが終わると数十秒上下に振り、その次に5秒だけ左右に振る、そして乾かして置いたエクス菜の皮を小ビンに千切って入れると数分放置する
その後、蜂蜜を入れて最後に5秒間だけ火に当てると上下に振る
ここまでしてやっと完成だ…
活力剤の効果はたしか体力増強、やる気増加、そして動体視力の向上だった筈だ。市販の物で効果時間はたしか…2分だったかな?
まあ良いや…起こそ)
レンゼは寝袋に潜り込んだ女性を起こした
「起きてください、出来ました」
「んん~? 後5分~」
「やめてください、試験合格ですか?」
「はいはい、合格合格、これあげるから寝かして」
そう言い寝袋の下の方に潜り込んでモゾモゾ動いていると突然ビリッと破れて、そこから手が出てきて何かを渡された
「これは?」
「はいはい、資格証書、そこに写真をペタッて貼れば後は見せれば良いだけだから…」
「は、はあ…」
目の前で動いている手から免許証みたいな形の物を取り上げると手は寝袋の中に入って再び上の方から顔が出てきた
(…もう戻って良いんだよな?)
起こすと面倒臭そうなので音を立てない様にして部屋を出ていった
(…呆気なかったな)

ガチャ…バタン

「それでは明日また来ます」
「分かりました。本日は誠にありがとうございました」
女性にペコリとお辞儀をすると入口のドアに手を掛けた
そして外に出ると機関銃を装備していて右胸の所に2匹の龍がお互いの尾を食べていて∞の形になっているロゴが入った黒い服を着ている人達がズラッと両脇に並んでいて敬礼をしていた
(なんか厄介事に巻き込まれたか?)
自分の過去を思い出して見るが思い当たる節は2つしか無い
(あるとすればあのグリフォンかラストの事だよな? でもラストならもっと早い段階で聞かれてる筈だから…まさかあのグリフォンが!? 俺は早く復讐を果たしたいだけなのに…なんでだよ…)
少しがっかり気味にそーっと黒い服を着ている人達の後ろを音を立てない様にして這いつくばりながら移動する
(っ! あぶねぇ…木の枝だ…なんでこんな所にあるんだよ…これはこっちに捨てて…早く戻ろう。金を貰えばその辺りの宿に泊まるなりなんなり出来るしな…)
そう考えて再び手足を動かす
「大統領がお着きになった! 全員全身全霊で敬礼しなさい!」
「「「はっ!」」」
全員1度右足を上げて再び地面に着けると一同大きな声を張り上げた
「「「ご足労ありがとうございました!」」」
「いやいや、ははは…」
(…1度見ておこうかな? …止めとこうかな? いや、いつか見れるだろうし今は早くここから出よう)

パキッ

(はぇ?)
その音が鳴ると共に黒服の人達が一斉にレンゼの方を向いた
(終わった…)
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